鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

<雑誌>を作り上げるということ:映画評「ファッションが教えてくれること」

ジェーン・スーと堀井美香のポッドキャスト「Over the Sun」で取り上げられてたのを聞いて、妻が「見たい」と言ったので、ご相伴に預かりました。

2009年のドキュメンタリーで、「プラダを着た悪魔」で名を馳せたアナ・ウィンターが、ヴォーグ9月号(9月号はファッション雑誌にとってはその年のキーになる号となるようです)を作り上げるまでを追っています。

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アナ・ウィンターは自分のことを「天才」とは思ってないんですね。

その彼女がセンス抜群のメンバーを率い、駆使し、上がってくるものの中から「選択」していくことで、世間を引っ張っていくようなセンスとスタイルを持った<作品>(Vogue)を作り上げていくわけです。

彼女自身が自分の強みとしてあげるのが「決断力」。

まさに…って感じ。

 


まあ、その「選択の場」に材料を提供していく者たちは、振り回されて大変ですけどね。

本作でその役回りに当たっているのが、アナ・ウインターの盟友とも言われる「グレイス・コディントン」。

「こりゃ、最後は彼女が<辞めてやる!>って放り出して終わるんちゃうか?」

とまで思っちゃうんですが、その着地点がなんとも…(いや、ドキュメンタリーなんだけどさw)。

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僕自身はこれを観ながら、

「いやぁ、そこまで酷くないんじゃないの、アナ・ウィンター」

って思ったんですが、そう言ったら妻に変な顔されちゃいました。

僕も相当時代錯誤なのかしらん?

(自分があんな風に振る舞ってるかっていうと、そんなことはないですけどね。

ありゃ、

自分の強みに「決断力」って即答できる人の振る舞いではあります)

 


2009年のドキュメンタリーなので、今は少し事情も変わっているよう。

72歳になったアナに関する記事を、ちょうどクーリエで読んだところでした。

https://courrier.jp/news/archives/271540/


有料記事ですが、「紙媒体の低迷(ネットメディアの伸長)」「人種問題」等に直面し、現在ではかなり考え方を変えて改革に取り組んでいる…という内容でした。

相変わらず、「旗」は元気に降ってらっしゃるようですがw。

 


まあ、面白く観れたんですが、やっぱ前提として「プラダを着た悪魔」は観ておいた方がいいんでしょうかね、コレ。

なんか、タイミングがなぁ…。

 


#映画感想文

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#アナ_ウィンター