・能面検事の奮迅
著者:中山七里
出版:光文社文庫
「空気を読まない」「忖度しない」大阪検事・不破俊太郎を主人公とするシリーズ第2作。
今回は学校新設に伴う国有地払い下げ事件における文書改ざん疑惑が題材となります。
「森友学園かよ」
ですが、まぁそうですw。
ただまぁネタとして使いながら、物語としては文章改竄に関わったと疑惑をかけられる大阪特捜の検事と財務局員を中心とした物語になります。
相次ぐ、大阪検事局の不正に、東京地検から捜査メンバーが派遣され、大阪から参加した不破との間に生じる軋轢が事件の真相解明の展開の横軸になります
もちろん不破自身は、そんなこと全く気にしてないんですけどねw。
まぁ、相変わらず読ませてくれます。
読み始めは
「時事ネタを絡めるのはどうなのかなぁ」
って感じもあったんですけど、読み始めたら、全然そんな事は気にならず、どんどんと読み進めてしまいました。
ラストのラストにあるひねりもなかなかですさすが中山七里さん。
さて、シリーズのほうは第3作まで出ています。
どうするかなぁ。
文庫になるのを待って…っていうところでしょうか
いろいろ積読本もありますし。
でも、まぁ楽しみのシリーズになった事は確かです