鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

2021-01-01から1年間の記事一覧

放映されなかったのは陰謀論的な話じゃなくて、ビジネスにならなかったからかな:映画評「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)

ウッドストックと同じ年にハーレムで開催された黒人音楽のフェスティバル「ハーレム・カルチュアル・フェスティバル」のドキュメンタリー。 なぜか「ディズニー+」でもう配信されておりました。 69年の開催から映像化されることがなく、50年以上経って、つ…

一回飛ばしちゃった。:村上RADIO第29回

毎月末のレギュラー放送になってるんですが、ついに先月、聴き損ねてしまいました! (って言っても、radikoなんですけど) …ま、いいか。 丁寧な書き起こしはHPにあるから雰囲気は分かりますし。 https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/ 今回は「村上作品に…

観たいのはドツキ合い:映画評「ゴジラvsコング」

…でもって、その希望は満たしてくれてる映画、と言っていいでしょう。 両巨頭のドツキアイを多彩なカメラアングルとショットでたっぷり魅せてくれます。 まあ、CGな訳ですが、「だからこそ」の絵ですね。 海上での第一試合はゴジラに軍配。 香港での第二試合…

よく出来てるエンタメ映画です:映画評「フリー・ガイ」

ディズニー+にて視聴。 20世紀スタジオはディズニー傘下なんですね。 ということは、マーベルも、スターウォーズも同じ資本下ってことになって…ってなクスグリもある、サービス満点のコメディ映画です。 GTAを参考にしたオープンワールドスタイルのオンライ…

ヒュー・グラントを堪能できます:映画評「ジェントルメン」

絶世の美青年 …から少し崩れたくらいのヒュー・グラントが大好きだったんですが、歳を経て、さらに崩れたwヒュー・グラント。 最高です。 マシュー・マコノヒーもコリン・ファレルも、チャーリー・ハナムもいいんですけどね。 でも個人的には「ヒュー・グラ…

さらに魅力的なキャラが登場!しかし僕の記憶力には懸念が…:読書録「ブラックサマーの殺人」

・ブラックサマーの殺人 著者:M・W・クレイヴン 訳:東野さやか 出版:ハヤカワミステリ文庫(Kindle版) 無茶苦茶面白かった〜! …なんですが、一年前に読んだ前作のストーリーをすっかり忘れてましてw。 いや、キャラが良かったってのは記憶にあったんで…

6、7割は観てるかな?:映画評「ハリウッドを斬る 映画あるある大集合」

Netflixオリジナル。 久しぶりにロブ・ロウを観ました。 まあ、「あるある」を集めてコメディ仕立てにした、「ありがち」っちゃあありがちな作品。 でも紹介される作品が結構なメジャーどころで、その顔ぶれを観るだけで楽しくなっちゃうっていうところはあ…

「テクストを読む」ってのは、こういうことかなぁ:読書録「謎解き サリンジャー」

・謎解きサリンジャー 「自殺」したのは誰なのか 著者;竹内康浩、朴舜起 出版:新潮新書(Kindle版) なんか「帯」が煽ってますが、結構評判になった本です。 ちょっと気になってたんですが、BRUTUSの「村上春樹」特集を読んだ流れで、読んでみようかなぁ……

アクションは良いんですよ:映画評「るろうに剣心 最終章The Final」

登場人物たちのキャラ立て、美術、アクション …あたりは、ほんと楽しめるんですけどねぇ。 日本映画にありがちな、「安っぽさ」感は少ないし。 でもねぇ。 やっぱ、脚本がねぇ。 相変わらず、説明せんでええのに、ペラペラと…。 あと、本作については構成の…

犬を飼う上で知っておいたほうがいい不都合な真実:映画評「犬に名前をつける日」

ドキュメンタリーなんだけど、「ドラマ」を融合させることで<一人称>的視点を強く打ち出した作品。 ドラマ部分のヒロインを小林聡美が演じています。 殺処分、保護犬、災害時のペット、悪徳ブリーダー、ペットビジネスの罪深い構図… そう言ったシーンを、…

次は何を見ようかな:読書録「ジェンダーで見るヒットドラマ」

・ジェンダーで見るヒットドラマ 韓国、アメリカ、欧州、日本 著者:治部れんげ 出版:文春新書(Kindle版) 例によって、Amazonのキャンペーンで半額になってたので…。 いいんですよ、もう。踊らされたってw。 「ジェンダーで見る」ってありますが、確かに…

オヤジのバカっぷりが結構好き:映画評「ブラック・ウィドウ」

「シビル・ウォー」後のブラック・ウィドウを描く単独映画。 ディズニー+で「見放題」になりましたので、視聴。 シリアス色の強い「シビル・ウォー」から、これでもかのド派手展開の「インフィニティ・ウォー」「エンド・ゲーム」をつなぐ作品(の一つ)で…

ダラダラと1週間ほど見るつもりだったのに、2日で一気見しちゃいました:ドラマ評「チェスナットマン」

もともとは原作の方を読むつもりだったんですけどね。 本屋で見かけて、 「Netflixでドラマ化かぁ。配信される前に読もうかな」 と思ったんですが、他に読む物がありすぎて、手を出しかねてるうちに、配信が始まっちゃったという…。 Netflixオリジナルですが…

後半、一気:読書録「ヨルガオ殺人事件」

・ヨルガオ殺人事件<上・下> 著者:アンソニー・ホロヴィッツ 訳:山田蘭 出版:創元推理文庫(Kindle版) 「カササギ殺人事件」シリーズ第2弾。 「え?あの続きってありえんの?」 ってのが続編が出版されることを知っての驚きでしたが、読んでみたら、「…

頭が痛くなっちゃいました。…泣けて:映画評「護られなかった者たちへ」

まあ、そう言う映画なのは分かって観に行ってるんですけどね。 予告編見るだけでも。 https://youtu.be/e8Smm4cnyY8 若い頃なら意地でも感動したりしないようにしたんでしょうけどw、歳取ったかな。 でも多少なりとも「あの頃」を知ってると…。 個人的には集…

身近にいたらチョットめんどそうな人…でもアップデートしてますw:読書録「おじさんはどう生きるか」

・おじさんはどう生きるか 著者:松任谷正隆 出版:中央公論新社 「はっぴいえんど」以降の日本のロック草創期の話をちょっと聞いてみたくて、その1人でもある松任谷正隆さんの話を…と思って買った本が、こんなに下らなくていいのか…w。 いやいや、「僕の音…

自分が「正しい」と思うことが、他の人にとって「正しい」とは限らない:読書録「時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた」

・時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた 著者:和田静香、取材協力:小川淳也 出版:左右社 …で、この本の方。 面白かったんですけどね〜。 でも何となくモヤモヤも…。 もやもやポイントは以下です。 ①小川淳也氏の政策につ…

いい人なんやし、能力も高いんやけどなぁ:映画評「なぜ君は総理大臣になれないのか」

評判になってる小川淳也さん対談本「時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか?」を読んでて、チョット違和感も感じたので(その点はいずれ本の感想でコメントします)、先んじて評判になったこの映画をNetflixで視聴。 一気に見ちゃいました。 小川さ…

どのフィクションを生きていくのが人類にとって幸せなのかね:読書録「Humankind 希望の歴史」

・Humankind 希望の歴史 人類が善き未来をつくるための18章<上・下> 著者:ルドガー・ブレグマン 訳:野中香方子 出版:文藝春秋 最近、チョット評判になってる作品。 1週間くらいかけて読みました。 難しいわけでも、面白くないわけでもないんですけど、…

なんで死んだんやろうね:映画評「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」

分からんし、分かろうとももう思わんし、分かるもんでもないやろうな。 真面目な人やったんやろうね。 このドキュメンタリー見て、つくづく思いますわ。 しかし、難しいこと言ってますな、お互い。 前提となる知識量もかなり違うので、理解が追いつかない。 …

「その先」の話ですな:読書録「DX進化論」

・DX進化論 つながりがリプートされた世界の先 著者:尾原和啓、宮田裕章、山口周 出版:MdN 対談される皆さんの問題意識が「先」に行き過ぎてて、若干ついていけない気持ちにも…w。 僕自身の課題認識は、まだ業務や行政システムのデジタル化・効率化…くらい…

「アベンジャーズ」よりは「アンブレラ・アカデミー」かなw、個人的には:読書録「推理大戦」

・推理大戦 著者:似鳥鶏 出版:講談 「似鳥鶏」は子供たちのお気に入りの作家です。 彼らが好きなのは学校を舞台にしたシリーズ(市立高校シリーズ)。 僕も「手慣れた感じはあるなぁ」と好意的に思ってましたが、そこまではハマってない。 でも本書につい…

踊っとる場合かい!:映画評「マスカレード・ナイト」

シリーズ第2作。 テレビドラマから映画化…ってのじゃないんで、登場人物たちは基本的に演技巧者の役者さん達が演じています。 その「顔芸」を楽しむ映画とでも申しましょうか…w。 グランドホテル形式の物語なので、小さなミステリーが重ねられつつ、全体の物…

ブーンブーンレモン?:映画評「KATE」

國村隼、浅野忠信、MIYAVIらが出演したNetflixオリジナルのアクション映画。 まあ、ぶっちゃけB級アクション映画なんですが、堂々とそこを貫いてるところが好感持てる作品w。 こういうの、僕は好きやね。 「日本」表現については、まあ微妙ながらもイイトコ…

本格派を期待したんですが…。面白かったですけどw!:読書録「木曜殺人クラブ」

・木曜殺人クラブ 著者:リチャード・オスマン 訳:羽田詩津子 出版:ハヤカワミステリ この題名で連想するのは、もちろんクリスティの「火曜クラブ」。 集まった面々が語る「謎」を解くのは、いつも耳を傾けているおばさん(ミス・マープル)。 アシモフの…

ハードボイルドかなぁw?面白かったけど:読書録「台北プライベートアイ」

・台北プライベートアイ 著者:紀蔚然 訳:舩山むつみ 出版:文藝春秋 ミステリー好きの母が読むかなと思って、リアル書店にて購入。 幼少の頃、母は台湾で過ごしてましたので。 しかし、80過ぎのは母が面白がれるかどうかは「?」かなぁ。 だいたい字が小さ…

半端ない緊張感がある:「9/11:その時、司令本部で何が起きていたのか」

「9/11」当日、アメリカ政権中枢部の人々がどういう状況にあり、何を考えていたのかを追うApple TVのオリジナル・ドキュメンタリー。 ブッシュ、チェイニー、ライス、パウエルといった政権トップの面々に加え、スタッフたち、メディアの人間等がインタビュー…

父は彼女にそれを求めてたのだろうか:映画評「スイートガール」

製薬会社の卑劣なビジネス戦略で治療薬を投与できず、妻を失った男。 残された娘を連れて、復讐の旅が始まる。 …ってな感じのジェイソン・モモア(アクアマン)主演、Netflixオリジナル映画。 巨大製薬会社の「金儲け主義」とか、チョット社会派的なテーマも…

「加賀恭一郎」路線に変更?:読書録「透明な螺旋」

・透明な螺旋 著者:東野圭吾 出版:文藝春秋 <ガリレオの真実> <ガリレオの愛と哀しみ> <愛する人を守ることは罪なのか。 シリーズ最大の秘密が明かされる。> …と帯で煽りまくるw「ガリレオ」シリーズ第10弾。 電子書籍にネガティブな東野さんのスタ…

こんなに「ウェ〜イ」なの?最近のアメリカの高校生って…:映画評「He’s All That」

「自由研究には向かない殺人」を読んで、最近の欧米の高校生の生活ってのにチョット興味を覚えて、ちょうどNetflixオリジナルで配信されてたのを見かけて視聴。(「自由研究〜」はイギリスの小説で、こっちはアメリア映画だけど) 「She’s All That」って99…