鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

こりゃ、よく出来てるわ:映画評「僕の中のあいつ」

ふとしたキッカケで人間の中身が入れ替わってしまう

 


…という設定は、「よくある話」の部類になってるでしょう。

本作もまあ、その類。

でも、バランスがいいんですよねぇ。

ノって、笑って、楽しませてもらいました。(感動…はせんかなw)

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ヘタレのいじめられっ子の中身が、強面ヤクザ社長になっちゃうんですが、このヘタレの変身ぶりが楽しい。

変形の「舐めてた相手が殺人マシーンだった」パターンなんですが(流石に殺人シーンはないけど)、同級生からヤクザまで、張り倒し回す<無双>っぷりが気持ちいいんです。

本作の一番の「見どころ」はココ。

いや、連続ドラマかなんかにしてもらって、このシチュエーションを延々とやってほしいくらいですw。

 


さらにヒロインがいい。

「オバサン」

これが「天海祐希」風とかならそこまで感心しないんですが

きっちり「オバサン」。

これがいいし、笑えるんですよねぇw。

これはキャスティングの勝利でしょう。

 


こういう話の場合、「強い」方はいいとして、「ヘタレ」の方をどう扱うか…もポイントですが、そちらもうまくやっています。

「昏睡状態」と言うことにして、出番は終盤まで取っておきます。

これで「無双高校生」の活躍が思う存分に楽しめる。

で、「外見強面ヤクザ」として目覚めたあとは、「ヘタレ」っぷりを披露しつつ、美味しいところを攫っていく…と言う展開。

演じてる役者さんは「強面」パートと「ヘタレ」パートと、まあ楽しく演じてたんでしょうね。

 


全体としては「こうなるよね」と言う「読める展開」。

そこはもう大前提と割り切って、「楽しめる作品にしよう」ってのが端々に感じられます。観終わって、

「あ〜面白かった」。

何にも残らんけどねw。

 


韓国コメディって「泥臭い」とこがあったりもしたんですが(そこが味だったりもします)、本作は相当にスマートになってます。

アクション、CGがなくても「韓国映画」は行けまっせ。

…って一作。

 


やるな〜。

 


#映画評

#僕の中のあいつ