鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

2021-01-01から1年間の記事一覧

オモロかった:読書録「自由研究には向かない殺人」

・自由研究には向かない殺人 著者;ホリー・ジャクソン 訳:服部京子 出版:創元推理文庫 Amazonのオススメかなんかに出てきて、衝動買い。 届いたのを見て、 「いやぁ、こんなに分厚いんや…(500ページ超)」 とビビりましたが、読み始めたら一気でした。 …

そうじゃないかと思ってましたw:読書録「ダイエットをしたら太ります。」

・ダイエットをしたら太ります。 最新医学データが示す不都合な真実 著者:永田利彦 出版:光文社新書 「ダイエットのプロ」(=おそらく人生の1/3はダイエットに取り組んでいる)として、「いやぁ、そうじゃないかと思ってたのよ」って話w。 ダイエットすれ…

思い出せないw:村上RADIO第27回

「Music in MURAKAMI 村上作品に出てくる音楽」。 村上作品は長編小説は全部読んでるんで、ここで出てくる作品も全部読んでるのは間違いないんですが…。 California Girls:風の歌を聴け(○) Jumping with symphony sid:1973年のピンボール(×) Danny Boy…

レクターを超えるのは難しい:読書録「麻倉玲一は信頼できない語り手」

・麻倉玲一は信頼できない語り手 著者:太田忠司 出版:徳間文庫 念のため最初に言っておくと、この本、すごく面白かったんですけどねw。 「死刑制度が廃止された」未来(?)の日本で、「最後に生き残った死刑囚」が語る事件の物語。 自分勝手な「理屈」で…

「伯父さん」はどこへ行ったんだろう?:読書録「我は、おばさん」

・我は、おばさん 著者:岡田育 出版:集英社 「少女」「若い娘(コ)」と「老婆」の間にある「おばさん」。 その「期間的」な呼称でありながら、蔑称としても機能している「おばさん」を読み直して、「女性」の生き方に新しい見方を見出そうとする作品…かな…

コロナ禍への日本の統治体制のことを考えさせられました:読書録「決定版 大東亜戦争」

・決定版 大東亜戦争<上・下> 著者:戸部良一、赤木莞爾、庄司潤一郎、川島真、波多野澄雄、兼原信克 出版:新潮社新書 毎年8月は戦争関連の本を読むことにしています。 今年チョイスしたのがこの新書。 15日よりも前に読み始めたんですが、思ってたよりも…

噛み合ってる?:「庵野秀明+松本人志 対談」

Amazonプライムビデオ・オリジナルでの対談。 「シン・エヴァ」配信に合わせて、Amazonでのオリジナルシリーズを持っている松本人志を噛ませてみた…ってとこですかね。(松本さんが庵野作品にシンパシーを持ってるってのもあるようです) でも噛み合ってます…

部下にはなりたくないw:ドキュメンタリー「さよなら全てのエヴァンゲリオン〜庵野秀明の1214日〜」

NHK「プロフェッショナルの流儀」で放映されたものの、ロングバージョン。 最初のバージョンはTV放映時に観ました。 prime videoに「シン・エヴァ」と同様、本作がアップされてましたので、新劇場版を見終わった後に視聴。 まあ、最初に見た時も思ったんです…

マジやったら5、6人、死んでますがな:映画評「東京リベンジャーズ」

息子と娘の希望で観に行きました。 帰省も出来ない「夏休み」ですからね。 まあ、観たい映画くらい…。 僕は個人としては、ヤンキー喧嘩もんは「クローズ」でもういいかなって感じなんですけど…。(「今日俺」はコメディだからねw) …って、おもろいやん。コ…

泣けた…:映画評「竜とそばかすの姫」

予告編を観て、 「これは<サマーウォーズ>路線やな!」 と心躍らせた細田守最新作。 期待違わず…いや、期待以上、でした。 なんかね〜。 泣けたんすっよ。(一緒に行った子供達がちょっと呆れてたw) <コロナ禍によってネットと僕らの生活がリンクする率…

いやぁ、こりゃ感想書けんわ:映画評「シン・エヴァンゲリオン新劇場版」

だって、よう分からんこと、多過ぎやもんw。 「人類補完計画」って結局、何? 碇ゲンドウは何しようとしてたん? 碇シンジは何をしたん? 碇ユイの意図は何だったん? 「イスカリオのマリア」って何者やったん? 色々解説記事なんかも出てるみたいやけど、そ…

ちゃんと説明してあげようよ:映画評「エヴァンゲリヲン新劇場版:Q」

ぶっ飛び展開の第3作。 いきなり「14年後」で、「やったぜ!」の<破>の展開が「やっちゃった…」だったという…。 しかしまあ、みんな、ちゃんと説明してあげようよ、シンジくんに。 ありゃ訳わかりませんって。 <破>で、「行きなさい!」とか言ってたミサ…

失敗の中に希望を見出す物語:読書録「最悪の予感」

・最悪の予感 パンデミックとの戦い 著者:マイケル・ルイス 訳:中山宥 出版:早川書房(Kindle版) 2021年8月10日現在、コロナウイルスでのアメリカ合衆国における死亡者は「36.9万人」。 この結果から振り返る限り、本書は「失敗の物語」と言えるでしょう…

みんなが見たかったエヴァ…だけど:映画評「エヴァンゲリヲン新映画版:破」

新しいキャラ 激しい戦闘シーン アスカ登場 シンジ・アスカ・レイの学生生活&軽く三角関係 アスカの悲劇 エヴァの暴走 レイの犠牲 シンジの覚悟 そして… …とまあ、「こういうエヴァが見たかったんだよね」の第二作w。 作画も格段に進化してて、ケチのつけよ…

そうそう、こういう面倒臭いヤツやったわ:映画評「エヴァンゲリヲン新劇場版:序」

8/13からprime videoで「シン・エヴァ」が配信される…と言うことで、その前に新劇場版を観ておこうか、と。 感想自体はぜんぶ観てからと思ってますので(場合によっては書けんかもしれんけどw)、メモ程度に。 ちなみに僕のエヴァ体験は、 テレビ版:リアル…

こりゃ、よく出来てるわ:映画評「僕の中のあいつ」

ふとしたキッカケで人間の中身が入れ替わってしまう …という設定は、「よくある話」の部類になってるでしょう。 本作もまあ、その類。 でも、バランスがいいんですよねぇ。 ノって、笑って、楽しませてもらいました。(感動…はせんかなw) ヘタレのいじめら…

心が冷える瞬間がある:映画評「THE GUILTY/ギルティ」

前評判の良いデンマーク映画。 prime videoで観たんですが、前評判通り。 見てて、心がスーッと冷えるような、暗いところに落ちていくような瞬間がありました。 場面は警察の緊急通報司令室のみ。 劇中の時間経過はリアルタイムで1時間半の物語。 ほとんどBG…

現時点で最強の女子テニスプレイヤーであることは間違いない:「大坂なおみ」

Netflixのオリジナルドキュメンタリー。 2018年から2020年の全米オープン優勝までの期間を取り上げています。 (その後、21年に全豪優勝) 全仏の途中棄権の際のコメントによれば、このドキュメンタリー期間中にはすでに精神的に厳しい状況にあったとのこと…

これをやれる政権が作れるかどうか…:読書録「『日本型格差社会』からの脱却」

・「日本型格差社会」からの脱却 著者:岩田規久男 出版:光文社新書(Kindle版) 「アベノミクス」を主導した元・日銀総裁「岩田規久男」氏による「格差是正」のための政策提言。 …というか、ベースにあるのは「デフレ脱却」政策であり、それを踏まえての「…

ようやく00年代に追いついた気分(まだ20年遅れw):「サウンドを語る with マーク・ロンソン」

本国のHuluで放映されているポール・マッカートニーのドキュメンタリーが日本ではまだ放映未定なので、 「う〜ん、見たいな〜」 と思ってたところ、こっちのドキュメンタリーシリーズにもポールが出てると知って、手をつけました。 ポール・マッカートニー目…

「頑張ってるんだから」という組織論理は通用しない:読書録「能面検事」

・能面検事 著者:中山七里 出版:光文社文庫 書店でこの続編が出版されてるのを見かけて、「面白そう」と思ったんですよね。 で、1作目の方を読んで見ようか、と。 能面のように表情を変えない大阪地検の検事(不破俊太郎)が主人公。 第1章が独立した短編…

変なほうが面白いんですよね、こういうのw:村上RADIO第26回

毎月プログロムになった村上RADIO。 こうなると「季節感」が出てきますw。 今月は「夏だ、ビーチだ、サーフィンだ!」で、ビーチ・ミュージック特集。 「村上春樹だからなぁ。どうせ<ビーチボーイズ>やろ」 …と思いきや、結構変わり種特集になってますw。 …

「教師」されてはったんやなぁ:読書録「往復書簡 限界から始まる」

・往復書簡 限界から始まる 著者:上野千鶴子、鈴木涼美 出版:幻冬舎 <本書が男の読者に届くとはあまり期待できないけれど、男たちの感想を聞いてみたいものです。>(上野千鶴子) 畏れ多い。 とてもしっかりした感想を書ける気がしません。 元・AV女優、…

ひとが関係し合うということ:読書録「チェンソーマン」

一昨日、ネットで話題となってた短編漫画。 一読して、 「いや、スゲェ…」 <ルックバック:藤本タツキ> https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496401369355?fbclid=IwAR0Uo2a0p6IjOlkrpINbPiEWYCohsphk9CVOrzQs5n45Q3IN8iGOApOiBq8 作者を検索したら…

「個人」としてではなく、「社会」としてはどうやって対処していくのか?:読書録「他者の靴を履く」

・他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ 著者:ブレイディみかこ 出版:文藝春秋 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」で紹介された「誰かの靴を履く」=「エンパシー」と言う概念について、作者が標榜する「アナーキズム」と絡めな…

こういうの、好きです:映画評「エクストリーム・ジョブ」

2019年公開時、韓国で歴代興行収入第1位になった作品。 Amazonプライムで観ました。 張り込みをするために「チキン屋」に化けた麻薬捜査班が、副業のはずの「チキン屋」の方が大当たりしてしまって… と言うコメディ。 韓国コメディの場合、独特のベタさとい…

マイケル・B・ジョーダンはカッコいいです:映画評「ウィズアウト・リモース」

これまたAmazonオリジナル作品。 「クリード」のマイケル・B・ジョーダン主演、「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」のステファノ・ソリマ監督で、トム・クランシーのシリーズ作品を映画化しています。 (脚本は「ボーダーライン」シリーズのテイラー・シ…

「タイムパラドックス」ってなんでしたっけ?:映画評「トゥモロー・ウォー」

クリス・プラット主演のアマゾンプライム・オリジナル作品。 エイリアンに絶滅寸前まで追い込まれた未来から現代に助けを求められ、未来にタイムワープしてエイリアンと戦う…というのが基本骨子。 「ワールド・ウォーZ」とか「新・感染」みたいに、CGを駆使…

回り道だけど正しい道…かもしれないけど:読書録「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」

・沖縄から貧困がなくならない本当の理由 著者:樋口耕太郎 出版:光文社新書(Kindle版) Kindleのキャンペーンで安くなっていたので購入。 相変わらずAmazonに踊らされておりますw。 本書は金融畑から企業再生で沖縄に乗り込み、そこで人生を一変する経験…

コロナが「日本社会の老化」を加速させた:読書録「未来のドリル」

・未来のドリル コロナが見せた日本の弱点 著者:河合雅司 出版:講談社現代新書 「未来の年表」シリーズの河合先生の新作。 「未来の年表」には物凄く感銘を受けたのですが、近作は、「フォローしなくてもいいかな」…とか思ってましたw。 でも「コロナ禍」…