鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

映画・テレビ

全ては要潤のせい…:ドラマ感想文「ラストマン 全盲の捜査官」

今期観ていた2つのTVシリーズのうちの1つ(もう一つは「教場0」)。 福山雅治が全盲のFBI捜査官を演じ、相棒を大泉洋が務めました。 福山雅治演じる「皆実」は41年前に日本で殺人強盗によって両親を失い、その事故がきっかけで視力を失う。 優秀なFBI捜査官…

こういう映画だったんだ…:映画評「怪物」

妻の希望で観てきました。 是枝作品はまあまあ好きなんですけど、事前の情報で 「チョットなんかなぁ〜」 って感じもあったんですけどね。 坂元裕二脚本に馴染みがないというのもあったかな。 いや、しかしコレはガツンと来ました。 合う/合わないはあるとも…

いろいろ言われてるけど、僕は結構楽しみました:ドラマ評「教場0」

今期は珍しく二つのテレビシリーズを観ています(リアルタイムじゃなくてTVerですが)。 その一つがコチラ。(もう一つは日曜劇場の「LAST MAN」) ネット記事では賛否両論、ちょっと「否」の方が多かったかな? 一番多いのは、 「事件や推理にリアリティが…

「マイケル・ジョーダン」という不世出の存在が世の中を変えた一端を見せてくれます:映画評「AIR/エア」

NBAデビュー<前>にマイケル・ジョーダンがNIKEと契約を結ぶ経緯を、NIKEのバスケ部門の責任者の視点から描く物語。 Amazonプライム・オリジナルで、マット・ディモン主演/ベン・アフレック監督(出演も)作品です。 80年代の雰囲気がよく出てて(舞台は84…

「どこまでやられたら死ぬのか」のバーが見えない:映画評「タイラー・レイク命の奪還2」

ラストの解釈をどう見るかを観客サイドに委ねた前作の締めは結構好きなんですが、続編はストレートに「その後」でした。 <前日譚>って説もあったんですけどね。 ルッソ兄弟製作(脚本ジョー・ルッソ)のNetflixオリジナル・アクション映画の第2弾。 ルッソ…

反抗期の娘の態度にイラッとする…のは製作者の思う壺w:ドラマ評「彼が残した、最後の言葉」

「Apple TV+史上最も見られたリミティッドシリーズ」という記事を読んで、気になって第1話を視聴。 そのまま2日間で最後まで見てしまいました。 https://dramanavi.net/articles/214575 1話40分弱×7話…ってのが丁度良い長さだったってのもありますかねw。 …

家族のメンバーがどんどんヒーローになって行きます:映画評「アントマン&ワスプ:クアントマニア」

元々、初代アントマンがマイケル・ダグラス演じるハンク。 その妻ジャネット(ミシェル・ファイファー)が初代ワスプ。 その2人の娘ホープ(エヴァンジェリン・リリー)が2代目ワスプで、その恋人スコット・ラング(ポール・ラッド)が2代目アントマン。 …っ…

こんな話だっけ?:映画評「ブレット・トレイン」

伊坂幸太郎「マリアビートル」を原作に、「アトミック・ブロンド」「デッドプール2」のデビット・リーチ監督/ブラッド・ピット主演でハリウッド映画化した作品。 「マリアビートル」は読んでると思うんですが… こんな話でしたっけ? 東京から京都へ向かう新…

最後の最後、あの局面で、「残ってくれ」という命令を出せるのか:ドラマ評「THE  DAYS」

」<事件後の吉田の証言は「吉田調書」として発表された 東京電力のまとめた「福島原子力事故調査報告書」とともに 世界に類を見ない原子力事故の貴重な資料として検証が続けられている ジャーナリスト門田隆将は あの日、福島第1原発で事故対応に当たった90…

コメディかと思ってたら…:映画評「キル・ボクスン」

<暗殺業界にその名をとどろかす伝説的な殺し屋も、家に帰れば10代の娘をもつシングルマザー。そんな彼女にとっては、殺しより子育ての方が何倍も難しい。>(Netflix作品説明) なるほど。 冷徹で有能な殺し屋が、家庭では娘に振り回される、そのギャップを…

アクションと嘘のてんこ盛り:ドラマ評「シタデル」

「アベンジャーズ」シリーズのルッソ兄弟が製作したAmazonプライム・オリジナルのスパイ・ドラマシリーズ(全6話) ルッソ兄弟はNetflixでは「グレイマン」を作ってましたね。 国家の枠組みを超えたスパイ組織「シタデル(CITADEL)」。 彼らは高い技術力と…

絵面(LOOK)はホントいいです:映画評「レジェンド&バタフライ」

Prime Videoで視聴。 興行成績は微妙な感じだったのかな? 「るろうに剣心」シリーズの大友啓史監督らしく、LOOKは良いんですけどねぇ。 語り尽くされた感のある「織田信長」の物語をどう語り直すのか。 信長と濃姫(帰蝶)の「愛の物語」 …ってのは悪くない…

区切りですらなく後編待ち…:映画評「東京リベンジャーズ2 運命」

2年前の前作を家族で見に行ったんですが、予想以上にみんな楽しんだので、続編も家族で。 上映時間90分。 まったく退屈せず、惹き込まれて見てたんですが、 「え?ここで?」 って感じで前編終了。 まあ、6月末には後編(決戦)が公開されるんで、少し待…

とにかくエスハチが美しい…:ドラマ評「グレースの履歴」

高評価のネット評を見かけたので、気になってNHKオンデマンドで視聴。 3日で8話を見終えてしまいましたw。 「源孝志」さんという演出家が原作を数年前に書いてらっしゃったようで、今回のドラマ化の脚本・演出もご本人がなさっています。 主演は「滝藤賢一」…

ロケットのつぶらな瞳にやられまくり:映画評「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME3」

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」3部作の完結編。 …って言ってもストーリー的にはこの3作だけじゃ「?」なところがあって、「アベンジャーズ/インフィニティウォー、エンドゲーム」は観ておいた方がいいんですけどね。 (エンドゲーム後の「ソー」に…

大物を揃えて、こう言うアホな映画をシレッと作っちゃうところがなぁ…:映画評「ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード」

ライアン・レイノルズ、サミュエル・L・ジャクソン共演のアクション・コメディ「ヒットマンズ・ボディガード」の続編。 題名の通り、前作のコンビニ加え、サミュエル・L・ジャクソンの妻役サルマ・ハエックが主人公格に格上げとなります。 …っつうか、実質「…

キャプテン・アメリカがヘタレ男になって右往左往:映画評「ゴーステッド」

「キャプテン・アメリカ」のクリス・エヴァンスと、「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」でボンドガールでスパイを演じたアナ・デ・アルマス主演の、Apple TVオリジナル映画。 CIAの凄腕スパイ(アナ)が、自分の生き方に迷いを覚えている時に、ファーマーズ・…

こういう展開になるとは…:映画評「パリタクシー」

以前、妻と映画に行った時に予告編を見て、 「面白そうだな」 と話してたんですよね。 公開2週目の日曜に二人で観に行きました。 老若男女、これだけ観客が入っている映画を観るのは久しぶり。 経済的に厳しい状況にあるパリのタクシー運転手。 長距離のお客…

ヘンリー・カヴィルの「スーパーマン」の見納め?:映画評「ブラックアダム」

ロック様主演のDC主演映画。 …なんですが、ジェームズ・ガンらが率いることになった新しいDC体制には参加できないことになったようです。 DCユニバースも破壊しちゃった?w バンバンど派手に色んなもん破壊しまくって、ストーリーの方もヒーローものにしては…

サスペンスより、ホラーより、怖しい…:映画評「ファーザー」

原作の戯曲も有名ですし、本作でアンソニー・ホプキンスはアカデミー賞も受賞してますから、「ネタバレ厳禁」ではないとは思うんですが、気になさる方は読まないでください。 僕は事前に大まかな概略は知ってましたが、それでも興味深く観ることができました…

実質的な主人公は「緑川ルリ子」ではないか、と(個人的思い入れw):映画評「シン・仮面ライダー」

家族は誰も付き合ってくれないのでw、水曜日のシネマデーにレイトショーを観ました。 お客さんの入りは「ソコソコ」かな? 「仮面ライダー」のTV放映は71年。「V3」が73年。 最初の放映を見た可能性はあるんですが、多分記憶に残ってるのは「V3」以降で、初…

ああ、こういう話でした:映画評「沈黙のパレード]

「容疑者Xの献身」「真夏の方程式」に続く、福山雅治主演<ガリレオ>シリーズの映画第3弾。 配信レンタルで妻と観ました。 かつて「完全黙秘」で少女殺害事件の嫌疑を免れた男。 その男が、ある小さな町の定食屋の娘の殺害容疑に浮上する。 男が町に戻ってく…

僕にはかなり刺さりました:映画評「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

「ミッシェル・ヨー」ファンなので、評判のこの作品は当然観るつもり …だったんですが、まさか「アカデミー賞7部門」獲得するとは! しかも、主演女優、助演女優、助演男優、監督、脚本…と主要部門を制覇してますからね。 まさに「完勝」。 というわけで、慌…

イメージは「邦題」。でも芯のとこには「原題」が…:映画評「丘の上の本屋さん」

妻の誘いもあって、大阪ステーションシネマで劇場公開を見ました。 小さなスクリーンでしたが、お客さんの入りは良かったです。 テアトル梅田が閉館しましたが、こういう風に単館ロードショーの受け皿になってくれると良いのですが。 イタリアでも風光明媚で…

現実の問題としては「組織の官僚化」がネックになるんじゃないか、と:読書録「ゼロからの『資本論」」

・ゼロからの『資本論』 著者:斎藤幸平 出版:NHK出版新書(Kindle版) 格差と分断が進む現代社会の課題を解決するために、新しい切り口から「コミュニズム」を提案する作品。 出版された「資本論」(エンゲルスがまとめたもの)だけではなく、草稿やノート…

あり得たかもしれないシーン、ある得るかもしれないシーン:映画評「BLUE GIANT」

アニメ化の報道が出た時、 「おお〜」 と思ったものの、一方で一抹の危惧も…。 しかしそれは「危惧」に終わりました。 音楽アニメとして、観たことのないものを観せて、聞かせてくれたなぁ、と。 「The First SLAM DUNK」も何かを突き抜けたところがありまし…

チャドウィック・ボーズマン、フォーエバー:映画評「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」

前作で「ブラックパンサー」を演じていたチャドウィック・ボーズマンの死去を受けて、計画されていた続編でもボーズマンが演じていた「ティ・チャラ(ブラックパンサー)」を病死させ、その喪失から周りの人間たちが立ち直る過程を映画化した作品。 かなり特…

確かにバットマンは「卑しき街を行く騎士」ですからね:映画評「THE BATMAN」

どこかで監督だか脚本家だかが、 「バットマンが探偵役の映画なんだ」 みたいなことを言ってた記事を読んだ覚えがあるんですが、確かにそんな感じです。 ハードボイルドの探偵映画。 マスク姿のバットマンが警官と一緒に実証検分するシーンなんかがあったり…

穏やかで、懐かしい気配のする時間が過ぎていく。それがいつまで続くのかは分かりませんが。:ドラマ評「舞妓さんちのまかないさん」

是枝裕和監督が総合演出したNetflixオリジナルドラマ。 ジムでエアロバイクを漕ぎながら1話ずつ見て、全9話をゆっくり見終わりました。 最後の2話は我慢できずに続けて…でしたがw。 何より主人公2人(森七菜、出口夏希)のしぜ〜んな10代が良いんですよね。 …

ここら辺は分かりやすいんだけどなぁ:映画評「呪術廻戦0」

コロナ中の公開で大ヒットしたアニメ映画。 「呪術廻戦」はTVアニメの方もヒットしていますが、こちらはその「前日譚」。 まあ、「話の途中」だった「鬼滅の刃」の映画も大ヒットしてるから、ストーリーの独立性はあんまり関係ないのかもしれませんが。 「呪…