鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

我が家は構成的にはここに入りますね:読書録「Z家族」

・Z家族 データが示す「若者と親」の近すぎる関係
著者:博報堂生活総合研究所
出版:光文社新書

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今、19歳から22歳の、まあZ世代の中でもコアとなる世代について調査をした作品です。
19歳から22歳。
うーん、我が家の子供たちがまさに。
我が家も「Z家族」ってことになるんですかね。


(ChatGPT)
作品概要
『Z家族』は、博報堂生活総合研究所による各種調査データと、親子のチャットの実例分析を手がかりに、Z世代の生活感覚を「家族(親子関係)」から読み解く一冊。いまの若者像を“雰囲気”で語るのではなく、過去との比較や具体ログを使って、何が変わったのかを輪郭化していく。


論旨
本書の核は、Z世代の人間関係の中心が「友人」だけでなく「親」にも強く寄っており、親が助言者・味方として機能する“メンター化(メンターペアレンツ)”が進んでいる、という指摘にある。その近さは安心や支えになる一方で、家族の外(職場や社会)では本音やリスクを避ける振る舞いにもつながりうる。だからこそ、企業や社会は「Z世代個人」だけでなく、家族との結びつき込みで理解しないと見誤る――というのが結論の方向性。

 

この本が面白いのは、30年前にも同じ調査を行っていて、そのデータと照らし合わせているところ。
で、30年前の19歳から22歳っていうと、まあまあ、今回の調査対象の人たちの親世代ということになるわけです。
そんなわけで、比較をするということにおいても、過去自分はどうだったかっていう照らし合わせの調査をすることができ、その中でいろいろなZ世代に対する思い込みみたいなものも明らかになっています。


若者はベンチャー志向だとか、若者は社会意識が高くてSDGsに関心があるとか、他人と自分を比較しすぎている、最近の若者は人間関係が希薄で一人の時間を大切にする傾向が強い、若者は性(セックス)に淡泊だ、若者はアウトドア好き
…こういう思い込みが否定されてるんですけど、それが感覚論とかではなくて、30年前のアンケート調査との比較から明らかになっています。
30年前も今もデータ数値は変わってない結果が出ているとか、
アンケート結果上は確かにそういう傾向が出てるんだけども、よくよく見てみると、実は親も同じような傾向になっているケース。
つまり、若いからそうなったんじゃなくて、それって時代の影響なんじゃないの?
みたいなことがあぶり出されてくるとか。
なかなか興味深かったです。


そういう中から特徴として出てきたのが、一つは家族、特に母親との距離感がすごく近くなってるっていうこと。
もう一つは同性の友人、特に小学校とかからの幼馴染との距離感の近さ。
母親との距離感の近さと、同性の友人との距離感の近さっていうのが、30年前とは明らかに違ってきているっていうところが、本書であぶり出されている内容になっています。


本書の中では具体的にLINEのやり取りなんかも提供してもらってて、それが紹介されたりしてるんですけど、なるほどなーって感じはしますね。
まあ我が家的に言うとここまでではないかな。
うちの場合は母親がいまいちLINEが好きじゃないっていうのもあるしw。
でもまあ、関係性とか言うと、うーん、わからなくもないかなっていうのもありました。
そういう意味で言うと本書の中で、父親の影が薄いのはちょっと寂しいっていうのもあるし、我が家でも……(笑)。


論考として面白かったのは、後半で山岸俊男さんが提唱してた「安心社会」と「信頼社会」、ここら辺と絡み合わせて、やっぱり安心社会のネガティブな部分が強く出ていて、内向き的な傾向が出てるっていうあたりでしたかね。
まあわからなくもないかな。


基本的にはやっぱり分断とか、批判が強くされるっていうことを恐れることによって、そういうリスクが少ない家族とか同性の友人とかに依存する傾向が出てきてるっていう感じもするんですよね。
本当かどうかはわかんないけど。
まあコロナっていうのがそれを、それに拍車をかけたっていうのはあるかもっていうのは、本書でも指摘されているところです。
そういう意味でいくと、コロナ明けの今後、それがどういう風になってくるかっていうのは、それはそれでまた興味深くはあるかなという風に思います。


基本的に僕はこういう世代論とか社会論っていうのは参考程度に考えていて、半分ぐらいは眉に唾をつけながら読んでるんですけど、本書についてもそんなところかなと思っています。
自分の家との比較においても、そんな感じ。
でもまあ、ある意味そういう傾向があるかなっていうのは確かにという風には思いました。
そういう意味では面白くも読めた作品でしたよ。
半分眉に唾をつけながらなら、読む価値はあるんじゃないでしょうかw。


#読書感想文
#Z家族