鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

2024-01-01から1年間の記事一覧

あの髪型は劇中じゃさほど気にはなりませんw:映画評「ARGYLLE/アーガイル」

「キングスマン」シリーズのマシュー・ヴォーン監督による新スパイ映画。劇場公開は見逃して、AppleTV+で観ました。 エリーはスパイ小説シリーズ「アーガイル」の著者。作品の展開に悩み、実家への帰省途中の列車で殺し屋に襲われ、エイダンという本物のス…

「乱歩」の世界が楽しめます:読書録「乱歩殺人事件ー「悪霊」ふたたび」

・乱歩殺人事件ー「悪霊」ふたたび著者:芦辺拓 江戸川乱歩出版:KADOKAWA(Kindle版) 江戸川乱歩の未完の長編「悪霊」を、パスティーシュものの名手・芦辺拓が完成させた作品。「未完の小説」というと、作者が死去して…みたいなケースが多いんでしょうが、…

僕はいったい何を読まされてるんだろう…:読書録「ありえない仕事術 正しい“正義“の使い方」

・ありえない仕事術 正しい“正義”の使い方著者:上出遼平出版:徳間書店 ドキュメンタリー「ハイパーハードボイルドグルメリポート」で有名なプロデューサー上出遼平さんの<仕事術>本。僕自身は存じ上げてはいたものの、「ハイパーハードボイルドグルメリ…

原作改変されてるが、ドラマとして良くできています:ドラマ評「三体シーズン1」

あの壮大なドラマをどう実写化するのか?Netflixってことで、期待と不安が相半ば。…個人的には満足できる内容でした。いやぁ、シーズン2、早よ。 壮大でありながら、心揺さぶられる原作…なんですが、結構難しいとこもあって(僕の理解力の問題ですが)、詳細…

これは小説なのか、エッセイなのか…:読書録「水 本の小説」

・水 本の小説 著者:北村薫 出版:新潮社 北村薫さんはものすごく好きな小説家なんですけど、あまり電子書籍はお好きじゃないようで、作品のほとんどがリアル本だけでの出版になっています。なかなか本の整理が大変になってきて、できる限り本は持たないよ…

文章でコンテンポラリーバレエを描く挑戦:読書録「spring」

・spring著者:恩田陸出版:筑摩書房 「蜜蜂と遠雷」でピアノ演奏の高みを文章で描いた作者が、バレエ、しかもコンテンポラリーを中心に描いた意欲作品。クラシックならまだしも、コンテンポラリーの創作バレエを文章でどう表現すれば…ってところを力技で押…

組織として活用できるようになるかどうか、かな?:読書録「頭がいい人のChatGPT & Copilotの使い方」

頭がいい人のChatGPT & Copilotの使い方著者:橋本大也出版:かんき出版(Kindle版) 生成AI(ChatGPT)については、少し前に読んだ「面倒なことはchatGPTにやらせよう」で概要は理解できたつもりだったので、GPT5あたりが出るか、Appleが実装するまでは特に…

結構前の作品なのね:読書録「星のダンスを見においで」

・星のダンスを見においで 地球戦闘編・星のダンスを見においで 宇宙海賊編著者:笹本祐一 ナレーター:下山吉光、いけながあいみ出版:創元SF文庫(audible 版) 「ARIEL」で有名な笹本祐一さんのスペースオペラ。…って、僕は「ARIEL」しか読んでないんです…

功罪半ばする…けど、日本じゃ嫌われすぎてる気もするかな:読書録「テクノ・リバタリアン」

・テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想著者:橘玲出版:文春新書(Kindle版) 世界を変える<唯一の>思想…なのかどうかは分かりませんが、「世界を変える」ことに強い意志を持った考え方だとは思います。ま、見方を変えるとそれ以外の思想が「保守…

知らずに口を出したくないと思ったけど、ちょっと知っただけでも頭が痛くなる…:読書録「イスラエル 人類史上最もやっかいな問題」

・イスラエル 人類史上最もやっかいな問題著者:ダニエル・スカッチ 訳:鬼澤忍出版:NHK出版(Kindle版) 昨年10月にはじまったハマスとイスラエルの戦闘には未だに出口が見えません。ハマスからの侵攻(音楽祭襲撃等)に端を発した戦いは、イスラエルのガ…

「ああ、終わったんだな」と改めて:読書録「もう明日が待っている」

・もう明日が待っている著者:鈴木おさむ出版:文藝春秋 SMAP×SMAPの放送作家だった鈴木おさむさんが、身近で伴走指摘たものとして「SMAP」について書いた<小説>。鈴木さんはテレビ界からの「引退」を表明されていますが、「暴露」的なものはあまりないに…

予想以上に話が広がって行きます:読書録「ヒポクラテスの試練」

・ヒポクラテスの試練著者:中山七里出版:祥伝社文庫 法医学者・光崎教授シリーズ第3作。結構前に1作目・2作目は読んでて、面白かった記憶はあるんですが、その後フォローしてなくて、久しぶりに…の3作目です。1・2作目は妻も気に入ってて、「新作(第5作)…

3世代揃い踏みw:読書録「ビブリア古書堂の事件手帖Ⅳ 扉子たちと継がれる道」

・ビブリア古書堂の事件手帖Ⅳ 扉子たちと継がれる道著者:三上延出版:メディアワークス文庫 扉子が主人公になっての「ビブリア古書堂」シーズン2の第4作。本作はちょっと趣向が変わってて、 篠川智恵子(第二話 昭和編「道草」)篠川栞子(第三話 平成編「…

厨二心が爆走してますw。:読書録「化物語」

・化物語<上・中・下>著者:西尾維新 ナレーター:神谷浩史(上)、加藤英美里(中)、斎藤千加(下)出版:講談社(audible版) 「銀河英雄伝説」を個人的に「やり残した宿題」と思ってて、ようやくaudibleで宿題をやり終えた…ってことを以前書きましたが…

予想以上にチャンと実写化しています:ドラマ評「十角館の殺人」

綾辻行人の処女作「十角館の殺人」の実写化。原作はもちろん読んでる…んですけど、どんなだったかは遥か記憶の彼方w。あんまりハマらなかった気がするんですよね。結局、「館シリーズ」はコレだけしか読んでないので(多分)。島田荘司さんに続いて綾辻さん…

いやもう、やっぱり<絵>が…:映画評「DUNE 砂の惑星 PART TWO」

一作目もそうでしたが、もうやっぱり<絵>が圧倒的…。本作は映画館で観ましたが、惹き込まれっぱなしでした。上映時間166分。全然退屈せん! まあ、よく考えたら、「えっと、これってどうしてこうなるんだっけ?」ってとこもあるんですけどね。で、一歩引い…

ミリー・ボビー・ブラウンだから、やられっぱなしじゃ終わらないw:映画評「ダムゼル/運命を拓きし者」

ミリー・ボビー・ブラウン主演のNetflixオリジナル映画。「DAMSEL」ってのは「囚われの姫君」って意味らしいですけど、ミリー・ボビー・ブラウンがおとなしく王子様とか待ってたりするわけがないw。ま、そこらへん、邦題の副題は「ネタバレ」かな。 かつて竜…

どっちも面白いんですが、なぜこの作者名?:読書録「誰が勇者を殺したか」「追放された商人は金の力で世界を救う」

・誰が勇者を殺したか著者:駄犬出版:角川スニーカ文庫(Kindle版) ・追放された商人は金の力で世界を救う著者:駄犬出版:PASH!文庫(Kindle版) 「誰が勇者を殺したか」が書店で平積みにされてるのを見かけて、「面白そう」と思ってネットの評判を調べ…

上機嫌で…が僕の心には残っています:読書録「経済評論家の父から息子への手紙」

・経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて著者:山崎元出版:Gakken 2024年1月1日に逝去された山崎元さんの遺作。東大に入学された息子さんへの手紙をベースにして、「仕事」と「お金(投資)」のことを書かれています。「息子への手紙」…

「見方を変えれば…」という話:読書録「シン・日本の経営」

・シン・日本の経営 悲観バイアスを排す著者:ウリケ・シェーデ 訳:渡部典子出版:日経プレミアム(Kindle版) 「<失われた30年>とか言われてるけど、日本は後進国に下落したわけでもなく、まだ世界の経済大国に留まり続けている。それはなぜだろう?」と…

設定に無理が…は野暮ですな:読書録「アリバイ崩し承ります」

・アリバイ崩し承ります著者:大山誠一郎 ナレーター:友木えりこ出版:実業之日本社文庫(audible版) 「ゲームの王国」が重量級過ぎたので、ちょっと次は軽いので…ということでチョイスした作品。本格推理の連作短編集。ちょうどよかったですw。 腕時計の…

結局二人はカンボジアを救うことを放棄したってことかなぁ:読書録「ゲームの王国」

・ゲームの王国<上・下>著者:小川哲出版:ハヤカワ文庫(audible版) 1956年から2023年まで、カンボジアを舞台に、ポル・ポトの隠し子ソリヤと、数学の天才ムイタックの錯綜する人生を追いかけた作品。出版は2017年ですので、後半は「近未来」を描いてい…

う〜ん、サマンサ/ジャービスにはまだちょっと距離があるかな?:読書録「機能拡張」「その仕事、AIエージェントがやっておきました」

・機能拡張著者:坂田幸樹出版;クロスメディア・パブリッシング(Kindle版) ・その仕事、AIエージェントがやっておきました。ChatGPTの次に来る自律型AI革命著者:西見公宏出版:技術評論社(Kindle版) chatGPTの最新機能を確認してみて、勢いで映画「her…

「源氏物語」が二人の関係において持つ意味:読書録「紫式部と藤原道長」

・紫式部と藤原道長著者:倉本一宏出版:講談社現代新書 大河ドラマ「光る君へ」の時代考証担当がまとめた主人公二人に関する考察本。まあ、「便乗本」っちゃあ便乗本ですが、作者としては思うところもあるようです。 <紫式部と道長が二〇二四年の大河ドラ…

かなり「力技」ですなぁ:映画評「パレード」

「新聞記者」「余命10年」の藤井道人監督・脚本によるNetflixオリジナル映画。東日本大震災を背景にした設定になっており、なかなかの意欲作です。 新聞記者・美奈子は気がつくと海岸で横たわっていた。街は瓦礫の山と化しており、彼女は息子の行方を探し歩…

風来坊なのに事件に遭い過ぎ:読書録「蟬かえる」

・蟬かえる著者:櫻田智也 ナレーター:浅井晴美出版:東京創元社(audible版) 「サーチライトと誘蛾灯」に続く、昆虫好きの風来坊(?)・エリ沢泉シリーズの第二作(「エリ」は「魚」へんに「入」)。短編5作を収録した緩い連作短編集になります。 蟬かえ…

こんな機能のVRはまだまだ実現できないでしょうけど:読書録「名探偵に甘美なる死を」

・名探偵の甘美なる死を著者:方丈貴恵 ナレーター:浅井晴美出版:東京創元社(audible版) <竜泉家の一族>シリーズ第3弾。このシリーズは「特殊条件下の不可能犯罪」をテーマにしてるんですが、今回の<特殊条件>は「VR」。 世界有数のゲーム会社メガド…

最後の作品集…にはならんよねw:読書録「カーテンコール」

・カーテンコール著者:筒井康隆出版:新潮社(Kindle版) 「これがわが最後の作品集になるだろう。」(帯より)んな訳ないよね。まだ連載とかしてるみたいですしw。でもまあ、カウントダウンは確かに…(89歳やもん)。 各紙に発表された掌編25篇をまとめた…

ここから先がどうなるか:ドラマ評「沈黙の艦隊シーズン1東京湾大海戦」

先に映画公開されたのに、後日譚を足して、全8話で amazonプライムでドラマ配信されたもの。映画の方はなんとなく気が進まなくてスルーしちゃったんですが、こちらの方は2日間で全話完走しました。原作は好きでしたからね。 エピソード1 やまなみ圧潰エピソ…

「今できること」を確認しとこうと思いまして。:読書録「面倒なことはchatGPTにやらせよう」

・面倒なことはchatGPTにやらせよう著者:カレーちゃん、からあげ出版:講談社(Kindle版) 「カレーちゃん・からあげ…って何だよ」ですがw、AIエンジニアと松尾研究室所属のデータサイエンティストとのこと。軽いですが、書籍の中身はしっかりしています。 …