・屍人荘の殺人
著者:今村昌弘
出版:創元推理文庫
映画化されるんですね。
映画館で予告編を見て、
「お、面白そうじゃん」
と思って、原作を読んでみる気になりました。
ホラー苦手なんで、敬遠してたんですよ。
<映画予告>
読んでみると、この予告編のテイストとはだいぶ違う気も…w。
ま、面白かったから良いんですけど。
本作はいわゆる「クローズド・サークル」。
<孤立した館もの>
です。
で、本作の場合、「どうやって<孤立>させるか」が最大のポイントなんですよね。
ここは「おお〜」でしたね。
感服しました。
そういうトリッキーな設定の中で、ミステリーとしてはしっかり本格派
ってのが本作の<売り>でしょう。
ただね〜。
この「本格派」の方がどうも…。
いや、分かるんですよ。
これはもう「趣味」の問題。
本格推理が大好きな人は大喜び…って出来ではあると思います。
ただ僕がいまひとつ乗り切れなかった…と言うだけで。
昔は好きだったんだけどな〜、「本格推理」。
(小・中のころだから「大昔」かw)
設定のトリッキーさはかなり楽しめるので、本格推理が苦手な人でも面白く読めるとは思います。
続編はどうかな〜。
文庫になったら、改めて考えますかね。