鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

事実は小説より…ってとこもあるからなぁ:読書録「シークレット・オブ・シークレッツ」

・シークレット・オブ・シークレッツ<上・下>
著者:ダン・ブラウン 訳:越前敏弥
出版:KADOKAWA(Kindle版)

f:id:aso4045:20251122101127j:image


ダン・ブラウンによるラングドン・シリーズ最新作(6作目)。
このシリーズ、歴史や科学の最先端の知見(ちょっと異端っぽいのもw)とサスペンスを組み合わせ、観光地を走り回らせるってパターンなんですが、本作の舞台に選ばれたのは「プラハ」。
そしてテーマは「非局在型意識」になります。


(ChatGPT)
概要
『シークレット・オブ・シークレッツ』は、『ダ・ヴィンチ・コード』『オリジン』で知られるダン・ブラウンによるロバート・ラングドン・シリーズ第6作。舞台は中欧の古都プラハ。ハーヴァード大学の象徴学者ラングドンが、恋人でノエティックサイエンス研究者のキャサリン・ソロモンの講演に同行したことをきっかけに、「意識」「死後の世界」「非局在意識」をめぐる極秘研究と、CIAを巻き込む巨大な陰謀に巻き込まれていく。歴史的建造物や宗教・錬金術のシンボル解読に、最新の脳科学やスパイ技術が組み合わさった、“意識サスペンス”寄りのラングドン最新作。


あらすじ
ラングドンはプラハを訪れ、キャサリン・ソロモンによる「意識は脳の外側に広がる場を受信している」という挑発的な理論の講演に同席する。彼女は、その内容をまとめた新刊で、従来の科学観と宗教観を揺るがすつもりだった。しかし講演の直後、プラハ市内で残虐な殺人事件が起こり、キャサリンは姿を消し、出版社のサーバーから彼女の原稿データも跡形もなく消されてしまう。
容疑者扱いされ追われる身となったラングドンは、旧市街広場の天文時計やカレル橋、クレメンティヌム図書館、悪魔の聖書など、プラハに散りばめられたシンボルを手がかりに、人間の意識と死後の世界をめぐる“禁断の研究”の存在へと近づいていく——。


非局在型意識とは(Gemini)
一言で言えば、**「意識は脳内(局所)だけに留まるものではなく、時間や空間を超えて存在する(非局在)ものである」**という考え方です。
• 従来の考え方(局所性):
意識は脳のニューロン発火によって生じる副産物であり、頭蓋骨の中に閉じ込められている。脳が死ねば意識も消滅する。
• 非局在型の考え方:
意識は「電波」のようなもので、脳はそれを受信する「テレビ受像機」にすぎない。意識自体は肉体の外側(宇宙全体や別の次元)に広がっており、他の意識や物質とも繋がっている。

 

まあ人間の肉体の外に意識があって、その集合体のようなものがあるのでは…って感じかな?
それはある意味「死後の世界」でもあり、人類の共通理解の可能性(ニュータイプみたい?)でもある。


その可能性を示しつつも、物語はその理論を踏まえた軍事兵器をめぐるドロドロしたサスペンスになって、巻き込まれたラングドンがプラハを走り回るって展開です。
この軍事陰謀の部分にリアリティを感じられるかってのがありますが、コレって「スターゲート計画」に繋がってるんですよね。
CIAの超能力開発計画みたいなもんで、「失敗した」と公式に表明されてる計画ですが(そのことをベースにジョージ・クルーニー主演のコメディ「ヤギと男と男と壁と」も製作されています)、実は失敗したんじゃなくて…って展開。
この史実の部分をあんまり知らないんで、僕はリアリティを今ひとつ感じられなかったってのがあるのかも。
それにしても…とも思うけどw。


今回も読みながらChatGPTやGeminiで色々調べて、科学的背景とかプラハの各所の美しい景色なんかも分かってナカナカ充実してました。
途中、「スターゲート計画」の方が面白くなって脱線したりもしたけどw。
インターネットと非局在型意識の関係性なんかに触れてるところもあって、ちょっと自分がやってることと繋がった感じもあって興味深くもありましたね。


<キャサリンは微笑んだ。「オンラインは非局在型なの」  
そのことばにラングドンは不意を突かれた。「オンラインの世界では」キャサリンは言った。「自分の居場所から解き放たれる。肉体なき頭脳としてそこに存在し……あらゆる物理的な縛りから自由になるの。簡単にどこへでも移動し、見たいものを見て、知りたいことを知り、ほかの肉体なき頭脳と交流できる」  ラングドンはインターネットをそんなふうに考えたことがなく、とまどいと興味を同時に覚えた。オンラインで、自分は肉体なき意識になる……「仮想世界に没入すると」キャサリンは言った。「いろいろな意味で体外離脱体験に匹敵する非局在型の経験ができるの──肉体から切り離され、無重力状態になりながらも、あらゆるものとつながる。フィルターが取り払われるのよ……。わたしたちはひとつの画面を通して全世界と交流し、ほぼすべてのことを経験できる」  
まさにキャサリンの言うとおりだ、とラングドンは気づいた。  
キャサリンはメルタを飲み干し、リネンのナプキンを唇に押しあてた。「とにかく、こういったことを何もかも本に書いたのよ。珍しい発想だけど、実は現在の技術革新は精神の進化の一部だとわたしは考えるようになった……最終的には、わたしたちが行き着く存在……すなわち、物質界から解放されながらもすべてとつながっている意識へ至るための訓練場のようなものね」>


まあ全般としては非局在型意識については僕自身は「眉唾派」ではありますが。


楽しく読ませてもらいましたが、シリーズとしては前作・前々作(オリジン、インフェルノ)に方が好きですね。
テーマ(非局在型意識)がピンと来なかったってのもありますが、作品上のあるキャラの大きな「秘密」に割と早いタイミングで気付いちゃったってのがあるかな。
…いや、あれは分かりやす過ぎない?w


映画化は…作品も溜まってますから、どうですかね。
観光小説みたいなところもあるんで、向いてるとは思いますけど。
されたら観るとは思います。
それよりは小説の続編を期待したいかなぁ。


#読書感想文
#シークレットオブシークレッツ
#ダンブラウン
#ラングドン