鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

漫画の実写化という意味では、かなり成功してると思います:ドラマ評「ワンピース」

「ワンピース」の連載開始は97年。

僕はもう社会人になってたし、「少年ジャンプ」を毎週読んだりはしてませんでしたが、評判になったのを知って、コミックスではフォローしていました。

…とは言え、長いですからねぇ(今は100巻を超えてるはず)。

お付き合いしたのは「アラバスタ編」(コミックで23巻)までです。

息子は一時期ハマってて、今でもフォローはしてるかな?

娘は未だに大ファン。コミックもアニメも熱心に追いかけています。

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今回の実写化は「東の海」編がメイン。

・ルフィとゾロ・ナミの出会い(バギーとの戦い)

・シロップ村でのウソップとの出会い(キャプテン・クロとの戦い)

・バラティエでのサンジとの出会い(ゾロvsミホーク)

・ココヤシ村でナミの過去を知り、アーロンパークを破壊(アーロンとの戦い)

概ね原作通りの展開で、それぞれのエピソードを2話ずつにまとめています。(1話は50分から1時間くらい)

 


かなり話題になってますが、再現度は素晴らしい。

バギーなんか「イット」みたいになってますがw、このダーク寄りの味付けもうまくいっています。

TikTokなんかではシャンクスを揶揄する向きもありますが、初期のシャンクスって「いい兄ちゃん」っぽかったし、そう言う雰囲気はよく出てるんじゃないですかね。(…と娘がフォローしてましたw)

 


演出も、原作者(尾田栄一郎)がかなり関与してるのもあってか、かなり頑張ってます。

再現度ではそこそこだった「カウボーイ・ビバップ」が<残念>だったのには色々理由があると思いますが、一番は「演出・絵が薄っぺらい」…ってのがあったと思うんですよ。

その点、「ワンピース」の方は納得できるレベルにまで持ち込んではいます。

(原作へのリスペクト」…ってのは大前提として)

まあ、マーベルとか、AppleTVの「ファウンデーション」、プライムビデオの「時の車輪」あたりに比べると、

「もう少しアクションのCGを…」

ってのはあるんですが、これはまあ「お金の問題」ですからねぇ。

ここは配信でヒットして、シーズン2以降の予算獲得に期待。

(…じゃないと、「チョッパー」が…)

 


「う〜ん…」

ってとこもあるんですよ。

キャラの再現や演出が上出来であればあるほど、「漫画」としての雑さと言うか甘さと言うのが気になってくる。

原作では後に登場するガープ中将(ルフィの祖父)を早々に登場させたのは、ルフィのキャラを深めるためでしょう。

「海賊王になる!」

だけで突っ走るのは、ちょっと軽すぎるからw。(もちろん原作でもここは後で深めるんですけどね。そう言う意味では「改変」ではなくて「前倒し」)

作劇的には「回想」ってあんまり買えないんですが、本作で多用されているのも、この「キャラの深掘り・味付け」のため。

それ自体はうまくやってると思うんですが、実写としてうまくいけば行くほど、ここらへんのバランスがどうなるかな〜と。

だからってシリアス・ノリを盛ってくるのも、「ワンピース」としてはどうかってのはありますし…。

 


まずは「チョッパー」をどうクリアするかですかね。

ペースから言えばシーズン2に登場しておかしくない。

原作読んだ時は、過呼吸になるくらい泣かされたからな〜。

ただその感動を持ち込むには「チョッパー」を再現する必要がある。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のロケットくらいで演れたら期待が持てる。

「マンダロリアン」のベビー・ヨーダのラインは最低限。

変に人間に置き換えると…。

 


…とまあ、「次」を心配し、期待できる内容だった…と言うことですね。この「シーズン1」は。

正直、「思ってたよりやってくれた」感はありました。

是非、シーズン2でチョッパーに泣かされたいものです。

 


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