鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

なんで死んだんやろうね:映画評「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」

分からんし、分かろうとももう思わんし、分かるもんでもないやろうな。

真面目な人やったんやろうね。

このドキュメンタリー見て、つくづく思いますわ。

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しかし、難しいこと言ってますな、お互い。

前提となる知識量もかなり違うので、理解が追いつかない。

「反知性主義」とか言いながら、これはどういうこと?w

 


それでいて通じるところは互いになんかあったんやろうな〜とも。

「共通した敵」はなんだったのか?

 


<芥正彦「あやふやな猥褻な日本国」>

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だからこそ、今も生きている全共闘世代の発言が意味を持っている。

多分、今もそのときを生きている「芥正彦」の姿に、「あり得たかも知れないも現代の三島」の姿を重ねてみたりして。

…いや、あそこまでヒネてないかw。

それは50年前もそうだった。

そういう意味じゃ、見たくなかったんかな。やっぱり「今」を。

 


予想以上にカッコイイ、でも演技が透けて見える、それでいてその道化ぶりも自覚している三島由紀夫の姿。

なるほどね。

人気があったのもわかる。

でも多分、もう三島作品を僕が読むことはないだろうなぁ。

そういう時代になったからこその50年ぶりのドキュメンタリーなのかもね。

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三島由紀夫を読んでた世代には興味深く見れるかも。

でも子供たちが見ることはないと思います。

それが良いことなのか、悪いことなのかは、僕にはなんとも言えませんが。

 


#映画評

#三島由紀夫

#全共闘

#三島由紀夫vs全共闘

 

 

 

 

 

 

 

「その先」の話ですな:読書録「DX進化論」

・DX進化論  つながりがリプートされた世界の先

著者:尾原和啓、宮田裕章、山口周

出版:MdN

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対談される皆さんの問題意識が「先」に行き過ぎてて、若干ついていけない気持ちにも…w。

僕自身の課題認識は、まだ業務や行政システムのデジタル化・効率化…くらいのところをウロウロしてる感じなもので。

対談者の視線は、その先。「社会の価値観」や「国家のあり方」みたいなものが、、D Xによってどんな風に変わっていくか…にあります。

 


ベースにあるのは、

「データ」が大量に集められ、分析され、活用されることで、個々人が持つ多様な価値観が把握できるようになり、そこに焦点を当てたきめの細かな対応ができるようになる

という認識。

本書でいう「DX」ってそこまで広範囲の視座を持ったものになっています。

「最大公約数の幸福」ではなく、「最大“多様“の幸福」を目指す社会。

<「役に立つ的な最小不幸をコミュニティが担保しつつ、意味論的な最大“多様“幸福」をどう実現していくか>

今の中央集権的な「資本主義」や「民主主義」の仕組みをハックする…ってスタンスでしょうかね、言ってみれば。

 


そこまで今の社会が変わって行くのか/行けるのか、個人的にはなんとも言えませんが、例えばこの1年余りの「コロナ対策」においては、中央集権的なアナログな仕組みの限界もかなり露わになりましたし、そこへの問題意識は結構共有されたような気配も感じています。

今繰り広げられている自民党総裁選が、毎度毎度繰り返されていた「井戸の中の争い」とは異なり、結構幅広く政策論争が行われ、一定の注目を浴びるようになってるのも、その影響かなぁ、とか思ったりもします。

「中央集権的なアナログな存在」を仮想敵としていたはずの野党の方が空回りしている現状を見ましてもw。

 


僕個人としては

「こうなって欲しいなぁ」

と考えています。

それだけに本書について言えば、「概念」的なところよりも、もっと社会実装のところの議論をして欲しかったな、ってのがありますかね。

宮田さんあたりは、実際はそういうところに食い込んでるはずですし、「デジタル庁」ができることで、そこに踏み込んでいく機運も高まっていますから。

 


まあ、「既得権益層」の反発・揺り戻しも強そうですがね。

彼らは「過去の仕組み」で<成功>して、既得権益を確保してるわけですから。

権力者層から、巷の小権威に至るまで、ここら辺の反発は必ずあると思います。

もっともそこらへんの不合理性を「露わ」にしちゃうのもまたデジタル化の一側面でもあるので、ここら辺はイタチごっこかな?

 


そのことを考えると、実はあんまり野党の方を推せない…ってのが結構不思議なんだよなぁ、今の政治勢力の構図って。(もちろん自民も既得権益層に支えられてるんだけど、どっちがこういう変革に取り組めるかっていうと、野党には期待できないです)

ま、菅政権後がどうなるのか。

結構、興味あります。

 

 

 

#読書感想文

#DX進化論

#尾原和啓

#宮田裕章

#山口周

「アベンジャーズ」よりは「アンブレラ・アカデミー」かなw、個人的には:読書録「推理大戦」

・推理大戦

著者:似鳥鶏

出版:講談

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「似鳥鶏」は子供たちのお気に入りの作家です。

彼らが好きなのは学校を舞台にしたシリーズ(市立高校シリーズ)。

僕も「手慣れた感じはあるなぁ」と好意的に思ってましたが、そこまではハマってない。

でも本書については、作者らしからぬ「仰々しさ」に惹かれて、購入しちゃいましたw。

 


AIを駆使する探偵

無限の思考時間を持つ探偵

超絶的な五感能力を持つ探偵

100%嘘を見抜ける探偵

 


…編集者かが「アベンジャーズ」と称してましたが、そんな感じですかね。

個人的には「アンブレラ・アカデミー」と言いたいとこですがw。

 


それぞれの超絶の能力を持った探偵の「登場編」を短編で描き、集合してからの「競演」を中編でまとめる。

それぞれのキャラ立ちと短編の手際の良さが際立ってて、作品世界にストンと入り込めます。

まあ、僕個人としても「名探偵の競演」って好きなパターンなんですよ。

捻ってるのも、ストレートなのも。

本作の場合はストレートな方でしょう。

それでいて、

「いや、超能力を駆使するのが推理ってもんでもないんですよ」

ってところをチャンと残してるあたり、作者の本格系の推理作家としての矜持も感じます。

いいじゃないですか。

(その分、実はこの「中編」がスケール感では短編の方に一歩譲るとこもあったりするんですがw)

 


さてシリーズ化しますかね、コレ。

して欲しいなぁ。

「本格」のところには目を瞑ってもらっても構わないので、彼らの活躍をもっと見たい気分があります。

 


その場合、是非とも「語り手」も再登場いただいて、ネ。

 

 

 

#読書感想文

#推理大戦

#似鳥鶏

踊っとる場合かい!:映画評「マスカレード・ナイト」

シリーズ第2作。

テレビドラマから映画化…ってのじゃないんで、登場人物たちは基本的に演技巧者の役者さん達が演じています。

その「顔芸」を楽しむ映画とでも申しましょうか…w。

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グランドホテル形式の物語なので、小さなミステリーが重ねられつつ、全体の物語が動いていきます。

こういうの、ハマると時間を感じさせないんですよね。

で、結構充実した気分で劇場を出て、家に帰ったら、一緒に観た妻がふと、

 


「あれ?どうしてあの人が犯人って分かったんだっけ?」

 


…?

確かに…。

 


というところはあるんですが、

「まあ、いいかぁ」

とw。

いや、どっかで原作をもう一回確認しとこうかとは思いますが。

 

 


さてさてシリーズ第3作はあるんでしょうか?

東野圭吾さんが書いてくれるか…ってのはあるでしょうが、元ネタ(原作)があれば作れるだろうし、ここで終わっても、まあ「残念」とまでは行かない。

そんなところです。

 


楽しかったですよ。

 

 


#映画評

#マスカレードナイト

#木村拓哉

#長澤まさみ

ブーンブーンレモン?:映画評「KATE」

國村隼、浅野忠信、MIYAVIらが出演したNetflixオリジナルのアクション映画。

まあ、ぶっちゃけB級アクション映画なんですが、堂々とそこを貫いてるところが好感持てる作品w。

こういうの、僕は好きやね。

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「日本」表現については、まあ微妙ながらもイイトコついてるんじゃないかなぁ。

「ブレードランナー」と「ブラックレイン」を足して2で割ったような感じでしょうか?

ヤクザ表現は「ブラックレイン」寄りかな。

國村隼がねぇ…。

 


ヒロインのKATEは完全に僕の好きなタイプw。

メアリー・エリザベス・ウィンステッド

知らなかったんですが、出演映画一覧を見て、

「あ〜、あの人かぁ」

ってとこ。

本作の役柄が飛び抜けて魅力的ではあるかな?

ユアン・マクレガーのパートナーらしいっす。

もっと活躍してもいいんじゃないかしらん。

 


繰り返しますが「B級映画」です。

「こうなるんちゃうの」

と思ってたら、

「こうなります」w。

でもいいんですよ。こういう映画は。

アクション、派手やしね。

 


しかしNetflixのアクション映画、レベルが安定してきたなぁw。

今後も期待、っす。

 

 

 

#KATE

#Netflix

本格派を期待したんですが…。面白かったですけどw!:読書録「木曜殺人クラブ」

・木曜殺人クラブ

著者:リチャード・オスマン 訳:羽田詩津子

出版:ハヤカワミステリ

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この題名で連想するのは、もちろんクリスティの「火曜クラブ」。

集まった面々が語る「謎」を解くのは、いつも耳を傾けているおばさん(ミス・マープル)。

アシモフの「黒後家蜘蛛の会」も同じ構図ですね。錚々たるメンバーが集まりながら、「謎」を解くのはウェイター…という。

言ってみればある種の「なめて〜た〜」物語なんですが、コレがまあ、面白いんですよねw。

 


この題名でイギリスの作家、クラブのメンバーは引退した老人たち…ということで、新手の「なめて〜た〜」物語の誕生を期待してたんですが…ちょっと違いましたw。

第一、本作。「長編」なんです。

「火曜クラブ」も「黒後家蜘蛛」も短編集ですからね。

さらにそれらが、いわゆる「本格もの」であったのに対して、本作は「ミステリー」ではあるけど、「本格派推理」ではない…。

コレまた、ちょいとアテが外れました。

 


でもねぇ。

いや、外されたんだけど(勝手なこっちの思い込みですけどw)、面白いんですよ、コレ。

ちょっと謎めいた過去もありそうな高齢者主人公たちが、若干オフビート気味に殺人事件の捜査にのめり込みつつ、それでもシッカリと「真相」に近づいていく。

その「真相」には、時に「時間の経過」が絡み、そこに「年齢」や「老い」、「過ぎ去って行くものへの想い」のようなものが重なって…。

 


本格推理小説ではない。

でも現代ミステリーとして、上出来な内容になってると思います。

そんでもって、「なめて〜た〜」物語としても、コレがまた…。

 


イギリスらしい、

「全てを言い尽くさない」

スタイルが、「過ぎ去った時間」を抱えた主人公たちの姿にいい具合に陰影を与えてくれてるんですよ。

エンタメ本なんで、基本は面白く読めるんですけどw。

 


続編もあるらしいです。

楽しみだな〜。

 


#読書感想文

#木曜殺人クラブ

#ハヤカワミステリ

ハードボイルドかなぁw?面白かったけど:読書録「台北プライベートアイ」

・台北プライベートアイ

著者:紀蔚然 訳:舩山むつみ

出版:文藝春秋

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ミステリー好きの母が読むかなと思って、リアル書店にて購入。

幼少の頃、母は台湾で過ごしてましたので。

 


しかし、80過ぎのは母が面白がれるかどうかは「?」かなぁ。

だいたい字が小さすぎるんですよ。

2段組でギッシリやもんw。(僕も結構キツかった…)

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主人公は「私立探偵」を名乗ってはいるものの、元・劇作家の大学教授で、精神病の経歴あり…というマッチョとは程遠い人物。(マッチョ=ハードボイルドじゃないけどさ)

確かに「あ〜だこ〜だ」と皮肉やらユーモアやらを吐き散らかしてはいるんですが、特にそこに精神的なタフさがあるわけでもなく、どっちかっていうと「逃げ」の姿勢もあったりして…

と、「ハードボイルド」と言っていいのやら…って印象ではあります。

 


…なんだけど、なんか読んじゃうんですよねw。

最初は、

「おいおい、ちゃんと話を進めてくれよ」

と呆れてたんですが、途中からはその行き先不明の饒舌ぶりが楽しくなってしまいまして。

ぶっちゃけ、

「事件の方はどうでもいいや」

って感じになりました。

いや、「事件」自体、「なんだかなぁ」ってとこもあるんですがw。

 


なんだろ〜な〜。

「オススメ!」

って小説じゃないんだけど、ハマる人はハマるんじゃないですかね、これ。

最近、本国で第2作が出版されたらしいんですが、10年後(本作は2011年に出版されています)の主人公が、台湾がどう描かれているのか、ちょっと読んでみたい気がします。

翻訳が出るのが10年後じゃ、気持ちも変わってるかもしれませんがw。

 

 

 

#読書感想文

#台北プライベートアイ