・きれいになりたい気がしてきた
著者：ジェーン・スー ナレーター：堀井美香
出版：audible
ジェーン・スーと堀井美香のPodcast番組「オーバー・ザ・サン」は、夫婦してお気に入りのプログラム。
週末のドライブやリビングでのティータイムに二人で聴いてます。
その番組内で紹介されてたのが、このオーディオブック。
スーさんの最新エッセイを、堀井さんがナレーションするという、「オーバー・ザ・サン」ファンにとってはお宝なプログラムです。
いや、実は書籍も購入済みだったんですけどw。（積読だったけど）
内容はまあ、「美ST」に連載されてただけあって、ファッション・エステに言及したエッセイが中心。
とは言え、スーさんですから単純な「美容エッセイ」な訳じゃなくて、自尊感情や自己肯定感なんかをベースにしながら、「自分らしくある」ってことを追求した話題が並んでいます。
「こうあるべき」
って押し付けじゃなくて、スーさん自身が悩みつつ、右往左往している姿も正直に語られています。
ポニーテールの位置とかw。
チョット前だと村上龍のエッセイ（全ての男は消耗品である）なんかにもそういうとこありましたが、スーさんの方がもっと正直で等身大。
それでいてクレバーでもあるってのが、「ジェーン・スー」印ですかねぇ。
スーさんは意外に「昭和」な人で、努力・根性・義理人情な人。
社会構造そのものにジェンダーバイアスが強くあるってことにも問題意識を持つフェミニストでもあり、一方で（最近は）能力主義/メリトクラシーの課題も認識しつつあります。（頑張ってジェンダーの壁を乗り越えたり、排除したとして、じゃあ、頑張れない人や、頑張ったけど成果出なかった人ってのは…）
ここら辺の問題認識・課題認識をベースに、バランス感を保った発言を心がけつつ、決してポリティカルコレクトの＜定型文＞にハマらないようにする。
なかなかな御仁です。
いや、基本的には「おもろい」んですけどねw。
スーさんと堀井さんの話を聞きながら、妻の反応なんかも踏まえて、「今」の女性の在り方や感覚なんかを勉強させてもらってる…って感じでしょうか。僕の立ち位置は。
割と耳に痛いところもあったり、なかったり…ですが。
audibleには他のジェーン・スー作品が既にアップされています。
しばらくドライブ用のプログラムとしてDLしておこうかな。
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