・ワニの町へ来たスパイ
著者:ジャナ・デリオン 訳:島村浩子
出版:創元推理文庫(Kindle版)
今週に入ったら、急に気温が下がって、朝晩は寒いくらいに。
ちょっと前は冷房が欠かせなかったのに…
…ということで、熱や咳は出ないんだけど、週の頭から鼻風邪を引いてしまいまして。
何やら脳みそが鼻水に浸ってるような有様で、頭の回転が鈍くなってて、
「頭を使わんとあかん本は読めんなこりゃ」
で、DLしたのが目についたコレ。
うん。
ピッタリでしたw。
「自称」凄腕CIA秘密工作員“フォーチュン”は、中東での潜入捜査で下手を打ち、敵のターゲットとなり、暗殺部隊の対象となってしまう。
敵の目をくらますために上司の姪になり変わって、死んだ大叔母の遺品整理を口実として、ルイジアナの田舎町に潜伏することとに。
ところが着いた当日に家の裏庭で人骨を発見してしまい、数年前に死んだ町の住人の殺人事件を掘り起こしてしまう。
町の重鎮(?)の老婦人たちに巻き込まれ、その殺人事件の犯人と目される女性を追いかけ、事件の真相をフォーチュンは追うことになる。
現代的フェミニストで、まあ「とんがってる」フォーチュンが、“元ミスコン女王の司書で趣味は編みもの“って女性に扮するんだけど、全然そんなキャラじゃない方向に事態が転がっていき、何やら訳ありそうな老婦人たちに焚き付けられながら、ドタバタと事件を捜査していく…という展開です。
「う〜ん、そのうちロマンスとかあるかなぁ」
ってキャラ(保安官助手)も登場するんですが、そっちは添え物で、老婦人ふたりとの凸凹トリオっぷりが読みどころですかね。
事件そのものも、この老婦人たちの仲間たちの<過去>にも繋がっていきますし。
まあ楽しくよみましたし、シリーズも10作以上続いてるようですから、世間の評判も上々なんでしょう。
「訳あり老婦人たち」とヒロインのキャラが被っちゃうところはどうかなと思わなくもないですけど、それ自体がある種の「狙い」にもなってるのかもしれません。(世代を超えたフェミの…みたいな)
知らんけどw。
続きは…
う〜ん、どうしようかなぁ。
主人公の正体もバレてないし、ロマンスの方もカケラも進展してないから、そこら辺の展開を追いかけても…とは思うんですが、そこまで熱心にもなれないw。
とりあえず新刊で見つけたディーヴァーの方を読むことにします。
体調も戻ってきたことですし。
また風邪でも引いたら、続きを読むことにしましょうかw。
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