鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

さすがに「成瀬ふたたび」じゃなかったw:読書録「成瀬は信じた道をいく」

・成瀬は信じた道をいく
著者:宮島未奈
出版:新潮社

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大津から天下を狙う「成瀬あかり」の奇妙な日々を描く第二弾。
今回は高3から京大1回生の期間が描かれています。


小学生を弟子に迎え入れ(ときめっ子タイム)、
京都で一人暮らしをすると父に誤解され(成瀬慶彦の憂鬱)、
バイト先のスーパーでクレーマーと協力して万引き犯を捕まえ(やめたいクレーマー)、
びわ湖大津観光大使となってけん玉の腕を披露し(コンビーフはうまい)、
大晦日に失踪する(探さないでください)。


う〜ん、着実に天下布武の道を歩んで…いるのか?

 


前作では「ゼゼカラ」の相方の東京転居に動揺する成瀬目線の話なんかもあって、ちょっと「自分探し」っぽいとこなんかもあったんですが、今回は「奇妙な日々」に振り切ってます。
いやもう、これでいいんです。

 

<迷わず行けよ 行けばわかるさ>

 

200歳まで生きて、大津に西武百貨店を復活させるその日まで!(よう知らんけど)

 

 

まあ、見方によっちゃ「涼宮ハルヒ」みたいなもんなんでしょうけど、SF的設定/展開に逃げずに、この路線を歩んでるところが好感が持てます。
いや、ハルヒも嫌いじゃないんだけどw。

 


もちろん「続編希望」なんですが、なんかこの流れだと京大で研究職とかに就いちゃいそうな気も…。
リアリティならそっちだろうけど、それじゃつまらん気もするなぁ。
まあでも200歳まで生きる(予定)なんだから、まだまだ色々なことが起きる可能性はある。
迷わず、信じた道を行ってほしいですな。成瀬あかりには!