鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

図版はないんだけど、それはそれで興味深く読む(聴く)ことができました:読書録「合戦で読む戦国史」

・合戦で読む戦国史 歴史を変えた野戦十二番勝負

著者:伊東潤

出版:幻冬舎新書(audible版)

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audibleで聴いてると、地形や陣形なんかはピンと来ないんですが、リアル本の方では図版が収録されています。(本屋で確認しましたw)

audibleでも資料をPDFでアップしてる作品もあるんですが、本書は「なし」でした。

 


じゃあ、さっぱり分からないかというと、そんなこともなくて、聴いてるとそれなりにそれぞれの陣形やら動きやらが把握できるような気がします。

僕個人の興味がそっちよりも、武将たちの心理的な動きやら、全体の流れ、結果の意義なんかの方にあるから…ってのもありますかね。

自衛隊向けの雑誌に連載されたものらしくて、一次資料を重視して、<事実>を積み上げ、そこから推論を入れるというスタイルが、耳で聞いても頭に入りやすかった要因かもしれません。

「小説家らしく、もっと想像力を…」

という方には向かないでしょうが。

 


<十二番勝負>は以下。

 


1.河越の戦い(北条氏康)

2.厳島の戦い(毛利元就)

3.桶狭間の戦い(織田信長、今川義元)

4.川中島の戦い(上杉謙信、武田信玄)

5.三方原の戦い(武田信玄、德川家康)

6.長篠の戦い(武田勝頼、織田信長)

7.山﨑の戦い(明智光秀)

8.賤ケ岳の戦い(柴田勝家)

9.沖田畷の戦い(龍造寺隆信)

10.摺上原の戦い(伊達政宗)

11.関ヶ原の戦い(毛利輝元、德川家康)

12.大阪の戦い(德川家康)

 


僕は「沖田畷の戦い」は知らなかったんですが、これは戦国末期の武将「龍造寺隆信」が敗戦した戦いだったんですね。

川中島、沖田畷、摺上原の戦いは、戦国の有力武将たちが生き残りをかけて激闘した合戦なんですが、一方で信長・秀吉・家康という天下統一(戦国の終焉)の流れからは外れた、振り返ってみれば「外伝」的な戦いになっちゃってるかも。

河越・厳島なんかは、「戦国武将成り上がり物語」って感じなんですけど。

しかしまあ、確かにこの十二の合戦を見ることで、「戦国」の流れが概覧できる形になっています。

 


最新の資料や分析に基づいて整理された作品なので、従来の定説とは少し違ってるところなんかもあって、戦国に興味がある人にとっては興味深いかと。

一番「お?」と思うのは、関ヶ原における毛利輝元の位置付けなんですけど、ここら辺はご本人が最新作で小説に仕立てていらっしゃいますw。

そっちも読んでみようかなぁ。

来年の大河だし。

 

 

 

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