鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「頂上の雑談」とはよく言ったものw:読書録「考えて生きる」

・考えて生きる 合理性と好奇心を併せもつ 著者:成毛眞、ひろゆき(西村博之) 出版:集英社(Kindle版) 週刊プレイボーイの連載をまとめたもの。 ひろゆきさんのプレイボーイの対談と言えばホリエモンとの対談が名物でしたが、「餃子事件」で袂を分かっち…

読み応え、見応えのある作品。こういう作品が出来ちゃうことに、ちょっとした寂しさも感じたりするけど:読書録「細野晴臣と彼らの時代」、映画評「NO SMOKING」

・細野晴臣と彼らの時代 著者:門間雄介 出版:文芸春秋(Kindle版) 山下達郎のニューアルバム発売・BRUTUS特集、吉田拓郎の引退、坂本龍一のガン闘病etc…みたいな流れがあって、以前からちょっと気になってた細野さんの伝記本&ドキュメンタリーを日曜日に…

結局哲学に関しては「入門書」止まりだったなぁ:読書録「現代思想入門」

・現代思想入門 著者:千葉雅也 出版:講談社現代新書(Kindle) 「現代思想」の代表として、デリタ、ドゥルーズ、フーコーを位置付けて、その思想と意義について論じるとともに、その源流となる思想(ニーチェ、フロイト、マルクス)やバックボーンとなる精…

壮大な「内輪揉め」で、やりたい放題:映画評「ドクター・ストレンジ:マルチバース・オブ・マッドネス」

「ワンダヴィジョン」でどうにか、こうにか、片が付いたのかと思ってたら、全然ついてなかったという…w。 <マルチバース>(パラレルワールド)という反則技を上手く使って、感動巨編に強引に仕立て上げた荒技「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」に続…

賛否両論を含めて、「スター・ウォーズ」らしいドラマかも:ドラマ評「オビ=ワン・ケノービ」

「スター・ウォーズ」シリーズの第3作と第4作の間の時期を描くドラマシリーズ。 アナキンが闇堕ちした後の、オビ=ワン・ケノービとダース・ベイダーの姿が描かれます。 なかなか評価の難しいドラマですね、これはw。 第1話を見た時は、 「おお!これは!」 …

「負けへんで」姉さんが踏ん張ります:ドキュメンタリー評「ジャニファー・ロペス:ハーフタイム」

ジェーン・スーさんのストーリーズで激推しされていたので、観てみました。 Netflixのオリジナルドキュメンタリー。 2020年のNFLハーフタイムショーを軸に、ジェニファー・ロペスの「負けへんで」半生を振り返るようなドキュメンタリーでした。 ・プエルトリ…

偶像としての「土方歳三」をホボ完璧に映像化しています:映画評「燃えよ剣」

まあ、司馬遼太郎の原作がそういう話なんですけどね。 それを映像で更にブラッシュアップしています。 岡田准一はハマりまくり。 広角レンズを多用する原田眞人監督の<絵>は深みがあって、とにかく魅せてくれます。 キャストも「日本のいちばん長い日」ほ…

「われらはレギオン」ほどのぶっ飛び具合はないです。:読書録「シンギュラリティ・トラップ」

・シンギュラリティ・トラップ 著者:デニス・E・テイラー 訳:金子浩 出版:ハヤカワ文庫(Kindle版) 「われらはレギオン」シリーズの作者による、ノン・シリーズ作品。 シリーズの第4部を読んで、改めて面白かったんで、単独作品の方も読んでみました。 …

デジタル庁でのご活躍には期待したいです:読書録「テクノロジーが予測する未来」

・テクノロジーが予測する未来 web3、メタバース、NFTで世界はこうなる 著者:伊藤穰一 出版:SB新書(Kindle版) 「web3」については、どっかのタイミングで勉強せんとな〜と思ってたところに、伊藤穣一さんの新書が出たので、読んでみました。 他にもうチ…

割と派手な展開でした:読書録「石礫 機捜235」

・石礫 機捜235 著者:今野敏 出版:光文社 「機捜235」シリーズ、第2作。 1作目は連作短編でしたが、こちらは長編。 締まった連作短編シリーズが長編になった場合、短編を間伸びしたような「薄味」になっちゃう時がありますがw、本作については緊張感をうま…

物語が広がっていきそうな展開。:読書録「勘定侍 五 奔走」

・勘定侍・柳生真剣勝負<五> 奔走 著者:上田秀人 出版:小学館時代小説文庫 面白いんだけど、一巻ごとの展開があまり早くないので、「少しまとまってから読もうかな〜」と思ってたんですが、実家の母が「早く続きを送れ」とセッツクので、やむなくw読みま…

紹介本エッセイ…じゃなくて、かなりガチ本でしたw。:読書録「新しい声を聞くぼくたち」

・新しい声を聞くぼくたち 著者:河野真太郎 出版:講談社 ジェーン・スーさんと堀井美香さんのPodcast「Over The Sun」は毎週夫婦で楽しみに聴かせてもらっています。 「オバサン」を模した題名にあるように、40代・50代の女性向けの番組で、「オバさん」と…

全5話じゃ足りないかな…:ドラマ評「17才の帝国」

NHKの土曜ドラマ。 星野源が出演してたんで、第1回を何の気なしに見たんですが、結局最後まで毎週見てしまいました。 個人的には結構ツボでしたねw。 <近未来の202X年、世界から斜陽国と呼ばれるようになった日本の現状を打破すべく打ち立てられた「Utopi-A…

30年経って、未だにトップパイロットって設定が一番ファンタジーなんだけど、それをトム・クルーズが演ると…。:映画評「トップガン マーヴェリック」

60歳近くになって、未だにハリウッドのトップスターを張ってて、新作が出るごとにアクションのレベルも更新し続けてますからね。 その「リアル」が作品のリアル感を支えています。 いやぁ、もう、むっちゃカッコよかったっす。 前作の時は「言っても、アイド…

司馬遼太郎の反論を聞いてみたいな:読書録「戦国武将、虚像と実像」

・戦国武将、虚像と実像 著者:呉座勇一 出版:角川新書(Kindle版) 本業以外でも、何かと色々大変そうな呉座さんの新作。 まあ、チョロっとその「場外戦」の気配を感じるところはないこともないけどw、基本的にはご本職に沿った内容になっています。 本書…

今野敏、新シリーズ。…またしてもw:読書録「機捜235」

・機捜235 著者:今野敏 出版:光文社文庫 大活躍の今野敏さんの、またもや「新シリーズ」。 とにかく打率は安定しているので、安心感はあるんですが、既存のシリーズ(個人的には特に「隠蔽捜査」)の進み具合に影響が出ないか、ちょっと心配も。 まあ、冨…

カモノハシの大冒険譚&楽園の崩壊:読書録「われらはレギオン4 驚異のシリンダー世界」

・われらはレギオン4 驚異のシリンダー世界<上・下> 著者:デニス・E・テイラー 訳:金子浩 出版:ハヤカワ文庫(Kindle版) 「3」で人類救済に成功して、宇宙開拓に飛び出していったボブたち。 「3部作で終了」 …と思ってたら、「好評にお応えして」続編…