・読んだら最後、 小説を書かないではいられなくなる本
著者:太田忠司
出版:星海社新書(Kindle版)
「小説を書きたいなぁ」
と思ってたのは、大学2年くらいまでですかねぇ。
社会人になってからも、アイディア的なものが過ったりはしましたけど、のめり込みはしなかったです。
今は「全然その気はない」ってところ。
いや、「書きたいもの」がないし、何より「面倒くさい」。
「書く楽しみ」よりも他のことがあるしなぁ。
…なんだけど、この本を手に取ったってのは、ちょっとは色目があるのかしらんw。
一番は作者への興味だとは思いますが。
はじめに
第一講 小説を書きたいのに書けないのはなぜか?
第二講 いきなり小説を書いてみる
Column 担当編集さんの実作例
第三講 アイディアを練る
第四講 文章力を鍛える
第五講 キャラクターを立てる
第六講 物語を作る
第七講 実例としての自作解説
第八講 世界を創る
第九講 資料を探す/取材する
第十講 長編を書く
Column 『タイトルは小説の顔』
第十一講 プロ作家になりたいひとへ
おわりに
Column 『小説の書き方を教える』
実践的なのは確かです。
ショートショート出身の作者らしく(そのことは知りませんでした)、アイディアを核とするショートの創作をキックに、長編制作までのステップを、結構具体的・実践的に教えてくれています。
うん。
確かにこの通りやったら、「小説」書けるかも。
やらんけどw。
(僕は実は「ショートショート」ってちょっと分かんないんですよね。
「短編」を読むようになったのも、結構遅いです)
「面倒臭い」ってのを乗り越えられないんですけど、それが乗り越えられないってのは、その程度の欲求しかないってことなんでしょうね。
ま、文章を書くのは嫌いじゃないし、だからこそこんな文章書いたりもしてるんでしょうが。(と言いつつ、音声入力にスライドしてるのは、やっぱ「面倒臭い」からかもw)
ただ太田さんも、「プロ作家になりたいひとへ」では「専業小説家」はお勧めしていません。
具体的な部数とか印税とか上げてくれての説明には説得感あります。
「じゃあ、なんでこんな本を」
…なんですが、まあ「兼業」「趣味作家」をオススメ…ってことですね。
最終的には。
夢がない。
…ではあるけど、現状を考えたら仕方ないんじゃないですかね。
ただ個人的には生成AI等がもっと機能アップしてくると、日本マーケット以外のマーケットにチャレンジすることは可能になるんじゃないかとは思っています。
音楽や漫画、映像はすでにそのステップに入っていますよね。
小説は確かに「日本語」が障壁になるんだけど、それもいずれは…
ってのは楽観的すぎますかね。
まあ、そうなったとして、グローバルマーケットに耐えうるだけのコンテンツが生み出せるのかってのは別の問題(だけど本質的問題)としてあるんですけどねw。
どうかなぁ。