鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

AIが身近になって来てリアリティが増してる?:アニメ評「PSYCHO-PASS 第1期」

最近のジム・アニメはコレでした。
2012年に放映された作品で、結構評判にもなりました。
その後第3期まで作られていますし、映画版も何作かできてますね。
何年か前に配信になった頃にいちど見ようと思ったんですが、その時は今一つフィットせず途中でギブアップ。
ちょっと思うところがあって、今回ジムでウォーキングしながら見たんですが、割とトントンと最後まで見てしまいました。
面白かったですしね。

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あらすじ:
2112年、シビュラシステムにより人々の「犯罪係数」が測定され、一定の基準を超えると「潜在犯」として拘束される社会が成立しています。新任監視官の常守朱(つねもり あかね)は、公安局刑事課一係に配属され、執行官の狡噛慎也(こうがみ しんや)らと共に犯罪捜査に当たります。

捜査を進める中で、彼らは複数の猟奇的な事件が、槙島聖護(まきしま しょうご)という謎の男によって引き起こされていることを突き止めます。槙島はシビュラシステムに反応しない特異体質を持ち、システムの盲点を突いて犯罪を誘発していました。

狡噛は、槙島を追う中で彼の思想や行動に共感しつつも、法の執行者としての使命感に揺れ動きます。一方、朱はシビュラシステムの本質や社会の在り方に疑問を抱き始めます。

最終的に、狡噛は槙島を追い詰め、彼を自らの手で裁くことを選びます。その後、狡噛は行方をくらまし、朱はシビュラシステムの真実を知りながらも、監視官として社会の秩序を守る道を選びます。
(ChatGPTサーチより)


ぶっちゃけ設定の基本にあるシビュラシステムは、フィリップKディックの小説や映画のマイノリティーリポートに近いところがあるかなと思ってました。
ネタのところなんかも含めてねw。
ただ、そのシステムの謎を暴くって言うところがメインになる「マイノリティーリポート」(特に映画版)に比べると、本作のほうはかなり複雑になっています。
謎が明らかになっても、主人公はそれを否定しきれないって言うところが特に。


敵役の槙島聖護はシステムの欺瞞を暴くと言う目的を持って行動してるんだけど、じゃあ彼が単なる被害者かと言うと、そんな事は全然なくて、相当な凶悪犯なのには変わりがないんですよね。
親しかった同僚を殺されたは狡噛は、その復讐のために槙島を追い詰めますが、こっちはまぁストレートな物語。
彼を支援する常守朱は槙島が明らかにしようとすシビュラシステムの欺瞞を知り、その醜悪さと社会における有用性との間で苦悩しつつ、ギリギリの選択をしていく。
この朱の選択は、グレーな倫理感を孕んでいて、シリーズがその後も続いたのはこういうこともあってかなとも思います。
ドンパチやってスッキリって話じゃないですから。


10年ほど前の映画ですから、その頃はまだAIなんてのははちょっと夢物語っぽいところはあったと思います。
でも、今から改めてこの作品を見ると、シビュラシステムの立ち位置っていうのは、今後考えられるAIの社会的実装と重なる部分があるんですよね。
主人公がこのシステムの醜悪さを知りながら、どうやってそこと折り合いをつけていくかってことに苦悩するなんていうのは、もしかしたらこれからAIと我々の間に起きることなのかもしれません。
まぁ、シビュラシステムに比べれば、AIはずいぶんとスマートな気もしますが。
少なくとも「マイノリティーリポート」みたいなすっきりした決着はつけられないでしょうね。


さて、アニメはまだ3期まであるし、映画も何本かあります。
続きが見たいような気もしますが、そこまで付き合う時間があるかどうか
まぁちょっとおいて考えてみますか。


#アニメ感想文
#サイコパス