鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

後味の良さに好感が持てます:読書録「時間旅行者の砂時計」

・時間旅行者の砂時計著者:方丈貴恵 ナレーター:浅井晴美出版:東京創元社(audible版) 「名探偵に甘美なる死を」が評判になってて、読んでみようかな…と思ったら、あれってシリーズものの3作目なんですね。で、その<竜泉家の一族>シリーズの1作目がaud…

マブリー、強すぎw:映画評「バッドランド・ハンターズ」

まあ、そう言う映画なんで、それはそれでいいんですが、「ワンパンマン」並みのマ・ドンソクの拳が振り回され、その鉄拳で全ての片が付いていく…と言う映画です。いや、いいんですよ、それで。 人体実験を行い、死んだ娘を蘇らせようとする医師ヤン・ギスが…

さすがに「成瀬ふたたび」じゃなかったw:読書録「成瀬は信じた道をいく」

・成瀬は信じた道をいく著者:宮島未奈出版:新潮社 大津から天下を狙う「成瀬あかり」の奇妙な日々を描く第二弾。今回は高3から京大1回生の期間が描かれています。 小学生を弟子に迎え入れ(ときめっ子タイム)、京都で一人暮らしをすると父に誤解され(成…

千年も前から「自分探し」はあるんやなぁ、と:読書録「紫式部ひとり語り」

・紫式部ひとり語り著者:山本淳子出版:角川ソフィア文庫(Kindle版) 「光る君へ」関連本シリーズ。…って、本書は便乗本じゃなくて、結構前に書かれたものですけどね。(2011年刊行)「道長ものがたり」から<紫式部>本人のものがたりに踏み込んでみた…っ…

雰囲気はこの3作目が一番好きかも:映画評「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」

ケネス・ブラナー主演・監督の<エルキュール・ポアロ>シリーズ第3作。前作(ナイル殺人事件)でポアロ個人の物語として区切りをつけていたので、続編が作られたのには驚きました。 ベネチアで引退生活を送るポアロ。ある日、友人のミステリー作家アリアド…

ヒュー・グラントがさらって行きます:映画評「オペレーション・フォーチュン」

ガイ・リッチー監督、ジェイソン・ステイサム主演のスパイアクション。敵役をヒュー・グラントが演じます。最近、こう言う役回りが多いですな。ヒュー・グラントw。 英国諜報局MI6御用達の敏腕エージェント、オーソン・フォーチュンは100億ドルで闇取引され…

リスベットの復讐譚の終着としては悪くないかな?:読書録「ミレニアム6 死すべき女」

・ミレニアム6 死すべき女<上・下>著者:ダヴィド・ラーゲルクランツ 訳:ヘレンハルメ美穂出版:ハヤカワ・ミステリ文庫(audible版) スティーグ・ラーソンが最初の三部作を書き、彼の死を受けてラーゲンクランツが書いた新しい三部作の最終巻。リスベッ…

この作家のモデルは…:読書録「一夜 隠蔽捜査10」

・一夜 隠蔽捜査10著者:今野敏出版:新潮社 待望の「隠蔽捜査」シリーズ長編10作目。神奈川県警刑事部長となってからは長編3作目(本作の前に短編集があります)になります。 有名作家・北上輝記が誘拐されたとの一報が竜崎の元に入る。しかし誘拐犯からの…

AI時代におけるアクティブ・ファンドの生き残り戦略…みたいなものかな?:読書録「『日経平均10万円』時代が来る!」

・「日経平均10万円」時代が来る!著者:藤野英人出版:日本経済新聞出版(Kindle版) 「ひふみ」の藤野英人さんの新刊。僕は FBで割と藤野さんの発言はフォローしてて、ちょっとファンみたいなところもあるので(「ひふみ投信」もちょっとだけ持ってますw)…

惜しげなくモンスターたちが登場するのは楽しめます:ドラマ評「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」

「ゴジラ」や「ゴジラvsコング」等の一連の<モンスターズバース>作品に登場する謎の組織<モナーク>の誕生秘話と、サンフランシスコを壊滅させた以降の世界を描いた作品。 <モンスターズバース>はまあ、パラレルワールドみたいなもので、ゴジラがサンフ…

紫式部をどう絡めてくるのかな?:読書録「道長ものがたり」

・道長ものがたり 「我が世の望月」とは何だったのかー著者:山本淳子出版:朝日選書 今年の大河ドラマ(「光る君へ」)のアンチョコ本としてw。「便乗本」…ですが、作者は「源氏物語」の研究者で、本書も「大鏡」「栄花物語」のほか、一級資料にも多く言及…

このシリーズはaudibleでフォローします:読書録「確証」

・確証著者:今野敏 ナレーター:水越健出版:双葉文庫(audible版) 今、今野さんの作品は「隠蔽捜査」を中心にフォローしてます。安積班も読んでたんですが、出版社が変わったりもしてて、どれがどれだか分かんなくなって、いつの間にか…w。ポロポロ他のシ…

この作者さんって…(と今頃気づく):読書録「新!店長がバカすぎて」

・新!店長がバカすぎて著者:早見和真 ナレーター:知愛出版:角川春樹事務所(audible版) 前作をaudibleで楽しませてもらって、さほど間が開かずに続編もaudible化。「ええんやろか?」と勝手に躊躇してw、少し経ってから聞きました。聞き始めたら一気で…

いやぁ、沁みました…:映画評「PERFECT DAYS」

妻を誘って観に行きました。小さめの会場でしたが、結構お客さんは入ってました。年齢層もバラバラでしたね。 僕は気が付かなかったんですが、妻によると前半で途中退席したお客さんが1人いたそうです。まあ、分からなくもない。前半は、ただただ主人公(役…

固定観念は意識的に崩していかないとね:読書録「これまでの経済で無視されてきた数々のアイデアの話」

・これまでの経済で無視されてきた数々のアイデアの話 イノベーションとジェンダー著者:カトリーン・キラス=マルサル 訳:山本真麻出版:河出書房新社(Kindle版) 「アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?」を書いたフェミニスト経済学者カトリーン・マ…

手堅くまとまってる。…良くも悪くも:映画評「クレイジークルーズ」

「怪物」「カルテット」の脚本家・坂元裕二さんがNetflixと契約して発表した作品。主演:吉沢亮、宮崎あおい共演:吉田羊、高岡早紀、安田顕、菊地凛子、永山絢斗、長谷川初範…と豪華役者陣でのミステリー・ロマンティック・コメディです。 まあ、「そのまん…

どんどん面白くなる:ドラマ評「窓際のスパイseason3」

ゲイリー・オールドマン主演のAppleTVオリジナル・ドラマシリーズのシーズン3。ゲイシー・オールドマンはこの作品での俳優引退を口にしてますが、ドラマシリーズですからねw。評判が良ければどこまでも続くし、実際本作もすでにシーズン4の制作が始まってい…