鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

スーパーマンは最強っちゅうことですな:映画評「ジャスティス・リーグ ザック・スナイダーカット」

家庭の不幸で途中降板したザック・スナイダーの構想でのディレクターカット版「ジャスティス・リーグ」。 4時間超ですw。 しかし「アベンジャーズ」のインフィニティ/エンドゲームが合わせて5時間40分強だったことを考えると、「長過ぎる」ってこともないか…

「探偵」になる物語:読書録「隻眼の少女」

・隻眼の少女 著者:麻耶雄嵩 出版:文春文庫(Kindle版) 「傑作」との評もある麻耶雄嵩氏のミステリ。 ミステリが読んでみたい気分にだったので、Amazonの「おすすめ」に上がってきてるのをDLして読みました。 麻耶雄嵩作品としては「貴族探偵」シリーズに…

綱渡りのストーンズw:ドキュメンタリー「1971」

AppleTV+のドキュメンタリー「1971 その年、音楽が全てを変えた」。 どなたかのnoteの記事を読んで、アップされたのを知って、 「まあぼちぼち見ますかな」 と手をつけたんですが、土曜の夜に見始めて、月曜の朝(通勤中)に見終わっちゃいました。 8エピソ…

ほほう、なるほど〜:読書録「Z世代」

・Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか? 著者:原田曜平 出版:光文社新書(Kindle版) 「さとり世代」や「マイルドヤンキー」と言った切り口を提示してきた若者研究者による「Z世代」の分析。 Z世代。 90年代中盤から2010年代序盤に生まれた世代…

長い!でも物語はストレート:読書録「ピルグリム」

・ピルグリム 1、2、3 著者:テリー・ヘイズ 訳:山中朝晶 出版:ハヤカワ文庫(Kindle版) Amazonのおすすめに出てきたのを、勢いで購入。 なんかエンタメなスパイものを読んでみたい気分だったので。 …で、そういう気分にはピッタリの作品でした。 全3巻…

その組織が維持され、成長するに足るビジネスモデルはあるか:読書録「郵政腐敗 日本型組織の失敗学」

・郵政腐敗 日本型組織の失敗学 著者:藤田知也 出版:光文社新書(Kindle版) NHKクローズアップ現代で取り上げられた「かんぽ生命」の不適切募集を軸に、業務停止命令(かんぽ、日本郵便)・トップ辞任に至る経緯を振り返りつつ、郵政さらには日本企業の構…

ベースにあるのは「経済格差」ですが:読書録「新型格差社会」

・新型格差社会 著者:山田昌弘 出版:朝日新書 「パラサイト・シングル」や「婚活」といったワードで社会の変化を切り取る山田昌弘さんの近著。 山田さんの論文とかは読んだことないので、そのベースになってるデータや分析がどこまで精緻なものなのかは分…

2時間16分、楽しめました:映画評「スペース・スウィーパーズ」

「ヴィンチェンツォ」のソン・ジュンギ主演のNetflix配信映画。 コロナ禍で、Netflix配信になっちゃったようです。 スペースオペラですからねぇ。大画面でやりたかったでしょうが…。 でも楽しめましたよ。 僕は「ヴィンチェンツォ」流れで見たんですがw、ソ…

終盤は一気に…:ドラマ評「ヴィンチェンツォ」

「愛の不時着」「梨泰院クラス」に続いて「完走」した韓流ドラマ。 全20話。 最後の5話くらいは、この週末に畳み掛けてしまいましたw。 イタリアマフィアのコンシリエーレを務めるヴィンチェンツォ・カサノが、抗争を避けて出身国の韓国に一時帰国し、国内に…

ストレートなハードボイル作品:読書録「危険な男」

・危険な男 著者:ロバート・クレイス 訳:高橋恭美子 出版:創元推理文庫(Kindle版) 物語としてはあまりひねりのないハードボイルド小説。(題名も、割とストレート) まあ、あんまり「ひねり」がありすぎるのもねぇ。 久しぶりに読む「ハードボイルド小…

オバマの感想が聞きたい:読書録「実力も運のうち 能力主義は正義か?」

・実力も運のうち 能力主義は正義か? 著者:マイケル・サンデル 訳:鬼澤忍 出版:早川書房 人は、持って生まれた才能を、自らの努力で十分に発揮し、その成果を自らのものとして評価されるべき。 ただそれぞれの人は環境によってその才能を発揮する条件が…

「大義」が見えなくするもの:映画評「罪の声」

原作を読んだ妻が「観たい」と言ってたので、prime Videoでレンタル。 2時間20分。 「長い」…ですが、全く退屈しませんでした。 野木亜紀子さん、さすがです。 妻によれば、 「相当、原作をコンパクトにしてる」 とのこと。 確かに、 「え?これって都合良す…

菅政権のコロナ対策への不安感の裏付けとなるような作品:読書録「菅義偉とメディア」

・菅義偉とメディア 著者:秋山信一 出版:毎日新聞出版 菅内閣が発足して、「菅義偉」本は色々出てますが、特に読む気にはならず…。 本書もその一冊かと思ってたんですが、この記事を読んで、読んでみる気になりました。 「菅義偉」を書く一方で、「政治部…

やってくれます:映画評「新感染 ファイナル・ステージ」

ゾンビ映画の殻を破ったような快作「新感染」。 その続編…ですが、テイストは全く…。 まあ、「マッドマックス」から「マッドマックス サンダードーム」になったとでも申しましょうかw。 …でもって展開は「怒りのデスロード」。 女性陣がカッケェっていう意味…

本格ミステリを堪能できます:読書録「第八の探偵」

・第八の探偵 著者:アレックス・パヴェージ 訳:鈴木恵 出版:ハヤカワ・ミステリ文庫(Kindle版) 1930年代後半から1940年代初めの「探偵小説黄金期」に書かれた、私家版でしか出版されていないミステリ短編集。 元数学者の作者は、「殺人ミステリ」の数学…