鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

穏やかで、懐かしい気配のする時間が過ぎていく。それがいつまで続くのかは分かりませんが。:ドラマ評「舞妓さんちのまかないさん」

是枝裕和監督が総合演出したNetflixオリジナルドラマ。

ジムでエアロバイクを漕ぎながら1話ずつ見て、全9話をゆっくり見終わりました。

最後の2話は我慢できずに続けて…でしたがw。

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何より主人公2人(森七菜、出口夏希)のしぜ〜んな10代が良いんですよね。

コロコロ笑う2人を見てるだけで、気持ちが緩んでくる感じ。

その2人を支える達者な役者たち(松坂慶子、常盤貴子、橋本愛、松岡茉優、リリー・フランキー、井浦新etc,etc。松岡茉優のヤンキー色の入ったお姐さんは最初わからなかったくらいw)

「家族」(アプリオリなものだけでなく、何らかの絆から作られる「家族」も含め)っていうのは是枝さんのテーマみたいなもんだと思いますが、その世界を役者たちが丁寧な演技で満たしてくれます。

そして語り過ぎない演出と、日常を丁寧に拾いながら、それでいて流れない脚本。

京都の景色と祇園文化を背景に、穏やかで、芳醇な時間が過ぎていくような気分でした。

いやぁ、よかった。

 

 

 

もちろん色々と時代の流れを考えると引っかかるところもあって、それを声高には語らずとも、さりげなく触れていくところに製作陣のスタンスを感じさせもします。

ここら辺は是枝さんご自身がブログでコメントも発表されていますね。

 

 

僕自身は祇園文化とは縁遠いし、それを支えていくだけの<厚み>のようなものも自分にはありません。

だからその点についてどうこういう資格はないと思ってますし、是枝さんのコメントで納得もしています。

それを踏まえて、さてこれからどうなっていくのか。

なんとも言えないですね。

これだけは。

 

 

シーズン2あるかな?

評判は良かったようですが、もしかしたら是枝さんはやりたくないかもしれないなぁ。(舞妓・芸妓の現状に対する<告発>へのリアクションには不満もあるようだし)。

それならそれで仕方がない。

でも続きがあるなら、またこの静かで穏やかな時間を楽しみたいと思います。

 

 

 

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