・銀河英雄伝説
著者:田中秀樹 ナレーター:下山吉光
出版:audible版
「読まなきゃいかんなぁ」
と思いつつ、読まずにここまできてしまった本と言うのは山ほどりますが(「戦争と平和」とかw)、エンタメ系で、僕の個人的趣味のど真ん中にあって、手に取る機会も少なからずあったのに、読む機会を作れずに来た作品があります。
その際右翼がコレ。
和製スペースオペラで、戦記ものであり、漫画化・アニメ化されてるってのも個人的興味には引っ掛かるところ多々あり…なんですけどねぇ。(しかも田中秀樹さんの他のシリーズものは読んだりもしているw)
敢えて言えば「一気に読みたいから、出揃うのを待って」と思っていたのに、「出揃ったころには、10巻もあるシリーズを読むのが億劫になってた」ってとこかな?
最初の刊行は82年から89年まで。僕が社会人になったのが88年なので、そう言うタイミングになっちゃったってとこかもしれません。
それでも、
「これは自分の趣味の作品なんだろ〜な〜」
って気持ちはず〜っとあって、なんだか「やり残した宿題」のように心のどこかに引っ掛かっているシリーズでした。
(途中、道原かつみさんの漫画版は読んでたんですけどね。あれもシリーズの途中で終わってますから)
audibleを使うようになって、その中にこのシリーズが含まれてるのを知って、
「これは<宿題>を終わらせるチャンスかな?」
と1巻ずつ聴き始めて、8ヶ月くらいで10巻を聴了させることができました。
満足満足。
スッキリしましたw。
総論としては「面白かった〜」。
細かくは色々あったりもしますが、今更この作品にど〜のこ〜の僕が付け足して何か言うってのも意味ないでしょ。
一つあるとしたら、
「時間軸をもっと広げた展開で描かれた方が好みだったかも」
ってくらい。
ラインハルトが登場するのが20歳。彼が死ぬのが25歳。
わずか5年の物語が描かれているわけですが、個人的には駆け足すぎて…ってちょっと残念。
同じ展開でも2、30年くらいの時間軸で描いてくれる方が個人的にはシックリ来ます。
…ってのは、この歳になって読んだ(聴いた)からかもねw。
「若者」が短期間に駆け上がり、一瞬にして過ぎ去っていく、青春の光芒のようなものが、この作品の一つの魅力とも言えるかもしれませんから。
年月の影響を受けながら、その重みに耐えつつ、それでも何事かを成していく…みたいな物語を期待するのは、そういう「時間軸」を我が身で経験すればこそ…なのかもしれないな、と。
シリーズについては「外伝」が何作か残っています。
そっちもaudibleにあるけど、時間軸としても「その後」が描かれてるようでもないようなので、それはもういいかな。
気が向いたら聴いてみるけどw
以下、各巻を聞いた後にインスタにあげた感想をまとめておきます。
全巻制覇した証拠…かな?w
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