鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

反抗期の娘の態度にイラッとする…のは製作者の思う壺w:ドラマ評「彼が残した、最後の言葉」

「Apple TV+史上最も見られたリミティッドシリーズ」という記事を読んで、気になって第1話を視聴。

そのまま2日間で最後まで見てしまいました。

https://dramanavi.net/articles/214575

 

1話40分弱×7話…ってのが丁度良い長さだったってのもありますかねw。

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木工旋盤の職人のハンナは、新興テック企業のエンジニア・オーウェンと結婚生活を送っている。

オーウェンは再婚で、死んだ妻のとの間に10代の娘ベイリーがおり、ハンナとベイリーの間は微妙な関係が続いている。

ある日、オーウェンの勤めていた会社が詐欺事件でFBIの捜査を受けることとなり、オーウェンはハンナとベイリーを残して姿を消してしまう。

それぞれに「メモ」を残し…。

何があったか戸惑う2人は、やがてオーウェンの過去に「謎」があることに気づく。

その「謎」は娘のベイリーにも関わっていることだと知り、2人は謎を追ってオーウェンの過去を探り始める…

 


オーウェン(とベイリー)の「隠された過去」は何なのか、なぜオーウェンは娘を置いて姿を消さなければならなかったのか。

この謎を軸にしたサスペンスドラマ…ではあるのですが、ドラマの中核をなすのは「謎解き」の方じゃなくて、「ハンナとベイリーの関係」。

このベイリーって娘が10代の反抗期らしい「こまっしゃくれたガキ」で、その態度の悪さが事態を悪化させていくんです。

「何やってんだか」

とハンナも視聴者もイライラするんですがw、やがてハンナはそのベイリーの姿に過去の自分の姿を見るようになります(ハンナは実母に捨てられ、祖父に育てられた過去があります)。

そこから「この子を守らなければ。この子の人生をダメにしちゃいけない」ってハンナは決意するようになり、そのことがオーウェンたちの過去、隠していた謎に立ち向かう原動力となります。

本作のメインのテーマはこっちの方なんでしょう。

 


見終わって、正直言うと、「謎」の方は「そんな感じかなぁ」って推測してた域を出ないし、最後のハンナの決断については「それでええんかいな」ってところもあります。

振り返ってみると、オーウェンがハンナと結婚したのも、彼女の過去を知って、彼女ならベイリーを守ってくれるだろうって打算もあったような気もするし…。

ちょっとモヤっとしたところが残ってるのも事実。

(ラストのオーウェンの<愛の言葉>は<呪い>のように聴こえもしました…)

 


…とはいえ、一気にラストまで見ちゃったのも確かですからね。

よく出来たドラマとは言えるんじゃないかな。

尺も丁度いい感じです。

韓国ドラマとか、1時間10分×16話…とかになりますからねぇ(それでも昔よりは短くなったようだけど)。

あそこまで長いと、手を出すのも躊躇しちゃうんですよw。

 


#ドラマ感想文

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