読書録
・三河雑兵心得3 足軽小頭仁義 著者:井原忠政 ナレーター:柏野昌俊 出版:双葉文庫(audible版) 大河ドラマ「どうする家康」の先々週・先週放映で三方ヶ原合戦が描かれました。 夏目広次の死には泣かされた〜。 …と言うわけで、家康の部下が足軽から成り…
・残月記 著者:小田雅久仁 ナレーター:岡井カツノリ 出版:双葉社(audible版) 少し前に評判になったSF作品。(吉川英治文学新人賞、日本SF大賞受賞) 「月」をテーマにした短編集…というか、短編2篇と中編1篇ですね。それぞれ独立した作品になっています…
・教室を生きのびる政治学 著者:岡田憲治 出版:晶文社 「なぜリベラルは敗け続けるのか?」「政治学者、PTA会長になる」の岡田憲治さんの最新作。 バリバリ「リベラル」の岡田さんですが、立憲のテイタラクに悩んで書いたと思われる「なぜリベラルは〜」で…
・15歳のテロリスト 著者:松村涼哉 ナレーター:岩端卓也 出版:KADOKAWA(audible版) 「少年法」の厳罰化をテーマに展開するミステリー。 祖母と妹を殺された少年 兄が殺人を犯した少女 恋人を殺された記者 少年と記者の視点から交互に描かれるスタイルと…
・ふしぎな中国 著者:近藤大介 ナレーター:住谷哲栄 出版:講談社現代新書(audible版) 講談社の記者(一時期、講談社の中国の子会社のトップだったりもするけど)が中国の「今」を紹介する作品。 天安門事件以降、中国にこだわって追いかけてきた方のよ…
・「傷つきました」戦争 超過激世代のデスロード 著者:カロリーヌ・フレスト 訳:堀茂樹 出版:中央公論新社(Kindle版) 岩田健太郎さんがFBで紹介されてたのを見かけて購入した作品。 「アイデンティティ至上主義」や「犠牲者至上主義」に対する強い危惧…
・黛家の兄弟 著者:砂原浩太朗 ナレーター:家中宏 出版:講談社(audible版) 前作「高瀬庄左衛門御留書」はナカナカ雰囲気のある作品だったと記憶してるんですが、こちらもまた…。 筆頭家老の黛家の三兄弟。 後継の長男、やや自分を持て余し、身を持ち崩…
・体育館の殺人 著者:青崎有吾 ナレーター:浅井晴美 出版:創元推理文庫(audible版) 高校の体育館の舞台の上で男子校生の刺殺体が発見される。 状況的に舞台は「密室状態」であり、犯人の可能性は卓球部部長だけに絞られる。 納得いかない卓球部員の女子…
・此の世の果ての殺人 著者:荒木あかね ナレーター:青木瑠璃子 出版:KADOKAWA(audible版) 小惑星の衝突によって、数ヶ月後には人類が滅亡する世界。 太宰府で教習所の通うヒロインは、元・刑事の教習官と、教習自動車のトランクに他殺された死体を発見…
・知略を養う戦争と外交の世界史 著者:出口治明 ナレーター:長塚コト、けんぞう、田所未来 出版:かんき出版(audible版) 世界史を「戦争と外交」(条約)という視点から概覧した作品。 出口さんが脳溢血で倒れられる前にまとめられている作品ですね。 「…
・街とその不確かな壁 著者:村上春樹 出版:新潮社 土曜日(4/15)から読み始めて、月曜の夜に読了。 一気…って感じじゃないですけど、650ページを超える作品にしてはトントンと読むことができましたかね。 個人的には結構好きです。 「1Q84」でグッと広が…
・ユーチューバー 著者:村上龍 出版:幻冬舎 「私は、あなたたちが信じられないようなものを見てきた。 オリオンの肩で炎上する戦闘船や、タンホイザー・ゲートの近くの暗闇で光るC-光線などを。 これらのすべての瞬間は、もはや失われる。 雨の中の涙のよ…
・ケイトウの赤、やなぎの緑(「ぬるい眠り」収録) 著者:江國香織 出版:新潮文庫 会社帰りに本屋に寄ったら、この文庫(「ぬるい眠り」)があったので購入。 「きらきらひかる」の続編になる短編「ケイトウの赤、やなぎの緑」を帰りの電車の中で読みまし…
・きらきらひかる 著者:江國香織 ナレーター:小松未可子、豊永利行 出版:新潮文庫(audible版) 江國さんの作品はほとんど読んだことがなくて、なんとなく敬遠してきてたんですが、audibleで見つけて、一念発起wしてDL。 読書の幅を広げるのaudibleを利用…
・六人の嘘つきな大学生 著者:朝倉秋成 ナレーター:木村良平 出版:角川書店(audible版) 2011年。 成長著しいIT企業「スピラリンクス」の新卒採用最終選考に集まった六人の学生。 当初は6人全員の合格もあり得るグループでの企画提案を求められていたの…
・赤と青とエスキース 著者:青山美智子 ナレーター:井上悟、疋田涼子 出版:PHP研究所(audible版) 「お探し物は図書室まで」の青山美智子さんの作品。 「お探し物は〜」がなかなか読後感(聴後感)の良い作品だったので、audibleのおすすめで上がってる…
・2050年のメディア 著者:下山進 出版:文春文庫(Kindle版) またまたタイムリーになってますw。 朝日新聞が値上げ「報道の質を維持し、安定発行するため」 読売「少なくとも1年見送り」と判断分かれる(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース https://news.y…
・成瀬は天下を取りにいく 著者:宮島未奈 出版:新潮社 「今の子は<コロナ>で充実した学生生活を送れなくて可哀想だよな〜」 と言うのは、まあ客観的にはそうなのかもしれませんが、言ってどうなるもんでもないし、その環境の中で、彼らは彼らなりの「毎…
・ロスト・ケア 著者:葉真中顕 ナレーター:井上宝、志摩淳 出版:光文社文庫(audible版) 松山ケンイチ・長澤まさみ主演の映画「ロストケア」(「・」がない)の宣伝を見て、ちょっと気になってaudibleを検索したら原作がオーディオブックになっていたの…
・合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明 著者:柚月裕子 出版:講談社 不祥事事件で弁護士資格を失った上水流涼子が、IQ140の天才・貴山を相棒に探偵エージェンシーを営み、「よろず相談」的な事件に取り組むシリーズの第2弾。 今回は 行方不明になった車…
・銀河英雄伝説 著者:田中秀樹 ナレーター:下山吉光 出版:audible版 「読まなきゃいかんなぁ」 と思いつつ、読まずにここまできてしまった本と言うのは山ほどりますが(「戦争と平和」とかw)、エンタメ系で、僕の個人的趣味のど真ん中にあって、手に取る…
・マーダー・ミステリ・ブッククラブ 著者:C・A・ラーマー 訳:高橋恭美子 出版:創元推理文庫(Kindle版) クリスティの作品を読むブッククラブを立ち上げたヒロイン(アリシア)。 順調にスタートしたと思ったところ、メンバーの一人(バーバラ)が失踪し…
・方舟 著者:夕木春央 出版:講談社(audible版) 大学時代の友人たちと従兄、偶然一緒になった三人家族の合計10名が、かつて左翼組織が作り、カルト教団がアジトとして使っていたと思われる地下建築物に、突然の地震で閉じ込められる。 この地下建築物から…
・闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由 著者:ジェーン・スー 出版:文芸春秋 スーさんが「週刊文春WOMAN」に連載していたインタビュー記事をまとめて再編集したもの。 「インタビュー記事」なんですが、それぞれが話したことをそのまま記事にするのではな…
・じんかん 著者:今村翔吾 ナレーター:堂島颯人 出版:講談社(audible版) 支えた主人を殺し、天下の将軍を暗殺し、東大寺の大仏殿を焼き尽くす その果てに、信長に反旗を翻し、天下の名茶器・平蜘蛛と共に、爆死する。 …と、キャラ立ちまくりの戦国武将…
・魔女と過ごした七日間 著者:東野圭吾 出版:角川書店 東野圭吾の「ラプラスの魔女」シリーズ、第3弾。 「ラプラスの魔女」、個人的にはピンとこないところも少なからず・・・なんですが、なぜか3作目もソッコーで買っちゃいました。 妻が東野圭吾作品好き…
・京都生まれの和風韓国人が40年間、徹底比較したから書けた!そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。 著者:ムーギー・キム ナレーター:岩瀬遼平 出版:東洋経済新報社(audible版) ムーギー・キムさんの著作は「最強の働き方」と「最強の健康法…
・世界と私のA to Z 著者:竹田ダニエル 出版:講談社(Kindle版) 「Everything Everywhere All at Once」を観たときに、自分たちの世代のミッシェル・ヨーたちの視点に立ちつつも、その娘が「絶望」と「虚無」にとらわれ「混乱」している姿がすごく気にな…
・新・教場 ・教場X 刑事指導官・風間公親 著者:長岡弘樹 出版:小学館、小学館文庫 4月から木村拓哉主演で「教場0」が連続ドラマでスタート。 そのタイミングで、原作シリーズの最新刊「新・教場」が発売。 「こりゃ読まなきゃ」 と思って、早速購入したん…
・海辺のカフカ<上・下> 著者:村上春樹 ナレーター:木村佳乃 出版:新潮文庫(audible版) 単行本が出た時に1回。 文庫本になって、1回か2回。 でもまあ、10年くらいは経ってますかね。最後に読んで。 今回はaudibleで聴いてみました。 基本的に「カフカ…