・0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書
著者:落合陽一
出版:小学館
気鋭の学者/アーティスト/若手経営者の「教育論」を知りたくて…
というよりは、個人的には、
「落合信彦の子育てってどんなん?」
ってのが一番興味があったんですよね~。
まあ「落合信彦」っていやぁ、毀誉褒貶、無茶苦茶あって、人物像としても「どう言やエエの?」みたいな人物。
僕の世代なら、多かれ少なかれ(眉に唾をつけながらw)著作や記事を読んでるでしょう。
「落合陽一」氏はその息子さん。
で、その割には(失礼!)結構、マトモに評価される人物に育ってんじゃないかなぁ、と。
「想像力たっぷり」(時に妄想系)ってトコが共通しないわけじゃないですが、親子関係もマアマア良さそうなんですよね。
ただ、そこら辺、あんまり突っ込まれてないかなぁ。
…というか、信彦氏は忙しすぎて、実際に陽一氏の教育を担ってなのは、どうも祖父母のような感じなんですよ。
多様な「学び」の場を設けることができたのは、落合信彦氏の「人脈」や「稼ぎ」があればこそ、でしょうが。
ま、それでも、
< 僕の父は、子供相手でも、「ニーチェを読んでないヤツとは話ができない」などというような人だった>
なんての読むと、
「いやぁ、落合信彦やなぁ」
と思いますがw。
教育論や、今後の「人生100年時代」の<学び>については、「確かにそうでしょうね」って感じかなぁ。驚くようなこともないけど、違和感もありませんでした。
作者自身、大学に籍を置いているし(ちょっと変わった置き方だけどw)、色々公的な組織にも関係してるようなので、政府が考える大きな方向性に対して、ネガティブなスタンスは打ち出していないです。
落合氏のスタンスはどちらかと言うと「アート」に寄ってるので、<ビジネス><実学>という面から見ると、やや「浅い」感じを覚えたりもします。(そういうのに対して批判的でもありますが)
IT技術が進む中で、<リアル>がIT技術によって変容しつつある中(例えば自動運転や、ロボット、AI、センサーによる製造の自動化や、ホワイトカラーの生産性向上)、もうちょっと実学寄りの話を聞きたいな、ってのは、僕の感想。
それなら他の本を読めってことでもあるんですけどねw。
僕自身が落合氏のビジネスのあり方を理解できてないだけ…って可能性だって十分あるし。
かつて、日本国外の「少し遠い」世界を(多少、エンタメ的に)紹介してくれた落合信彦さんの息子が、
IT・科学技術の進展によって、「魔法」のようになる世界の可能性を紹介してくれている(多少の誇張も交えつつ)。
…とか言うのは強引にまとめ過ぎですかなw。