鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

コメディかと思ってたら…:映画評「キル・ボクスン」

<暗殺業界にその名をとどろかす伝説的な殺し屋も、家に帰れば10代の娘をもつシングルマザー。そんな彼女にとっては、殺しより子育ての方が何倍も難しい。>(Netflix作品説明) なるほど。 冷徹で有能な殺し屋が、家庭では娘に振り回される、そのギャップを…

アクションと嘘のてんこ盛り:ドラマ評「シタデル」

「アベンジャーズ」シリーズのルッソ兄弟が製作したAmazonプライム・オリジナルのスパイ・ドラマシリーズ(全6話) ルッソ兄弟はNetflixでは「グレイマン」を作ってましたね。 国家の枠組みを超えたスパイ組織「シタデル(CITADEL)」。 彼らは高い技術力と…

絵面(LOOK)はホントいいです:映画評「レジェンド&バタフライ」

Prime Videoで視聴。 興行成績は微妙な感じだったのかな? 「るろうに剣心」シリーズの大友啓史監督らしく、LOOKは良いんですけどねぇ。 語り尽くされた感のある「織田信長」の物語をどう語り直すのか。 信長と濃姫(帰蝶)の「愛の物語」 …ってのは悪くない…

2041年には76歳。さて、こう言う社会を楽しめるかな?:読書録「AI2041」

・AI2041 人工知能が変える20年後の世界 著者:カイフー・リン、チェン・チウファン 訳:中原尚哉 出版:文藝春秋(Kindle版) Googleの中国社長だった投資家「カイフー・リン」と、中国の新鋭SF作家「チェン・チウファン」が、現時点の技術革新の状況を踏ま…

久しぶりに読むと、やはりその「上手さ」に感心させられます:読書録「ぼんぼん彩句」

・ぼんぼん彩句 著者:宮部みゆき 出版:角川書店 宮部みゆきさんが友人と作っている「BBK」という会で句会をするようになって、そこで披露された作品をベースに「短編小説」を書いてみた…という作品。 「BBK」はもともと「ボケ防止カラオケ」でカラオケをす…

あの「上野千鶴子祝辞」を聞いた東大生たち…と言うのが興味深いw:読書録「東大生、教育格差を学ぶ」

・東大生、教育格差を学ぶ 編著:松岡亮二、高橋史子、中村高康 出版:光文社新書(Kindle版) コロナ禍になって、個人的に「格差」の問題は気になるテーマになっています。 ある程度のことは知識としてあると自負していたのですが、現実はもっと厳しいのだ…

個人的に大河ドラマ(どうする家康)の副読本になってます:読書録「足軽小頭仁義」

・三河雑兵心得3 足軽小頭仁義 著者:井原忠政 ナレーター:柏野昌俊 出版:双葉文庫(audible版) 大河ドラマ「どうする家康」の先々週・先週放映で三方ヶ原合戦が描かれました。 夏目広次の死には泣かされた〜。 …と言うわけで、家康の部下が足軽から成り…

寡作な作者さんのようで、全然知らなかったんですが、かなりレベル高いです:読書録「残月記」

・残月記 著者:小田雅久仁 ナレーター:岡井カツノリ 出版:双葉社(audible版) 少し前に評判になったSF作品。(吉川英治文学新人賞、日本SF大賞受賞) 「月」をテーマにした短編集…というか、短編2篇と中編1篇ですね。それぞれ独立した作品になっています…

志は高い本だし、岡田さんのスタンスは買います:読書録「教室を生きのびる政治学」

・教室を生きのびる政治学 著者:岡田憲治 出版:晶文社 「なぜリベラルは敗け続けるのか?」「政治学者、PTA会長になる」の岡田憲治さんの最新作。 バリバリ「リベラル」の岡田さんですが、立憲のテイタラクに悩んで書いたと思われる「なぜリベラルは〜」で…

区切りですらなく後編待ち…:映画評「東京リベンジャーズ2 運命」

2年前の前作を家族で見に行ったんですが、予想以上にみんな楽しんだので、続編も家族で。 上映時間90分。 まったく退屈せず、惹き込まれて見てたんですが、 「え?ここで?」 って感じで前編終了。 まあ、6月末には後編(決戦)が公開されるんで、少し待…

とにかくエスハチが美しい…:ドラマ評「グレースの履歴」

高評価のネット評を見かけたので、気になってNHKオンデマンドで視聴。 3日で8話を見終えてしまいましたw。 「源孝志」さんという演出家が原作を数年前に書いてらっしゃったようで、今回のドラマ化の脚本・演出もご本人がなさっています。 主演は「滝藤賢一」…

「ミステリー」の部分は弱いけど、そこを楽しむ作品じゃないか:読書録「15歳のテロリスト」

・15歳のテロリスト 著者:松村涼哉 ナレーター:岩端卓也 出版:KADOKAWA(audible版) 「少年法」の厳罰化をテーマに展開するミステリー。 祖母と妹を殺された少年 兄が殺人を犯した少女 恋人を殺された記者 少年と記者の視点から交互に描かれるスタイルと…

リアル本で読むのがオススメw:読書録「ふしぎな中国」

・ふしぎな中国 著者:近藤大介 ナレーター:住谷哲栄 出版:講談社現代新書(audible版) 講談社の記者(一時期、講談社の中国の子会社のトップだったりもするけど)が中国の「今」を紹介する作品。 天安門事件以降、中国にこだわって追いかけてきた方のよ…

ロケットのつぶらな瞳にやられまくり:映画評「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME3」

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」3部作の完結編。 …って言ってもストーリー的にはこの3作だけじゃ「?」なところがあって、「アベンジャーズ/インフィニティウォー、エンドゲーム」は観ておいた方がいいんですけどね。 (エンドゲーム後の「ソー」に…

大物を揃えて、こう言うアホな映画をシレッと作っちゃうところがなぁ…:映画評「ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード」

ライアン・レイノルズ、サミュエル・L・ジャクソン共演のアクション・コメディ「ヒットマンズ・ボディガード」の続編。 題名の通り、前作のコンビニ加え、サミュエル・L・ジャクソンの妻役サルマ・ハエックが主人公格に格上げとなります。 …っつうか、実質「…