鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

スタイリッシュに作り込まれた美術と、王宮時代劇と、アクション:映画評「王の涙〜イ・サンの決断」

Huluにあるヒョンビン作品の流れで視聴。

ちょっと見始めたら、途中で止められなくなっちゃったんでw。

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最初に惹き込まれたのは美術の素晴らしさ。

朝鮮王宮を重厚な感じに作り上げて、そこで繰り広げられる「曰くありげ」な人間模様と、王宮のしきたり的な動作が作り上げるスタイリッシュな雰囲気にやられました。

中国的な「豪華絢爛」と日本的な「侘び寂び」の中間的な感じですかね、美術のテイストとしては。

 


物語としては、主人公の「イ・サン」についてはかなり抑制的なので、事前知識は必要かも。(僕は途中でwikiのお世話になりましたw)

朝鮮の名君らしいので、韓国の人にとってはこの人物の背景は「みんな知ってる」なんでしょうね。

逆に「暗殺者」サイドの方は、もう少し「思わせぶり」でも良かったかもw。

ちょっと過去パートがくど過ぎる印象はありました。

 


でもまあ、終盤に向けて、一気に張られた「糸」が収縮する様は爽快ですらありましたね。

アクションシーンも見応えたっぷり。

前半の抑えたトーンが一気に活きてきます。

ラストの「黒幕」との対決も、グッときます。

 


原題は「逆鱗」とのこと。

邦題もわからなくはないんですが、まあ元の方が作品的にはマッチするかな。

ヒョンビンにとっては除隊後初の主演作らしいんですが、「らしい」サービスショットもありますw。

ちょっと「浮いてた」けどね、さすがに。