2020-01-01から1年間の記事一覧
・人新世の「資本論」 著者:斉藤幸平 出版:集英社新書 「脱成長」とか言われると、(作者自身が指摘するように) 「高度成長の恩恵だけをしっかり享受したくせに、<清貧>とか言って、貧乏を次世代に押し付けようとする老人たちの繰り言」 って感じがしな…
・恥ずかしい人たち 著者:中川淳一郎 出版:新潮新書 「あれ?引退したんじゃなかったっけ?」 …「セミ・リタイア」で、ネットメディアの編集からは一切手を引いた…ってことのようです。 こういう物書き業の方はどうなんでしょうね? なんか「ジジイの繰り…
・Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦 著者:西川徹、岡野原大輔 出版:KADOKAWA AI(人工知能)について日本を牽引するような企業「らしい」プリファードネットワーク(PFN)について、創業者2人が説明した本。 「人工知能って、…
Netflixオリジナル(というか、コロナ禍で公開ができなくなって…って流れかな)の新作。 「シャーロック・ホームズの妹」が主人公の映画です。 「推理」よりは「冒険」って感じですかね。 ま、ドイルのホームズ自体がそういう傾向の作品ですが。 個人的な期…
・ドキュメント感染症利権 医療を蝕む闇の構造 著者:山岡淳一郎 出版:ちくま新書(Kindle版) 作者ご自身の問題意識は 「今のコロナ対策で顕わになった感染症対策のミスマッチは、明治以降の日本の医療行政にある<組織の論理>や<利権構造>に根ざしてい…
人間、様々なエイリアン、ドロイド(ロボット)、星々の多様な環境とそれに適して進化したクリーチャーたち、多様な文化・哲学・政治・組織… そういう多彩な「スターウォーズ」の世界観を楽しみ、その中での生活を想像する…という感じだと、この「マンダロリ…
・ストーンサークルの殺人 著者:M.W.クレイヴン 訳:東野さやか 出版:早川書房(Kindle版) 停職明けの刑事、その刑事の元部下で上司になった女性警部、そして学研肌で度を越した世間知らずの女性分析官。 このトリオがすごく「イイ感じ」なんですよね。 …
・その名を暴け #MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い 著者:ジョディ・カンター、ミーガン・トゥーイー 訳:古屋美登里 出版:新潮社 「ここまでやるのか!」 と読んでて驚くくらいでした。ハーヴェイ・ワインシュタイン・サイドの工作の方ですけど…
先月もあったばかりなのに…。 いよいよ「本職化」して来ましたかね。 先週放送されたのを知らなくて、慌ててradikoでフォローしました。 例によって丁寧な書き起こしのHPはこちら。 https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/ クラシック。 「ジャズ」というふか…
SNSやスマホが何をもたらしているか? そのことをIT産業のインサイダーたち(結構トップを務めた人も出演します)が強い懸念を持って語るNetflixオリジナルのドキュメンタリー。 IT企業に「悪意」があるわけではないけど、「広告ビジネス」を効率的に推進す…
・その裁きは死 著者:アンソニー・ホロヴィッツ 訳:山田蘭 出版:創元推理文庫(Kindle版) 「メインテーマは殺人」に続く<ホーソーン&ホロヴィッツ>シリーズの第2弾。 作者自身を<ワトソン役>にして、メタ的な設定と本格推理をマッチングさせた展開…
・興亡の世界史 モンゴル帝国と長いその後 著者:杉山正明 出版:講談社学術文庫(Kindle版) 「遊牧民から見た世界史」を読んで、ユーラシア大陸での遊牧民国家の重要性に興奮し、「風の谷のナウシカ」の読み直しから<西方>国家への興味も掻き立てられ…っ…
Huluにあるヒョンビン作品の流れで視聴。 ちょっと見始めたら、途中で止められなくなっちゃったんでw。 最初に惹き込まれたのは美術の素晴らしさ。 朝鮮王宮を重厚な感じに作り上げて、そこで繰り広げられる「曰くありげ」な人間模様と、王宮のしきたり的な…
・一八〇秒の熱量 著者:山本草介 出版:双葉社 本書に関してはこのレビューが言い尽くしてくれています。 っうか、コレ読んで、読んでみる気になたんですけどw。 <崖っぷちボクサー、狂気の挑戦> https://honz.jp/articles/-/45775 「狂気」に陥るのは、…
最近のディズニーは、「男性の愛を掴むプリンセス」というプリンセス観を再定義して、「1人の人間としてのプリンセス」を描こうと、意識的ですが、この「ムーラン」もその流れの一つ。 最もそれが先鋭的に描かれていると言ったもいいかもしれません。 その点…
・同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか 著者:鴻上尚史、佐藤直樹 出版:講談社現代新書 もうねぇ。 個人的にはこの「同調圧力」ってのが大っ嫌いで、それを避けることが自分自身の最大のテーマ(笑)だったりもして来たんですが…。 それがここに来て…。 い…
・ナウシカ考 風の谷の黙示録 著者:赤坂憲雄 出版:岩波書店 歌舞伎「風の谷のナウシカ」をオンライン視聴するのと並行して見た番組(ナウシカ歌舞伎れんが“家“話)のなかで、鈴木敏夫さんがこの本のことを話してたんですよね。 この本の帯に、その内容が書…
・公安調査庁 情報コミュニティーの新たな地殻変動 著者:手嶋龍一、佐藤優 出版:中公新書ラクレ(Kindle版) 読んで一番面白かったのは、紹介されている公安調査庁の「内外情勢の回顧と展望」。 HPで毎年報告されてるようなんですが、これが実に興味深かっ…
何となく頭を空にしたくって、Apple TVでレンタル。 「空っぽ」にして楽しむことは出来ましたw。 本国の公開は今年3月。 コロナの影響があるのかどうか、興行成績はパッとせずに終わっています。 もともとシリーズ化が前提だったようですが、続編が作られる…
・三体Ⅱ 黒暗森林<上・下> 著者:劉慈欣 訳:大森望、立原透耶、上原かおり、泊功 出版:早川書房(Kindle版) ファーストコンタクトを描いた前作を受け、400年かけて地球へ侵略してくる異星人(三体)への、200年をかけての「対抗戦略」が本作では描かれ…
「ザ・ネゴシエーション」が面白かったんで、その前にヒョンビン主演で韓国でヒットしたという本作を視聴。 ヒョンビンが演じるのは「北朝鮮の刑事」。 でもって、その上司の顔を見ると…オヤオヤ? 「愛の不時着」繋がりで、チョット笑ってしまいますw。 北…
歌舞伎のネット配信「歌舞伎オンデマンド」がスタート。 その一発目にコチラがありましたので… まあ、ネット配信がなかったら観ることはなかったでしょうね。 そもそもチケット争奪戦に勝ち残れる気もしないし、昼夜通し(上演は7時間くらい。休憩を除いても…
「愛の不時着」のヒョンビン(リ・ジョンヒョク)とソン・イェジン(ユン・セリ)の共演と言うことで観たんですが…。(本作の方が製作は先です) 無茶苦茶面白かったです! まあ、<沼にはまる>のは「愛の不時着」の方ですがw、作品としての完成度は本作の…
・ギリシア人の物語Ⅲ 新しき力 著者:塩野七生 出版:新潮社 「アレクサンダー大王」の生涯を追ったのが本書。 「全戦全勝」であれよあれよと言う間に大帝国を築き上げ、流れ星のように去っていった若者(死んだのは「32歳」!)の人生は、驚きと輝きと、一…
・遊牧民から見た世界史 増補版 著者:杉山正明 出版:日経ビジネス人文庫 いやぁ、ワクワクする本でした。 もう脳内で壮大な「物語」が展開しまくるという…。 そこらへんのラノベの無双ファンタジーより、よっぽど上を行く無双っぷり。 遊牧民、TUEE〜! ……
Netflixオリジナルは結構「アタリ/ハズレ」の振れ幅が広いんですが、さてジェイミー・フォックス、ジョセフ・ゴードン=レヴィットの本作は… 微妙w。 アクションやCGなんかは良く出来てて、楽しめるっちゃあ、楽しめるんですけどね。 ホラー出身の監督らしい…
・自分の名前で仕事がひろがる「普通」の人のためのSNSの教科書 著者:徳力基彦 出版:朝日新聞出版 読んどいて何なんですが、僕自身はSNSを「仕事」につなげる気はありません。 個人的なメモ、備忘録…ってのが基本的なスタンス。 ただまあ、漫然とずっとや…
夏休み中、のんびりした雰囲気の中で、radikoで聴きました。 選曲、構成(リスナーの質問に答えるコーナーがちょっと充実)共に、「夏」っぽくて、いい感じ。 例によって、丁寧なセットリスト&コメントがHPにアップされてます。 https://www.tfm.co.jp/mura…
・公<おおやけ> 日本国・意思決定のマネジメントを問う 著者:猪瀬直樹 出版:NewsPicksPUBLISHING 「なぜこんなにも意思決定過程が不明確なのか?」 「なぜ実務面でこんなにもガタガタするのか?」 「ファクトやロジックに基づかない決定がなぜされるのか…
トニー・スタークもショーロック・ホームズも、ロバート・ダウニーJrが演じるキャラは「口が達者」。 ただこの2人はベシャリだけじゃなくて、ちゃんと「実力」もあります。 でも本作の主人公は「口だけ」w。 喧嘩じゃアッサリのされるし、好きな女性とも上手…