鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

2025-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「虐待の連鎖」は止まるのか…ってのがテーマかな?:映画評「フランケンシュタイン」

ギレルモ・デル・トロのフランケンシュタイン・最初のシーンが北極海から始まるって聞いていたので、「お、じゃあメアリー・シェリーの原作通りなのかな」と思ったらかなり変えてましたね。 (ChatGPT)Netflix映画『フランケンシュタイン』(2025)は、メアリ…

優雅に生きることが最高の復讐である…ってこと:読書録「その復讐、お預かりします」

・その復讐、お預かりします著者:原田ひ香 ナレーター:尾川楓出版:双葉文庫(audible版) 原田ひ香さんの作品、何作か読んでるんですけど、全部audible。 あ、「読んでる」じゃなくて、「聴いてる」かw。でもオーディオブックにはすごく向いてる作者さん…

「批評」を復活させるためのささやかの試み?:読書録「考察する若者たち」

・考察する若者たち著者:三宅香帆出版:PHP新書 「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」で一躍有名になった批評家・書評家「三宅香帆」さんの新作。前作は発表した書評をまとめたみたいな本でしたが(それはそれで面白かった)、本作は連載論考をまとめ…

気楽に聴けて、後味もいい:読書録「ミス・パーフェクトが行く!」

・ミス・パーフェクトが行く!著者:横関大 ナレーター:谷合律子出版:幻冬舎文庫(audible版) 「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」を聴き終えた後にaudibleのオススメに出てきた作品。表紙のイラストの雰囲気が気に入ってポチッとw。いや、でも程よく面白かったです…

性暴力を暴くのでも、ポリコレでもなく、自分が尊重され、他人を尊重する社会になるために読まれるべき作品:読書録「集団浅慮」

・集団浅慮 「優秀だった男たち」はなぜ道を誤るのか?著者:古賀史健出版:ダイヤモンド社(Kindle版) 読みながら我が身を振り返りつつ、結構イタイ一冊でした。自分にも思い当たるところが重々ある…という意味で。 <昭和的な価値観から抜け出せないフジテ…

どうして山田監督はこれを撮りたかったのかな?:映画評「TOKYOタクシー」

2025.11.22 109シネマズ箕面 原作の「パリタクシー」は、妻と一緒に映画館で観ました。予想しているのとは違っていて驚きましたが、結構感心して、面白く見れた記憶があります。本作はそのパリタクシーを山田洋二監督が東京を舞台に作り直した作品。こちらも…

事実は小説より…ってとこもあるからなぁ:読書録「シークレット・オブ・シークレッツ」

・シークレット・オブ・シークレッツ<上・下>著者:ダン・ブラウン 訳:越前敏弥出版:KADOKAWA(Kindle版) ダン・ブラウンによるラングドン・シリーズ最新作(6作目)。このシリーズ、歴史や科学の最先端の知見(ちょっと異端っぽいのもw)とサスペンスを組み…

個人的にはこう言う日常ものの方がフィットするかな:読書録「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」

・風ヶ丘五十円玉祭りの謎著者:青崎有吾 ナレーター:浅井晴美出版:創元推理文庫(audible版) キャラ設定はなかなか楽しめるものの、1作目は事件の設定の特異性がちょっと鼻について今一つ乗り切れないところがあったのに対して、2作目はかなり楽しめたとい…

えっと〜、侍ってこんなんでした?:ドラマ評「イクサガミ」

小説が発表された時に面白そうだなと思ったんですが、先が続きそうだったんで、もう少し出てからと思っているうちにオーディブルになったので、オーディブルで聞けばいいかと思っていたら、Netflixでドラマ化されることになって、じゃあ先にドラマで見ようか…

題名に偽りあり…とまでは言わないけど:読書録「民主主義の死角」

・民主主義の死角 つくられた高齢者と若者の分断と対立著者:鵜飼健史出版:朝日新書(Kindle版) 現状の日本の政治の問題点というのは、もしかしたら世代間の分断に収斂していくのかもしれないなっていう気持ちがあって、目について読んでみた本です。思っ…

佐藤二朗!:映画評「爆弾」

原作と続編はオーティブルで聞いていました。あのイライラさせるスズキタゴサクを誰がやるのかなと思ってたら、佐藤二朗。思わず膝を打ちました。 (ChatGPT)概要・監督:永井聡。『キャラクター』『帝一の國』の監督がメガホン。 ・脚本=八津弘幸/山浦雅大…

いやぁ、涙腺、刺激されます:映画評「カラメロ」

Netflixのランキングの中で目について、何の気なしに身始めたブラジルのNetflixオリジナル映画。 犬を飼い始めて、歳もとって、こういうのはもう…。分かってんのにねぇw。 (ChatGPT)概要ブラジル発のNetflixオリジナル長編。若手シェフが“人生を変える診断”…

悪魔、誕生:読書録「殺し屋の営業術」

・殺し屋の営業術著者:野宮有出版:講談社(Kindle版) 江戸川乱歩賞受賞で、なかなか興味深い設定。…で、気にはなってたんですが、文庫か、audibleを待つかなって感じでもありました。が、ネットでのオススメ投稿を読んで、思い切って購入。いやぁ、むちゃ…

ネガティブな著者がChatGPTを使ってみた評価が興味深い:読書録「言語学者、生成AIを危ぶむ」

・言語学者、生成AIを危ぶむ 子どもにとって毒か薬か著者:川原繁人出版:朝日新書(Kindle版) ここのところ、趣味と仕事を兼ねて生成AIを結構使ってるんですけど、そうするとどうしても生成AIに対してポジティブなニュースや記事が目に入ることになってしま…

不器用だけど部下思いではあるんだよな:ドラマ評「窓際のスパイ season5」

窓際のスパイ シーズン5.。このシリーズ一気に見ちゃうんですよね。6話ってのがちょうどいい。だから毎週1話ずつ見るんじゃなくて、配信が終わった後にまとめてみました,。予想通り一気見でした。 (ChatGPT)概要•作品:『窓際のスパイ(Slow Horses)』S5/…

きらびやかで、センチで、少し甘めの短編小説のよう:映画評「端くれ賭博人のバラード」

<あの世で目覚めた賭博人の話を?意識が戻ると豪華なカジノにいる。シャンパンに女たち、次から次へ勝ち続け、負け知らずだ。ついに隣の人に言った。「天国に行けるとはね。地獄に落ちると思ってた」すると相手は…「ここは地獄だ」> (ChatGPT)概要Netflix…

「月下の棋士」は遠くなった:読書録「50代、それでも戦い続ける」

・50代、それでも戦い続ける 将棋指しの衰勢と孤独と熱情と著者:村瀬信也、木村一基出版:ディスカヴァー携書(Kindle版) 中・高の友人がFacebookで紹介してた本。面白そうだったんで読み始めたら、一気でした。甲谷くん、ありがとう。 (ChatGPT)概要朝日新…