鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

安定した面白さ:読書録「能面検事の奮迅」

・能面検事の奮迅
著者:中山七里
出版:光文社文庫

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「空気を読まない」「忖度しない」大阪検事・不破俊太郎を主人公とするシリーズ第2作。
今回は学校新設に伴う国有地払い下げ事件における文書改ざん疑惑が題材となります。

 

「森友学園かよ」
ですが、まぁそうですw。
ただまぁネタとして使いながら、物語としては文章改竄に関わったと疑惑をかけられる大阪特捜の検事と財務局員を中心とした物語になります。
相次ぐ、大阪検事局の不正に、東京地検から捜査メンバーが派遣され、大阪から参加した不破との間に生じる軋轢が事件の真相解明の展開の横軸になります
もちろん不破自身は、そんなこと全く気にしてないんですけどねw。

 

まぁ、相変わらず読ませてくれます。
読み始めは
「時事ネタを絡めるのはどうなのかなぁ」
って感じもあったんですけど、読み始めたら、全然そんな事は気にならず、どんどんと読み進めてしまいました。
ラストのラストにあるひねりもなかなかですさすが中山七里さん。

 

さて、シリーズのほうは第3作まで出ています。
どうするかなぁ。
文庫になるのを待って…っていうところでしょうか
いろいろ積読本もありますし。
でも、まぁ楽しみのシリーズになった事は確かです

「革命」と言うくらい影響度を大きく見ています:読書録「生成AI革命」

・生成AI革命 社会は根底から変わる
著者:野口悠紀雄
出版:日本経済新聞出版(Kindle版)

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少し前に読んだ「超」創造法は面白かったんですけど、2022年の発表で生成AIの情報が少し古くなってました。
で、最新の著作で最新情報を踏まえた野口さんの考え方を確認するという意味で読んでみました。

 

前作と本作で生成AIについて1番違うところはChatGPTでブラウジング機能とプラグイン機能が実装化されたところでしょうか?
そしてその事はかなり野口さんにとって大きなインパクトがあったらしくて、本作では生成AIが社会に与える影響をかなり大きく見ておりそれが不可逆なものであるとも判断しているようです。
まぁもちろん相変わらず「間違える」し、その事は野口さんも承知の上、ただそれが一定程度解決される/最小化される方向性にあるとも見ていると言う事だと思います。
僕はそこまで楽観的には見れないんですけどね
でも、確かにブラウジング機能によって相当位置づけが変わったと言うのはあると思います。


本書では前半で生成AIの現状を解説しています。
note のアンケート結果に基づいてるあたりはちょっと母数が少なすぎると思いますが、いろいろな論文を比較しながら数量的に論じているあたりは面白いですね。


中盤では大規模言語モデル(LLM)の仕組みについて解説しています。
わかりやすく…ということですが、ちょっと僕にはついていきなかった部分もw。
ChatGPTに聞きながら解説を書いたと言うあたりが面白いところかもしれません。


後半では社会に与えるインパクトを幅広く論じています。
失業への影響やその向こうにあるディストピア的世界/ユートピア的世界の可能性について色々と論じています。
ナカナカ興味深いですよ。


超創造法が自分でいろいろ使ってみるやり方を具体的に論じた内容なのに比べると、本社はもっと社会に与える影響とか、そういう幅広い内容になっています。
個人的にはツールとして具体的に使ってるあたりの話が面白いので前作に比べるとちょっと物足りない感じもありますかね。
でもブラウジング機能ができたことによって、野口さんの考え方が大きく変わってることが確認できたのは面白いと思います。


まぁ生成AIがどこまで社会を変えていくかはちょっとわかりません。
「革命」と言うところまで行くかどうか…
でも使ってみなきゃ意味わからないっていうのは確かだと思いますね。
使ってる人間と使ってない人間で格差が出てくる可能性というのは低くないと思います
少なくとも使ってもいないのに、ああだこうだとネガティブなことを言っても仕方ないでしょ。
まずは使ってみる。
そこからがスタートだと思いますけどね。
その「使ってみる」後押しをする内容に本書はなっているとは思います。


そうや、野口さんはcoPilotについてはほとんど言及されていません。
ビジネス面での実装と言う点では、Microsoft 365におけるcoPilotと Microsoftツールの連携って結構インパクトがある話だと思うんですけど、なんでなのかなとちょっと不思議な感じもしました。
まぁ野口さんはGoogleドキュメントを使ってらっしゃるから、ちゃんとしたコメントができなかったっていうのがあるのかもしれませんけど、
ご自身の経験に基づいたことを書くと言うのが野口さんのスタイルですからね。
それともそれぐらいでは大したインパクトにならないって見立てでもあるのかな?

推理小説好きの人向き…なのかなぁ?:読書録「ポケミス読者よ信ずるなかれ」

・ポケミス読者よ信ずるなかれ
著者:ダン・マクドーマン 訳:田村義進
出版:ハヤカワミステリ(Kindle版)

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<時は一九七六年、独立記念日の頃。舞台はニューヨーク州の人里離れた七千エーカーの敷地〝ウェスト・ハート〟。そこに佇むリゾートホテル風の豪壮な建造物に、何組もの裕福な家族たちが、会員制コミュニティを作って滞在していた。狩猟などの余暇を楽しむ彼らの元に、私立探偵アダム・マカニスが訪れる。>(解説より)

 

やがて、湖で自殺と思われる死体が見つかり、嵐が訪れて孤立化したウェストハートで殺人が…

とまあ、展開としては、ハードボイルドタッチの推理小説が展開するんですが、書かれ方がずいぶんと不思議なスタイルになっています
基本的には書かれている小説を、読者として一歩退いて現在進行形で見ていると言った感じでしょうか?
それに加えて推理小説に関する雑学的知識やら論評やらエッセイやら…いろんなものがページをめくると飛び出して来る構図になっています。
「何なの?これ?」
なんですが、結構書かれたこと書かれていることが面白いので先を読んでしまいます。
物語の終盤には「劇スタイル」での「推理披露」シーンとなり、そこで「探偵役」を務めるのは…
「メタ推理小説」
とでも言うんでしょうか?
まあ凝ってます。

 

 

原題は"West heart kill"
そっけないと言えばそっけない。
邦題のほうは逆にケレン味たっぷりという感じ。
個人的にはちょっとやりすぎなような気もしますけどね。邦題のほうは。

 

 

いろいろ脇道逸れるんだけれども、行った先それぞれが結構が面白いので読んでる間は楽しく読むことができます。
オチをどう読むかですかね。
推理小説ファンから見たら受けるのかそれとも怒るのか。
まぁ、好みの問題かもしれません。
僕はまあまあ行ける方でした。
同じような作品を続けて読む気にはならないですけどねw。

実に読後感も良い小説でした。:読書録「リカバリー・カバヒコ」

・リカバリー・カバヒコ
著者:青山美智子 ナレーター:大原さやか
出版:光文社(audible版)

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自分の体が悪いところと同じ場所をなぜると、そこが直ると言う言い伝えがある公園のアニマルライドの「カバ」
「人呼んで、リカバリーカバヒコ。
…カバだけに」

公園近くにできた新しいマンションの住人がその都市伝説を聞き、自分の体の悪いところをなぜ、その回復する過程を描いた連作短編小説です。
体の悪いところといっても、実際にはその部分が何か障害があると言うわけではなくて、他に原因があってその他の原因を取り除いていくというのが、まぁ話の流れです。
大体は心理的なものが中心になってるし、人間関係や自分の感情の扱いがポイントになるんですけどね。


第1話 奏斗の頭:進学校の進学した奏斗は成績が芳しくないことに悩む。ある日、クラスメイトの少女と公園で出会い…
第2話 紗羽の口:新しいマンションに越してきた紗羽は幼稚園のママ友たちとの関係に苦労している。些細なきっかけでママ友グループからハブられた紗羽は…
第3話 ちはるの耳:ブライダル会社に勤めていたちはるは、耳の調子が悪くなってしまい休職に追い込まれる。中途入社した社員との関係、無理な注文の多い顧客への対応等で疲れ切っていたちはるに1通の手紙が…
第4話 勇哉の足:勇哉はあまり足が速くない。クラスの駅伝でクジで選手を選ぶことになった時、勇哉は足を捻挫したとウソをついてしまう。しかしその後本当にアシが痛くなってきて、勇哉は病院通いしなければならなくなってしまう
第5話 和彦の目:雑誌編集長の和彦は老眼が進んできて、自分の歳を感じざるを得なくなっている。80歳になる母親は今も一人暮らしでクリーニング店を営んでいる。疎遠となっている母親のことを考え、和彦は実家の近くに引っ越しするが、なかなか母との距離感は縮まらない…


非常に読みやすくて話もよくできています。
ご都合主義的すぎると言う見方もあるかもしれないし、内容によっては甘いんじゃないのって言う指摘もできるでしょうけど、そこら辺の塩梅が読後感の良さにつながってるっていうのもありますからね
読んだ人が何らかの「リカバリー」するって言う側面もあって、そういう意味では良い加減のファンタジー小説だと思います
読んでて何度かぐっと来ちゃいましたし…w。


個人的には高校生の話とママ友の話がいいかな。
最後の年老いた母親との話にもちょっと来るものがありました。


青山さんの作品は何冊か読んでいますが、どれも「よくできた話」だし、読後感が良い。
何か頭を休めたい時にちょうどいい感じなんですよね。
Audibleで聴くのにすごく向いてると思います。
またお付き合いさせていただきたいところです。
リカバリーしてもらいたい時にw。

これはなかなか良い小説だと思いますよ:読書録「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」

・ようこそ、ヒュナム洞書店へ

著者:ファン・ボルム 訳:牧野美加

出版:集英社

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少し前からちょっと気になってたんですけども、ようやく購入、読了しました。
…と思ってたら、本屋大賞の翻訳部門で1位になってたんですね。
読み終えた後に知りました。


まぁ、本当に良い小説だと思います。
仕事と人生に曲り角を感じた女性が独立系の書店を回転するって言う話なんですけど、基本的には「お仕事小説」。
経営する独立系書店の話がもちろんメインになるんですけど、それだけじゃなくて、登場人物たちがそれまでに関わってきた「仕事」に関するあれやこれやが、短いエピソードで挟まれます。


ヨンジュ:燃え尽き症候群に陥り、小休止的に「ヒュナム洞書店」を開店させる。
ミンジュン:大学卒業後の就職活動に失敗し、アルバイトのバリスタとしてヨンジュに雇用される。
ジミ:夫との生活に悩みを抱えるコーヒー豆焙煎業者
ミンチョル:熱意を持てるものを見つけられない男子高校生
ヒジュ:ミンチョルの母。(ミンチョルオンマ)
スソウ:プログラマーだったが、燃え尽きて部署転換。趣味で書いていたブログがきっかけで書籍を出版し、ヒュナム洞書店で講演を行う
ジョンソ:契約社員であることに疲れ、瞑想をする場所としてヒュナム洞書店を気にいる女性。

 

それぞれが新自由主義的な仕事観に押しつぶされそうになっていたのを、この書店と出会うことで、そういう働き方とは違う働き方を模索するようになる。
…大きな流れはそんなところでしょうか?
自分たちで見つけたこの小さな書店の中の居場所、そこにいる友人たち
それでいながら、適度な距離感があるのがいいんですよね。
ものすごく相手のことを考えながら、自分の考えを押し付けないようにすごく注意している様子に好感が持てます


そういう「お仕事小説」の側面だけじゃなくて、本や読書、夫婦関係、親子関係etc,etc...いろいろな側面への考察が、繰り広げられるところが読みどころにもなっています。
いやー、こういうの好きですよ。
(是枝和弘監督の作品なんかも出てきます)


しかし、まぁ韓国の働き方事情っていうのは日本以上に厳しいところがあるようですね。
ちょっと息苦しくもなりました。
でももしかしたらそれは日本の数年後の姿かもしれない。
そう思うと、こういう「居場所」を描いた小説が日本で評判になるっていうのも何らかの意味があるのかもしれません


僕個人は実は、「独立系書店」ってちょっと苦手です
本は自分で選びたい気持ちが強いので、逆に押し付けがましく感じするんですよね。
でももしかしたら「書店」が生き残っていく方法はこういう方向性なのかなぁと言う気もします。
結局、僕のようなタイプの人間だとAmazonや電子書籍があれば、それはそれで事足りるって言うところがありますから。
リアル本の魅力って言うのを打ち出すには、こういう独立系の書店っていうのは有意義なような気もします。


あ、でも、こういうバリスタがいる本屋っていうのはいいかもね
そういう本屋が会社や家の近くにあったら、もしかしたら本を読む場所として活用することになるかもしれません。
そう考えるとありなんかな、「独立系書店」。
ご近所にできないかな?

生成AIの話よりも発想法の方が面白い。:読書力「「超」創造法」

・「超」創造法 生成系AIで知的活動はどう変わる?
著者:野口悠紀雄 ナレーター:中村友紀
出版:幻冬舎新書(audible版)

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野口悠紀雄さんの生成AI及びそれを活用した創造法に関する本
少し前に出版されてるものですが、Audibleにあるのも友人に教えてもらい、早速聞いてみました(甲谷くん、ありがとう)。


chatGPTとかの生成AIに関する知識は2022年の知識なので、まぁ少し古くなってますね。
ハルシネーションの話とか、検察結果が決して信頼できないって言うようなところについては今も変わりないんですけれども、ウェブの検索がリアルタイムでできるようになっていると言うあたりが根本的に違ってる部分だと思います。まぁそうは言っても間違うのは間違うんですけどね。
ここら辺の最新情報を野口さんがどういう風に認識してるのかっていうのはちょっと知りたいところです。
基本的に野口さんは自分が使ってみた内容しか文章にしないので、そういう点では信頼できるんですよ。
「超整理法」なんかは結構参考になりました。
まぁ政治に関する意見とかについては賛同できないところもあったりするんですけどw。


基本的に本書は
・生成AIの評価
・生成AIを使った文章作成
・生成AIを使ったアイディア作成
・生成AIが社会に与える影響
が大きく描かれています。
生成AIの評価に関しては、さっきも書いた通り、この本が書かれた事と今では少し状況が変わっているので、その点は割引いて考えた方が良いかなと思います。まぁでもそう大きく変わってないので、
「検査結果を信じちゃいけない」ていうのは僕も賛成です


文書作成への活用については大学賛成。
生成AIが文章の要約や翻訳・構成に極めて高い能力を発揮すると言うのは、僕も実感してて、基本的に僕の利用方法もこの分野になります
音声入力を活用してるあたりも大賛成。
音声入力については、勝間和代さんが以前から熱心にやってらっしゃいましたけれども、あれはどちらかと言うとパソコンにマイクを繋ぐスタイル。
高城剛さんが最近メルマガに書かれていましたけれども、iOS 16になってからiPhoneの音声入力機能は格段にアップしています。
したがってマイクを使うのではなくて、歩きながらでもiPhoneに直接話しかけても音声入力がかなり精度高くできるようになっているって言うところがこのスタイルのポイントだと思います


音声入力と超メモ絡ませるあたりも面白いですね。
ここら辺のアイディア作成ところが本書で1番面白いとこじゃないかと。
野口さんはGoogleドキュメントを使っているようですが、最近iPhoneの純正メモアプリもかなり機能が充実してきているので、僕としては充生メモでもいいんじゃないかなぁっていう感じがしますね。
まぁそこまで階層的に何かをやらなきゃいけないほどの仕事とかあるわけじゃないからねw。


80歳を過ぎて、なお野口さんは精力的に新しい知識や試行錯誤を繰り返して、書籍でも書籍も出版されています。
生成AIに対する評価ももう少し前向きになっている感じも…
うーん、読んでみますかね。そこら辺も。

ミステリーじゃないのねw。:読書録「ラブカは静かに弓を持つ」

・ラブカは静かに弓を持つ
著者:安檀美緒 ナレーター:斉藤壮馬、伊東健人 他
出版:集英社(audible版)

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発表されたときに、
「面白そうだな」
とちょっと思ったんですが、そのまま忘れちゃって…。
audibleにあるのを見つけて、DLしました。


橘は少年時代の誘拐事件未遂の記憶から逃れられずにいる。
事件の影響でチェロを弾くのをやめ、今は著作権管理団体に勤務する橘に、著作権法違反の証拠の収集のため音楽教室に潜入調査に入る命令が降る。
そこで出会った教師の浅葉と、彼の生徒たち。
橘は思わぬ穏やかな日々をそこに見出す。
スパイである身分を隠したままに…


ちょうどヤマハとJASRACの争訟が話題になってたこともあるし、スパイ×音楽小説ってのもちょっと面白そうで
…だったんですが、なんでか「ミステリー」と思い込んでたんですよねw。
全然、ミステリーじゃないっす。
なんならスパイサスペンスっぽくも。


幼少期の事件をきっかけに「演奏」を捨てた青年が、特殊なシチュエーションで「音楽」と再会し、
<嘘>から始まって、やがてかけがえのないモノになった人間関係を、根底のところで崩しながら、もう一度築き直そうと一歩踏み出す。
…そういう人間ドラマでした。
「死体」もなけりゃ、「銃撃戦」もありませんw。


個人的に音楽教室の著作権問題については、
「まあ、わかるんだけど、それって音楽の土壌そのものを失わすもんじゃないの?」
って気持ちがありました。
裁判の決着はこうなったようですね。

 

<音楽教室著作権裁判>
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E6%95%99%E5%AE%A4%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E8%A3%81%E5%88%A4

 

講師の演奏は著作権の対象/生徒の演奏は対象外
割といいところに着地してるんじゃないかな?(音楽教室がビジネスとして成立している以上、なんらかの利益還元は著作権者にもあって然るべし…という観点で)
ちなみに本書は著作権者の権利は認識しつつも、音楽教室/講師と生徒の関係性から、著作権団体の主張にはネガティブではあります。
出版は最高裁判決前(判決は22年10月。出版はその5月)ですが、その決着を作者がどう思ってるかはちょっと分かりません。
まあ、そこがテーマの作品じゃないんですけどね。


個人的には主人公と同じ「スパイ」のある人物がちょっと気になります。
ここはもうちょい深掘りして欲しかったw。
まあ、こっちもテーマじゃないと言えばテーマじゃない。


設定はエンタメですが、物語運びは割と純文学テイスト。
派手な話が好みな方にはちょっと退屈かも。
ちなみにaudibleだと、各キャラの声が全員別の人が当てて、総勢9名のキャストが表記されています。
気合い入ってるなぁ
…だけど、そこまで効果的でもなかった気がw。
男女二人で演じわけ…くらいがちょうど良かったんじゃないかと思いますよ。