・ハヤブサ消防団
著者:池井戸潤 ナレーター:杉山怜央
出版:集英社(audible版)
チョット行き詰まりを感じてたミステリー作家が死んだ父親の実家を相続し、東京から引っ越す。
田舎付き合いから地元消防団に加わることになってしまい、そこから思わぬ事態に…
ってな感じのミステリー仕立ての小説。
ビジネス小説で名を馳せた池井戸潤さんの新作ですが、ド田舎を舞台にした、チョット毛色の変わった設定になっています。
「田舎のひととのカルチャーギャップやら、田舎の自然に翻弄される都会人のひ弱さとかがネタのドタバタ小説かな」
と予想してたんですが、連続放火事件があり、殺人事件が起き、謎の組織の暗躍が垣間見えるようになり…と、意外な方向に話は展開していきます。
そして幸薄い一人の女性の人生がそこに重なり、その<想い>が作品のラストに結実する。
…いやはや、泣かされましたよ。これには。
起伏のあるストーリーと、どんでん返しの連続、こなれた語り口。
やっぱり「池井戸作品」です。
本作は新刊の発売と同時にaudibleでの配信もされました。
Amazonはオリジナル作品や新作のオーディオブック化でaudibleの拡販に力を入れているようですね。
なかなか面白いし、有り難いw拡販戦略。
「旧作もお忘れなく」
と言いたいところでもありますがね。
池井戸作品は映像化されやすいから、本作も予定されてるかな?
個人的には「町長」を誰がやるか、チョット興味あります。
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