鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録

パラレルワールドものとは思ってなかった(面白かったけど):読書録「ジェリーフィッシュは凍らない 」

・ジェリーフィッシュは凍らない 著者: 市川憂人 ナレーター: 下山吉光、浅井晴美 出版社: 東京創元社(audible版) ちょっとAI関係の方が多かったんで、SFっぽいところから離れてミステリーでもと思ってチョイスした作品。1983年を舞台にしたパラレルワールド…

う〜ん、「AI」である必要性は薄れてるかも。:読書録「犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー 探偵AI 2」

・犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー 探偵AI 2著者: 早坂啓 出版: 新潮文庫nex(Kindle版) 「AI法廷の弁護士」を読んだときに、「そういえばAIが探偵役をやってる小説を読んだことがあったなぁ」と思い出してチェックしてみましたが、これでした。htt…

自分としても区切りをつけたかったので:読書録「小山田圭吾 炎上の「嘘」」

・小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相 著者: 中原一歩 出版: 文藝春秋(Kindle版) どうにもこうにもすっきりしない気持ちが残っていたので、自分自身に一区切りをつけるために読んでみた作品。いじめの対象となったと言われる人への取材が…

こういう趣味っぽい話を聞くのってなんか楽しいんですよね:読書録「AIを生んだ100のSF」

・AIを生んだ100のSF著者: 大澤博隆(監修・編)、宮本道人、宮本裕人 (編) ナレーター:デジタルボイス出版: 早川書房 (audible版) AIやAI周りの研究をしている研究者に広くインタビューをして、研究とSF作品について語ってもらった作品。結局のところ読ん…

AI裁判をハックしまくる変人弁護士の活躍譚…と思ってたら、結構深いとこに…:読書録「AI法廷の弁護士 」

・AI法廷の弁護士 著者 竹田人造 出版: 早川書房(Kindle版) これもAIがらみでレコメンドされた本だと思うんですよね。まぁそれを面白そうと思って買っちゃうあたり、的確なレコメンドってことでしょうか? <概要>Amazonより複雑化していく訴訟社会にあって…

楽しんだけど、Z世代の働き方は良く分からなかった。:読書録「令和元年の人生ゲーム」

・令和元年の人生ゲーム著者:麻布競馬場出版:文藝春秋(Kindle版) 都知事選に出馬した安野貴博さんのパートナーは文藝春秋の編集者らしいです。応援演説がバリ上手で評判になった彼女が編集した作品のひとつがコレだとか。https://www.youtube.com/live/-Hc…

リアリティーを感じるかどうかっていうのは読む人によると思うけど、面白いのは確かです:読書録「朽ちないサクラ」

・朽ちないサクラ著者:柚月裕子 ナレーター:音代雪里出版:徳間文庫(Audible版) 柚月さんの作品は「虎狼の血」シリーズを読まなきゃいけないなぁといつも思うんですけど、なぜか他のシリーズのほうに行っちゃうんですよね。映画化されたこちらも新しいシリ…

SF…だよね?:読書録「松岡まどか、起業します」

・松岡まどか、起業します AIスタートアップ戦記著者: 安野貴博出版: 早川書房(Kindle版) 先日の都知事選に出馬した安野貴博さんの小説第2作。1作目(サーキット・スイッチャー)は応援のつもりで買ったんですが、普通に面白かったんですよねw。で、2作目は「…

分析としては凄く納得感がある。でも提言は踏み込みが足りないんじゃない?:読書録「検証 大阪維新の会」

・検証 大阪維新の会 - 「財政・ポピュリズム」の正体 著者: 吉弘憲介 出版: ちくま新書 (Kindle版) 大阪維新の会については、いろいろな分析評価がされていますが、いまひとつ僕個人としたフィットするものはありませんでした。それらに比べると、本書はか…

ぶっ飛んだユーモア小説を期待してたんですが…:読書録

「死んだ山田と教室」 ・死んだ山田と教室著者:金子玲介 出版:講談社 新聞の書評欄で取り上げられているのを見て、「お、ちょっと面白そうじゃん」と思って購入。 夏休みが終わる直前、山田が死んだ。飲酒運転の車に轢かれたらしい。山田は勉強が出来て、…

新しい保守主義というか、先鋭化したリベラルの保守的な修正というか:読書録「訂正する力」

・訂正する力 著者:東浩紀 出版:朝日新書(Kindle版) 都知事選で安野貴博さんを東さんが応援しているのを見て、「そういえば『一般意思2.0』とかで東さんが言ってたネットによる民主主義の可能性みたいなものは今になって現実味を帯びてきたのかもしれない…

まだそこまで面倒な若者にはなってないけど…:読書録「春期限定いちごタルト事件」

・春期限定いちごタルト事件 著者:米澤穂信 出版:創元推理文庫(Kindle版) 「古典部」シリーズとは別に発表されていた米澤さんの高校生を主人公にした推理小説シリーズ「小市民」シリーズの第1作。このシリーズ、僕は全然知らなかったんですど、シリーズ完結…

相変わらず「定点観測」としてはバランスが取れています:読書録「池上彰の未来予測 After 2040」

・池上彰の未来予測 After 2040著者: 池上 彰出版: 主婦の友社(Kindle版) 池上さんの作品は、「定点観測」的に読むことが多かったんです。何か目新しいことが書かれているわけじゃないんだけど、現状や状況を整理してわかりやすく解説してくれるって言うとこ…

題名ほどBBCが正道を歩み続けてる訳ではないんですが:読書録「なぜBBCだけが伝えられるのか」

・なぜBBCだけが伝えられるのか 民意、戦争、王室からジャニーズまで 著者:小林恭子 出版:光文社新書(Kindle版) ネットの広告記事か何かで「ジャニーズの闇を暴いたBBC」みたいなノリで宣伝されてたんですけれども、ジャニーズ関連の記事に関するパートは…

このシリーズはここまでかな:読書録「銀嶺探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2」

・銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2著者: 中山七里 ナレーター:沢井真知、祐泉勇出版: 文藝春秋(Audible版) 日本で20人目の元・女性判事「静」(80歳代)と、名古屋経済会の重鎮で下半身不随で車椅子に頼らざるを得ない要介護状態の「玄太郎」(70歳代)…

ツールは結構揃ってる。あとはどう実装・実践していくか…と言うことかな?:読書録「オードリー・タンが語るデジタル民主主義 」

・オードリー・タンが語るデジタル民主主義 著者:大野和基 [インタビュー・編]出版社: NHK出版新書 (Kindle版) オードリー・タンさんについては、コロナ禍での台湾の政策が先進的であると言うことで、当時結構記事を読みたし、書籍も読ませてもらいました。…

知ることから始める:読書録「ガザとは何か」

・ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義 著者: 岡 真理(早稲田大学教授) 出版: 大和書房 イスラエルのガザ攻撃があって、ここら辺の背景を知りたいなと思って読んだのが「イスラエル」。ユダヤ人サイドからの見方ではありますが、決してイスラエル…

あれ?読んでなかったっけ?:読書録「鴨川ホルモー」

・鴨川ホルモー 著者:万城目学 ナレーター:水野貴雄出版:角川文庫(audible 版) 万城目さんが「八月の御所グラウンド」の続編を発表されたって言う記事を読んで、Audibleの方を覗いてみました。まぁもちろん新作はまだAudible化されてなかったんですけれど…

初めてショートカットを使いましたw:読書録「ChatGPT×iPhone自動化ハック仕事術」

・ChatGPT×iPhone自動化ハック仕事術著者:たてばやし淳出版:tone & notes(Kindle Unlimited版) 個人的には結構な頻度でGPT4oを使ってるんですが、デバイスはiPhoneが基本。(時々iPad)なんで、使うに当たって参考になることがあるかな〜と思って、レコ…

こういうの嫌いじゃないですよ。世代じゃなくなったなとは思いますけど:読書録「東京となかよくなりたくて」

・東京となかよくなりたくて著者:月水花 イラスト:satsuki 出版:月と文社 月と文社が出版している本をもう1冊。こっちの方が先に出版されてるようですね。東京を題材にしたイラスト&短編集。東京の街、四季を題材にして、1枚のイラストに1つの短編を当て…

結構ガチなインタビュー本でした:読書録「かざらないないひと」

・かざらないひと 「私のものさし」で私らしく生きるヒントインタビューアー:藤川明日香出版:月と文社 ネットでこの記事を見て興味を持って購入してみた本です。https://mainichi.jp/articles/20240622/k00/00m/100/095000c(https://mainichi.jp/articles/…

評判になるのも分かる:読書録「地雷グリコ」

・地雷グリコ著者: 青崎有吾出版: KADOKAWA(Kindle版) 直木賞候補になっている青崎さんの新作に満を辞してw、着手。いやー、面白かったです。 カイジ/賭ケグルイ/イカゲーム系の展開かと思ったんですがギャンブル系のゲームと言う点では共通しますが、微妙に…

オーディオブックにすごくフィットする本なんじゃないかな:読書録「水の中の哲学者たち」

・水中の哲学者たち 著者:永井玲衣 ナレーター:永井玲衣 出版:晶文社(Audible版) もともとネット記事か何かで紹介されてるのを見てリアル本を購入したんですよね。読みはじめたんですけど、なんとなくフィットしなくて途中で放棄ある日オーディブルを見た…

都知事候補…と言う色眼鏡抜きでも面白いし、それっぽいとも言える:読書録「サーキット・スイッチャー」

・サーキット・スイッチャー 著者: 安野貴博 出版: ハヤカワ文庫(Kindle版) 作者の安野貴博さんは今回の都知事戦に立候補されていらっしゃる方です。なぜか矢作俊彦さんが押してたので、ちょろちょろフォローしてみてるんですけれども、まぁ確かになかなか面…

理想論だけど、それを語らずしてどうすんのとも言える?:読書録「本を守ろうとする猫の話」

・本を守ろうとする猫の話著者:夏川草介 ナレーター:櫻井慎也出版:小学館(audible版) 「スピノザ診療所」が面白かった。夏川草介さんの作品「神様のカルテ」シリーズは知っていたんですが、それとは違う毛色が変わった作品のようなのでチョイスしてみまし…

イケイケになった気分にちょっと冷や水をw:読書録「チャットGPT vs 人類」

・チャットGPT vs. 人類著者:平 和博出版:文春新書(Kindle版) GPT 4oの発表以来、「AIとお喋りする未来」が楽しみ過ぎてw、やや前のめりになってる気分に冷や水を浴びせるつもりでチョイスした一冊。ちょうど発売されたばかりで、情報もアップデートされて…

生成AIはもっと遠くまで連れて行ってくれるかも:読書録「わたしのeyePhone」

・わたしのeyePhone著者:三宮麻由子出版:早川書房(Kindle版) 幼少期に視力を失った三宮麻由子さんが、自身の日常生活とiPhoneとの関わりを綴ったエッセイ。この本では、スマートフォンがどのように彼女の「目」として機能し、日常生活を支えているかが描…

噛み合ってるような、噛み合ってない様なw:読書録「その世とこの世」

・その世とこの世著者:谷川俊太郎、ブレイディみかこ ナレーター:下妻由幸、山内 美幸出版:岩波書店(audible 版) なんかAudibleで中二病男子の冒険を聞いてちょっと疲れたので、毛色の違うものを…と思って目についたこれをダウンロードしました。ブレイデ…

いやはや、まさかこの二人が…:読書録「P分署捜査班 鼓動」

・P分署捜査班 鼓動著者:アウリツィオ・ジョバンニ 訳:直良和美出版:創元推理文庫(Kindle版) シリーズ第4作。登場人物たちもだいぶ馴染みになっています 暴力が原因で妻に縁を切られたロマーノがP分署近くのゴミ集積所で見つけたのは、生後間もない赤ん坊…

話終わってるんですけど、ここから20巻以上何が…?:読書録「ソードアート・オンライン1 アインクラッド」

・ソードアートオンライン1 アインクラッド著者:川原礫 ナレーター:木間萌出版:電撃文庫(Audible版) Audibleのホームページを見ていたら、この「ソードアートオンライン」シリーズのオーディオブック化のバナーがあったので、「まぁちょっと聞いてみるか…