鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

こういうオッちゃんには引き続き頑張って欲しい…気がしないでもない:読書録「恥ずかしい人たち」

・恥ずかしい人たち

著者:中川淳一郎

出版:新潮新書

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「あれ?引退したんじゃなかったっけ?」

 


…「セミ・リタイア」で、ネットメディアの編集からは一切手を引いた…ってことのようです。

こういう物書き業の方はどうなんでしょうね?

なんか「ジジイの繰り言」みたいになっちゃうのが嫌で止めちゃう気もするし、どうせ副業みたいなもんなんだから…って続けるような気も…。

まあ、どっちでもいいですけどねw。

ただこういう視点を投げかける人ってのは引き続きいてほしいとは思ってます。

 


作者の最大の「功績」wは、

「ウェブはバカと暇人のもの」

と喝破したことでしょう。

その後、ワイドショーとの相乗効果でマスマスその傾向は強まり、エンタメとしては盛り上がりながらも、「所詮、バカと暇人のもの」ってことは定着してきてるんじゃないかと思ってたんですが、意外にそうでもない気配もあるとこが何だかな〜ってのが現状ですかね。

「コロナ禍」はその<何だかな〜>を強めちゃった感じもあります。(まあ、ワイドショーやネットを見る時間が増えちゃったですからね)

「バカと暇人のもの」と思って接してたら、それはそれで良いところも少なくないとは個人的には思ってるんですが。(いわゆる「可視化」が進むあたりとか、論議のスピード感が高まるとか)

 


本書にはここ3年くらいの「バカと暇人」の観察記録がまとまってるわけですが、

7割賛同、1割反発、2割ど〜でもい〜

ってとこでしょうか。

「1割反発」のあたりは「いてぇとこ突きやがって」ってのがなきにしもあらず。

ど〜でもい〜は、煎じ詰めたら全部そうかもしれんけどw。

休日にソファでゴロンと読むには良い本と思います。

 


「セミ・リタイア」を意識してか、本書には少し長めの「はじめに」と「おわりに」が収められています。

「バカ博覧会」とは違う作者の言葉が書かれています。

 


<周囲の本当に大切な人を徹底的に大事にしてください。そしてその人達が恥ずかしい行為をした場合でもなんとか取り繕ってあげ、自分が恥ずかしいことをした場合もその人達に泣きついて慰めてもらいましょう。

 


結局、人間にとって一番大事なのは「愛」なんですよね。>

 


ほんと、ねぇ。