鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

登場人物たちのお節介モードを容認できるかどうか…かなw:読書録「マーダー・ミステリ・ブッククラブ」

・マーダー・ミステリ・ブッククラブ

著者:C・A・ラーマー 訳:高橋恭美子

出版:創元推理文庫(Kindle版)

f:id:aso4045:20230331084210j:image


クリスティの作品を読むブッククラブを立ち上げたヒロイン(アリシア)。

順調にスタートしたと思ったところ、メンバーの一人(バーバラ)が失踪してしまう。

その疾走を追いかけていくうちに、バーバラの家庭の歪さが垣間見えるようになり、ついにはバーバラの夫が撲殺される事態に…

 


…というオーストラリアが舞台のコージー・ミステリ。

クリスティ好きのメンバーが素人探偵となって失踪事件と殺人事件を追いかけるのですが、ミス・マープルっぽく、ちょっと一言多い、お節介な雰囲気がハマるかどうか…ってのはありますかね。

そのノリが「読みどころ」なので。

正直、僕は中盤でチョロっと「イラ」っと…w。

放り出すほどじゃないんですけど。

 


推理小説としてはどうですかね。

殺人事件の方は「本格推理」というには若干物足らない感じ。

クリスティにはとても届きませんw。

失踪事件の方は、

「そんなん、分かるかい!」

かなりコアな「クリスティ」ファンなら分んのかな、コレ。

いずれにしても「推理」をメインで楽しむというよりは、登場人物たちのアンサンブルやユーモアを楽しむ作品だとは思います。

 


続編もすでに翻訳されています。

手を出すかどうか。

う〜ん、悩ましいところ。

ハマる人はハマるんだろうけどなぁ。

 

 

 

#読書感想文

#マーダーミステリブッククラブ

#CAラーまー