鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

2023-01-01から1年間の記事一覧

面白かったんですが、連続ドラマシリーズにハマりすぎると、時間がどんどん…:ドラマ評「プラトニック」

アメリカのコメディ映画やコメディ・ドラマは、僕の感覚的にはちょっと<やりすぎ>なところが目について、 「どうかなぁ」 ってことが少なくないです(ハマる時はハマるんですが)。 コメディアンの方も、テレビ番組なんかでその国では広く知られたキャラを…

監督がいなくなっちゃったことに、改めて気づいてしまいました。:読書録「ぼくの大林宣彦クロニクル」

・ぼくの大林宣彦クロニクル 著者:森泉岳土 出版:光文社(Kindle版) 大林宣彦監督の映画を映画館で見たのは「なごり雪」(2002年公開)が最後。 制作が一番新しい作品は「転校生 さよならあなた」(2007年公開)をレンタルで観たのが最後ですね。 15年く…

なんだかモヤモヤが残っちゃいました:読書録「両手にトカレフ」

・両手にトカレフ 著者:ブレイディみかこ ナレーター:高山ゆきの 出版:ポプラ社(audible版) ブレイディーみかこさんの初の小説。 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」が好きなので、出版されてすぐにリアル本で購入したのですが、今まで手…

続きは来年?マジかよ…:映画評「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」

前作の「スパイダーマン:イントゥ・ザ・スパイーダーバース」は傑作アニメにして、最高のスパイダーマン映画でしたが… やべぇ。 更新してきましたよ、コレ。 前作から数年。 スパイダーマンとして活躍するマイルス・モラレスは、スパイダーマンとしての活動…

ヒュー・グラントのクズっぷりが最高w:映画評「ダンジョン&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」

なんか題名がB級映画っぽいんですが、なかなかの大作。 評判も上々です。 実際、僕も楽しく観ることが出来ました。 元・盗賊のエドガン(クリス・パイン)は、亡き妻を復活させるために仲間たちと魔法の宝を盗もうとするが、失敗し、投獄される。 相棒(ミッ…

短期間、有料版を試してみたいと思います。:読書録「ChatGPTと語る未来」

・ChatGPTと語る未来 AIで人間の可能性を最大限に引き出す 著者:リード・ホフマン、GPT−4 訳:井上大剛、長尾莉紗、酒井章文 出版:日経BP(Kindle版) ChatGPTを開発したOpenAIの出資者の1人であるリード・ホフマンが「ChatGPT」について語った本。 …「で…

今読むとナカナカすごい作品。…だけどやっぱりシンドイw:読書録「ねじまき鳥クロニクル」

・ねじまき鳥クロニクル 第1部・泥棒かささぎ編 第2部・予言する鳥編 第3部・鳥刺し男編 著者:村上春樹 ナレーター:藤木直人 出版:新潮社(audible版) 村上春樹さんの長編は時間を空けて何回か読むんですが(最近の「騎士団長殺し」と新作「街と、その不…

勉強せんとアカンなぁ…:読書録「名著の予知能力」

・名著の予知能力 著者:秋満吉彦 出版:幻冬舎新書(Kindle版) NHK番組「100分de名著」のプロデューサーの新書。 番組で紹介された名著の解説ではなくて、 <「名著は現代を読む教科書である」> と言う視点から、現代社会へのどういう問題意識が「名著」…

スゲエ映画だけど、作り込み過ぎてるかなぁ:映画評「ザ・フラッシュ」

前評判は高かったんだけど、公開されたらそこまでの「大ヒット」にはならず…ってとこでしょうか。 もしかしたらロードショウも早めに縮小されるかも…と、慌てて平日の夜の回に観に行きました。 いや、もうね。凄い。 これは確かにすごい映画です。 DCの「ジ…

松坂桃李のバカっぷりが最高:ドラマ評「離婚しようよ」

TBSがNetflixと組んで製作したオリジナルドラマ。 このコンビでの制作は3作目で、1作目は「日本沈没」、2作目は恋愛リアリティ番組「未来日記」…でどちらも僕はパスしています。 本作も、「どうかなぁ」だったんですが、新人議員役の松坂桃李の選挙区が愛媛…

全ては要潤のせい…:ドラマ感想文「ラストマン 全盲の捜査官」

今期観ていた2つのTVシリーズのうちの1つ(もう一つは「教場0」)。 福山雅治が全盲のFBI捜査官を演じ、相棒を大泉洋が務めました。 福山雅治演じる「皆実」は41年前に日本で殺人強盗によって両親を失い、その事故がきっかけで視力を失う。 優秀なFBI捜査官…

こういう映画だったんだ…:映画評「怪物」

妻の希望で観てきました。 是枝作品はまあまあ好きなんですけど、事前の情報で 「チョットなんかなぁ〜」 って感じもあったんですけどね。 坂元裕二脚本に馴染みがないというのもあったかな。 いや、しかしコレはガツンと来ました。 合う/合わないはあるとも…

「本を読む人」ってのはマイノリティなんかねw:読書録「『若者の読書離れ』というウソ」

・「若者の読書離れ」というウソ 中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるのか 著者:飯田一史 出版:平凡社新書 題名通りの内容で、中高生の読書傾向について分析した作品。 「どのくらい」を統計的に解析し、 「どんな本」を傾向からジャンル分けして、…

「金石」は解体…かな?:読書録「黒石 新宿鮫12」

・黒石 新宿鮫12 著者:大沢在昌 ナレーター:祐仙勇 出版:光文社(audible版) 22年11月に出版された「新宿鮫」シリーズの最新刊が早くもaudibleに。 Amazonさん、力入れてますね〜。 10巻の「絆回廊」でシーズン1が終了し、「暗約領域」でシーズン2…とい…

個人の信条としての「清貧」は尊いと思うけど、経済政策や政治理念としては「大惨事」を招きかねない:読書録「自由と成長の経済学」

・自由と成長の経済学 「人新世」と「脱成長コミュニズム」の罠 著者:柿埜真吾 出版:PHP新書(Kindle版) 「脱成長」を主張する斎藤幸平氏への反論本。 清々しいまでに「新自由主義」の立場から「脱成長」「新マルクス主義」を否定しています。 ここまでフ…

いろいろ言われてるけど、僕は結構楽しみました:ドラマ評「教場0」

今期は珍しく二つのテレビシリーズを観ています(リアルタイムじゃなくてTVerですが)。 その一つがコチラ。(もう一つは日曜劇場の「LAST MAN」) ネット記事では賛否両論、ちょっと「否」の方が多かったかな? 一番多いのは、 「事件や推理にリアリティが…

ずっと世之介と祥子のズレた会話を聴いてたかったんだけど…:読書録「横道世之介」

・横道世之介 著者:吉田修一 ナレーター:梅原裕一郎 出版:文春文庫(audible) 本屋を覗いた時に、シリーズ3作目&完結編「永遠と横道世之介」が店頭に並んでるのを見かけ、 「あれ、<横道世之介>って死んだんじゃなかったっけ?」 と引っ掛かりを覚えた…

「マイケル・ジョーダン」という不世出の存在が世の中を変えた一端を見せてくれます:映画評「AIR/エア」

NBAデビュー<前>にマイケル・ジョーダンがNIKEと契約を結ぶ経緯を、NIKEのバスケ部門の責任者の視点から描く物語。 Amazonプライム・オリジナルで、マット・ディモン主演/ベン・アフレック監督(出演も)作品です。 80年代の雰囲気がよく出てて(舞台は84…

「どこまでやられたら死ぬのか」のバーが見えない:映画評「タイラー・レイク命の奪還2」

ラストの解釈をどう見るかを観客サイドに委ねた前作の締めは結構好きなんですが、続編はストレートに「その後」でした。 <前日譚>って説もあったんですけどね。 ルッソ兄弟製作(脚本ジョー・ルッソ)のNetflixオリジナル・アクション映画の第2弾。 ルッソ…

読書録・映画評等以外はこちらにもアップしています。

思うところあって、notesの方にもアップしています。 いつか整理するかも…ですが。 https://note.com/suzumaro

反抗期の娘の態度にイラッとする…のは製作者の思う壺w:ドラマ評「彼が残した、最後の言葉」

「Apple TV+史上最も見られたリミティッドシリーズ」という記事を読んで、気になって第1話を視聴。 そのまま2日間で最後まで見てしまいました。 https://dramanavi.net/articles/214575 1話40分弱×7話…ってのが丁度良い長さだったってのもありますかねw。 …

家族のメンバーがどんどんヒーローになって行きます:映画評「アントマン&ワスプ:クアントマニア」

元々、初代アントマンがマイケル・ダグラス演じるハンク。 その妻ジャネット(ミシェル・ファイファー)が初代ワスプ。 その2人の娘ホープ(エヴァンジェリン・リリー)が2代目ワスプで、その恋人スコット・ラング(ポール・ラッド)が2代目アントマン。 …っ…

「空飛ぶ自動車」も「アンドロイド」も、実現にはまだ時間が掛かりそうだけど:読書録「SF超入門」

・「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門 著者:冬木糸一 出版:ダイヤモンド社(Kindle版) 「未来」を考える時、<SF小説>に触発されたり、参考にしたりするイノベーターは少なくない。 人間は「人間が考えたこと」しか作り出すことはでき…

こんな話だっけ?:映画評「ブレット・トレイン」

伊坂幸太郎「マリアビートル」を原作に、「アトミック・ブロンド」「デッドプール2」のデビット・リーチ監督/ブラッド・ピット主演でハリウッド映画化した作品。 「マリアビートル」は読んでると思うんですが… こんな話でしたっけ? 東京から京都へ向かう新…

「犯人探し」ではなく…:読書録「黒い海」

・黒い海 船は突然、深海へ消えた 著者:伊澤理江 ナレーター:北方李奈 出版:講談社(audible版) 少し前に発売されて(2022年12月発売)、評判を聞いて、「どうしようかなぁ」と思ってたんですが、audibleになったのを知って、DL。 割と一気に聴き終えて…

最後の最後、あの局面で、「残ってくれ」という命令を出せるのか:ドラマ評「THE  DAYS」

」<事件後の吉田の証言は「吉田調書」として発表された 東京電力のまとめた「福島原子力事故調査報告書」とともに 世界に類を見ない原子力事故の貴重な資料として検証が続けられている ジャーナリスト門田隆将は あの日、福島第1原発で事故対応に当たった90…

こう言う文章は生成AIでは書けないだろうなぁ:読書録「さよなら、愛しい人」

・さよなら、愛しい人 著者:レイモンド・チャンドラー、訳:村上春樹 ナレーター:古屋敷悠 出版:早川書房(audible版) 「さよなら、愛しい人」 「さらば愛しき女よ」 …まあでも、 「Farewell,My Lovely」 には勝てませんな。 村上春樹訳では三度目? も…

「子育て刑事」シリーズとかになるのかなw:読書録「育休刑事(諸事情により育休延長中)」

・育休刑事(諸事情により育休延長中) 著者:似鳥鶏 出版:角川文庫 妻が警察庁のキャリア課長。 夫は巡査部長で、夫の方が育休を取得して1歳の息子の面倒を見ている。 …という設定の連作ミステリー。(4篇収録) 法医学者をやってる夫の姉がナカナカ飛んだ…

新宿鮫シーズン2…って感じなのかな?:読書録「暗約領域」

・暗約領域 新宿鮫Ⅺ 著者:大沢在昌 ナレーター:祐仙勇 出版:光文社(audible版) 前作(絆回廊)で桃井が殉職し、晶とも別れた鮫島。 「10作も付き合ったし、そろそろいいかな」 って気持ちもあって、出版時には続編の本作には結局手を出しませんでした。…

入門+α…くらいかな?:読書録「AI  DRIVEN」

・AI DRIVEN AIで進化する人類の働き方 著者:伊藤穰一 出版:SBクリエイティブ(Kindle版) 伊藤穰一さんのPodcast「JOI ITO変革への道」でChatGPTを取り上げてるパート(2023年4月)が面白かったので、ちょうどタイミングよく発売された本書を購入。 伊藤…