鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ロマンチックでハッピーエンドの物語…だよね、これ?:読書録「1Q84」(再読)

・1Q84 BOOK1,BOOK2,BOOK3 著者:村上春樹 出版:新潮文庫(audible版) ハードカバーで出版された時、文庫化された時…に続いて3回目。 …だと思います。 今回はaudibleで、隙間時間にボチボチと聴いていました。 それでも終盤は気になって、一気<聴き>にな…

アシモフの原作は忘れちゃった方がいいかも。:ドラマ評「ファウンデーション シーズン2」

ガールとサルヴァーの母娘再会からスタートするAppleTV+オリジナルドラマのシーズン2。 「1」もそうだったんですが、前半ボチボチ観てたのが、最後の3話くらいで一気に…って感じでした。 話としては「ファウンデーションの危機」と「第2ファウンデーション…

右肩上がりのシリーズです。:読書録「グレイラットの殺人」

・グレイラットの殺人 著者:M.W.クレイヴン 訳:東野さやか 出版:ハヤカワ・ミステリ文庫(Kindle版) <ワシントン・ポー>シリーズ、第4作。 3作目の「キュレーターの殺人」が驚くべき展開でグイグイと引っ張ってくれたんですが、本作もまた…ほとんど一…

本格推理短編小説。好きな人は好きでしょうね。(僕は好きです):読書録「可燃物」

・可燃物 著者:米澤穂信 出版:文藝春秋 <彼らは葛をよい上司だとは思っていないが、葛の操作能力を疑う者は、1人もいない。> 「葛(クズ)だからな〜。フロスト警部みたいな人格的に欠陥のある、いい加減な刑事なんかな〜」 とか思いながら読み出したん…

楽しませてもらいました。:ドラマ評「VIVANT」

今クールでは唯一フォローしてたドラマ。 いつもは放送終了後の数日中にTVerで観るんですが、最終2話はリアタイで観ちゃいました。 気になったんやもんw。 まずは「面白かった〜」。 これだけの役者陣を揃えて、キャスティングに頼らずにシッカリ話を作り込…

続きを作って欲しいけど、ライカさんの話、終わらせちゃってるからなぁ。:映画評「劇場版ミステリと言う勿れ」

連続ドラマを観てた妻と娘と鑑賞。 結構、お客さん入ってました。 「ドラマの映画化」らしい豪華なキャスティング(あの役で松坂慶子!)。 でも「ドラマ」にもあった原作へのリスペクトとウェルメイド感はチャンと維持されています。 原作の改変もされてま…

過去からの長い手が…:読書録「ナイフをひねれば」

・ナイフをひねれば 著者:アンソニー・ホロヴィッツ 訳:山田蘭 出版:創元推理文庫(Kindle版) 「ホーソーン&ホロヴィッツ」シリーズ第4作。 10作シリーズが予定されてるらしいですからね。 シリーズとしては折り返しにもまだ…。 でも単体として十分楽し…

ミステリ小説を読まなくなったミステリ専門書店の経営者の物語:読書録「8つの完璧な殺人」

・8つの完璧な殺人 著者:ピーター・スワンソン 訳:務台夏子 出版:創元推理文庫(Kindle版) ボストンでミステリ専門書店を経営しているマルコム。 ある日、彼の元にFBI捜査官グウェンが訪れる。 彼女は10年ほど前にマルコムが書いたブログ「完璧なる殺人8…

読み終えてみると、味のある邦題でした:読書録「処刑台広場の女」

・処刑台広場の女 著者:マーティン・エドワーズ 訳:加賀山卓朗 出版:ハヤカワ・ミステリ文庫(Kindle版) 舞台は1930年のロンドン。 コーラスガール殺人事件を解決した素人女性探偵レイチェル・サヴァナクに興味を持ち、取材しようとする若き事件記者ジェ…

漫画の実写化という意味では、かなり成功してると思います:ドラマ評「ワンピース」

「ワンピース」の連載開始は97年。 僕はもう社会人になってたし、「少年ジャンプ」を毎週読んだりはしてませんでしたが、評判になったのを知って、コミックスではフォローしていました。 …とは言え、長いですからねぇ(今は100巻を超えてるはず)。 お付き合…