鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「歴史」と「経験」が人を変え、人を作っていく:読書録「猫を棄てる」

・猫を棄てる 父親について語るとき 著者:村上春樹 出版:文藝春秋 「文藝春秋」誌に掲載されたときに読んでるんですよね。 基本的に感想はその時とそうは変わらないかな? <僕たちは「時代」と「場所」に縛られている。>http://aso4045.hatenablog.com/e…

溺れるのは川に落ちたからじゃない。沈んだままでいるからだ。:映画評「タイラー・レイク 命の奪還」

クリス・ヘムズワース主演、スタント出身のサム・ハークレイヴ監督初作品で、Netflixオリジナル。 監督の経歴を反映して、2時間弱、ホボ全編がアクションシーンの連続。 それも最近のアクション映画の傾向を踏襲して、「痛い」リアル系アクションの畳み掛け…

こんなzoom飲み会は嫌だw:映画評「きょうのできごと」

行定勲監督が、この「stay home」のタイミングで作った短編映画。 なかなか豪華なメンツです。 zoom飲み会の設定で、最初は映画に関するグダ話から、徐々に「付き合ってた女」の話になって…って展開。 まあ、「あるある」で、「そうなるわな」なんですがw、…

SFやねぇ…:映画評「HELLO WORLD」

同時期に「空の青さを知る人よ」を上映してて、家族に「どっちが見たいか」を聞いたら、全員が、 「作画がチョット気持ち悪い」 と言って、こちらはスルーにw。 僕は結構音楽が気になってて、こっちも観たかったんですけどねぇ。 「空の青さを知る人よ」は過…

音楽好きのおっさんが「オトナ」になる物語:映画評「ハート・ビート・ラウド」

少し前に評判になってて、「観たいな」と思ってたものの、機会を逸し… ってのを stay at home のお供に視聴。 ま、割とベタなお話ですw。 ストーリーはストーリーとして、こう言う話の場合、「音楽」にハマれるかどうか、ってとこがありますね。 個人的には…

スゲェまともな本なんですけど、変な「色」がついちゃったからなぁ:読書録「新型コロナウイルスの真実」

・新型コロナウイルスの真実 著者:岩田健太郎 出版:ベスト新書 ダイヤモンド・プリンセス乗船/追い出し(w)後のYouTube公開で議論を巻き起こした岩田医師の新著。 もう完全に「色」がついちゃって、Amazonの評(4/14時点)もひどいコトになっちゃってるw…

綺羅星の如く…:読書録「萩尾望都と竹宮惠子」

・萩尾望都と竹宮惠子 大泉サロンと少女マンガ革命 著者:中川右介 出版:幻冬舎新書 日本の漫画界の創世記を支えた「トキワ荘」についてはいろいろ書かれていますが、それを受けて次のステップにマンガを引き上げた少女漫画家達の動向については、あまりま…

敵はフェラーリではなく…:映画評「フォードVSフェラーリ」

本当は劇場でみたかったんですけどね。大音量で。 ま、外出自粛中に「ヘッドフォン大音量」で観ました。 既に色々な表で言われてる通り、「VSフェラーリ」という題名だけど、実際の敵は「フォード内部の官僚組織」。 そして史実の通り、 「フェラーリとの勝…

311の宿題:読書録「ワン・モア・ヌーク」

ワン・モア・ヌーク 著者:藤井太洋 出版:新潮文庫 本書の舞台は2020年3月。 出版は2020年2月。 解説によると連載は2015年〜2017年とのことです。 連載時には「近未来」だったけど、出版時には「リアルと並行するタイムテーブル」だった訳ですね。 それが「…