鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読み始めると、最後まで行っちゃいます:読書録「あなたが誰かを殺した」

・あなたが誰かを殺した

著者:東野圭吾

出版:講談社

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「加賀恭一郎」シリーズ最新作。

「あれ?<祈りの幕が下りる時>で加賀恭一郎シリーズって終わったんじゃなかったっけ?」

だったんですが、そうでもなかったようですw。

まあ「加賀恭一郎」の<過去>と事件がリンクするような展開は本作ではないんですけどね。

 


避暑地の別荘地で大量殺人が発生する。

犯人は自首し、「死刑になりたかったから」と無差別殺人を告白。

だが残された被害者たちには一抹の疑念が残っており、事件後、彼らはその別荘地に再び集まり、「検証会」を開催することになった。

被害者家族の1人が金森登紀子の同僚であったことから、紹介された休暇中の加賀恭一郎が付き添い人として「検証会」に参加することとなる…

 


別荘地の大量連続殺人…という「本格推理もの」向きの設定ですが、本格モノっぽい<事件の経過ー名探偵登場ー捜査ー解決編>という流れじゃなくて、冒頭事件の一端が描かれたのちは、被害者家族が集まった「検証会」のなかで事件の概要が明らかにされ、その詳細を加賀恭一郎が問いただしていく…という構成になっています。

まあ、「擬似捜査本部」みたいな感じでしょうか。

なんで、<名探偵・加賀恭一郎>みたいなじゃなくて、いつもの<刑事・加賀恭一郎>って雰囲気は維持されています。

その方がいいですよね。

 


もちろん事件は「無差別殺人」じゃなくて、そこには<裏>があるんですが、それがまあチョット後味が悪いっていうか…。

<狂気>と<情念>

…かなぁ…。

<イヤミス>じゃあないけど、

「犯人断罪でスッキリ!」

とは行きません。

そこが東野テイストなのかもしれませんが。

 


さて、この作品も「阿部寛」で映像化されるのかな?

最近は阿部ちゃんも忙しそうだしな〜w。

でもやるんなら、やっぱり阿部<恭一郎>で見たいところです。

どうですかね?

 


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