鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

どこまで続く…と思ってたらw:第23回村上RADIO

「花咲くメドレー特集」。 レアな音源でなかなか楽しめました。 例によって丁寧な書き起こしのあるHPはこちら。 https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/ 個人的には「カレン・カーペンター」と「エラ・フィッツジェラルド」の二人でのメドレーですかね。 選曲…

ハッピーなバッドエンド:Unnamed Memory Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ

・Unnamed Memory Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ著者:古宮九時出版:KADOKAWA(Kindle版) 第一部(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)を読んで、「これはまとめて読むべきやな」と思って「Ⅵ」が出版されるまで1年数ヶ月。いやぁ、「第一部」のストーリー、忘れちゃいましたがなw。 とは言え、第一部ラス…

これから必要とされる視点:読書録「未来を実装する」

・未来を実装する テクノロジーで社会を変革する4つの原則著者:馬田隆明出版:英治出版(Kindle版) コロナ禍で日本の統治機構があまりにも非効率で雑であったことが露わになっています。いやもう、うんざりするくらい。 あまりにも明らかになっちゃったん…

「ポーの一族」の続きをお待ちします:読書録「一度きりの大泉の話」

・一度きりの大泉の話 著者:萩尾望都 出版:河出書房新社 これはもう、「痛ましい」としか…。 <執筆が終わりましたら、もう一度この記憶は永久凍土に封じ込めるつもりです。ちゃんとお墓を作り、墓碑銘も書きましょう。 「1970〜1972年の2年間 夢を見て大…

読み応えたっぷり。コロナ禍が終息した後の「検証」に向けての記録として重要な一冊であることは間違いないです。:読書録「分水嶺」

・分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議 著者:河合香織 出版:岩波書店 昨年2月の専門家会議の発足から、7月の廃止までを取り上げた作品。 この時期のことは先に西浦先生が整理されてましたが(「新型コロナからいのちを守れ!」)、アドバイザリーボ…

現代版「悪党パーカー」って感じかな?:読書録「続・用心棒」

・続・用心棒 著者:デイヴィッド・ゴードン 訳:青木千鶴 出版:ハヤカワ・ミステリ(Kindle版) 楽しませてくれた前作に続いての第2作。 期待を裏切らず、楽しい時間を過ごさせてくれます。 正直、「第1作って、どんな話だっけ?」ってとこもあったんです…

同じとこに立ってても、見る景色が違う:読書録「クソ女の美学」

・クソ女の美学 著者:ミン・ソヨン 訳:岡崎暢子 出版:ワニブックス 韓国で出版されたフェミニズム関係の本。 女性の立場から見て、感じる「男性優位社会」の圧迫を、漫画とコメントで、描いています。 「男女入れ替え」とか、「女性の本音炸裂」とか、「…

僕は同感…なんですが、一般受けするかどうかは「?」:読書録「新L型経済」

・新L型経済 コロナ後の日本を立て直す 著者:冨山和彦、田原総一朗 出版:角川新書(Kindle版) Clubhouseでの成毛眞・田原総一朗の対談が面白すぎて(そのズレっぷりがw)、つい勢いで買っちゃった作品。 もともと冨山さんの「G型/L型(経済、大学)」には…

確かにこれは「完結編」:読書録「小説イタリア・ルネサンス4 再び、ヴェネツィア」

・小説イタリア・ルネサンス4 再び、ヴェネツィア 著者:塩野七生 出版:新潮文庫 「3」を改めて読んで、 「キレイに終わってるやん」 と思ったんですが、25年ぶりの続編である本作を読むと、 「なるほど、<完結編>やわ」 とw。 物語は前作のすぐ後からス…

丁寧な描写が世界観を生み出している:読書録「高瀬庄左衛門御留書」

・高瀬庄左衛門御留書 著者:砂原浩太朗 出版:講談社 藤沢周平の「三屋清左衛門残日録」を思わせる と言う評をどこかで読んで、気になって購入してしまいました。 読み始めて、一気に読了。 好きですね、こう言うの。 藤沢周平にしても、池波正太郎にしても…

そうそう、こういう決着。…ん?続きはどうすんの?:読書録「小説イタリア・ルネサンス3 ローマ」

・小説イタリア・ルネサンス3 ローマ 著者:塩野七生 出版:新潮文庫 以前出版された時は3部作で本作が最終作。 主人公(マルコ)の愛人である高級娼婦オリンピアの<過去>が明らかにされ、その恋愛の最後の顛末が描かれます。 「そうそう、こうなったん…

これからの人生で「ある」と想定した方が良い:読書録「首都直下地震と南海トラフ」

・首都直下地震と南海トラフ 著者:鎌田浩毅 出版:MdN新書 業務でBCPの見直しみたいなことに着手してるので、その背景となる知識のアップデートとして一読。 作者は京大の教授で、その退官記念のつもりで本書を執筆(正確には東日本大震災後に海砂作品を大…

安定/マンネリの「新章」スタート:読書録「新 謎解きはディナーのあとで」

・新 謎解きはディナーのあとで 著者:東川篤哉 出版:小学館 そもそも前作でシリーズが終わってたのを知りませんでしたw。 風祭警部が「栄転」したんでしたっけ? で、本作の第一話で「左遷」されてきて、戻ってくる…と。 ヒロインの「後輩」として新しいキ…

コロンに泣かされました:読書録「永遠のおでかけ」

・永遠のおでかけ 著者:益田ミリ 出版:毎日文庫 作者のお父さんが亡くなられる前後のことを書いた、連作エッセイ。 「益田ミリって、<難しい>ことを、簡単な言葉で、上手に描いてくれるのよね〜」 と先に読んだ妻が言ってましたが、ほんとそうですね。 …

トラップで泣かされる:マンガ評「さよなら私のクラマー」

ゴールでも、シュートでも、セーブでも、ディフェンスでも、台詞でも、勝敗ですらなく、 トラップ。 いやぁ、やられたわ。 連載最終回を読んだ時は、 「え?ここ?もう少し先まで…」 と思ったんだけど、単行本で読むと、 「ここしかない」 いや、もし番外編…