鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

居場所を見つけるって話なんだけど、重くなり過ぎないのがいい:読書録「それいけ!平安部」

・それいけ!平安部
著者:宮島未奈
出版:小学館

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成瀬シリーズの宮島さんの最新作、
今回の舞台は「菅原市」と言う架空の場所が舞台のようです。
宮島さんが静岡県の富士市出身ですから、モデルはそこら辺かもしれませんね。


(Amazon)
本の概要
ピュア度100%! ハートフル青春小説

いみじ! 新入生、部活つくったってよ

県立菅原高校の入学式当日、同じクラスになった平尾安以加から「平安時代に興味ない?」と牧原栞は声をかけられた。「平安部を作りたい」という安以加の熱意に入部を決めるが、新部を創設するには5人の部員が必要だった。あと3人(泣)!!
クラスメートから上級生まで声をかけ、部員集めに奔走するが──
「平安部って、何やるの?」

《平安部員求む!》
わたしたちと一緒に平安の心を学びませんか?

◎平尾安以加(ひらお・あいか)
1年5組
平安時代大好き。

◎牧原 栞(まきはら・しおり)
1年5組
赤染衛門似

◎大日向大貴(おおひなた・だいき)
1年2組
中学まではサッカー部

◎明石すみれ(あかし・すみれ)
2年1組
元百人一首部の幽霊部員

◎光吉幸太郎(みつよし・こうたろう)
2年3組
元物理部 イケメン


主人公も含め、登場人物たちはなんとなく「居場所」が見つけられずにいる少年少女。
…とはいってもそれほど重い展開はなくて、いろいろ楽しくやってるうちに居場所=平安部を見つけるという感じでしょうか。
ノリとしては昔のコバルト文庫っぽいかなぁ。
転生もチート展開もないけど、まあそれはそれで良いんです。
恋愛要素が薄いのはコバルトっぽくないかw。
この作者の作品はどれもそうですけど、気楽に読めて、楽しい時間を過ごすことができました


続編…ありますかね?
あってもいいんだけど、なんかキャラが深掘りされて恋愛展開とかになっちゃったら、ちょっと嫌かなぁ。
平安ネタを深掘りしていくとかだと面白いかも。
仏像掘ったりねw。


まぁ、順調に作品の幅を広げているようで、それはそれで良かったなと思います。
成瀬の続きも、そろそろ読みたいですが。


#読書感想文
#それいけ平安部
#宮島未奈