鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

ヴィン・ディーゼルのアクションとCGは楽しめる。:映画評「ブラッドショット」

何となく頭を空にしたくって、Apple TVでレンタル。

「空っぽ」にして楽しむことは出来ましたw。

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本国の公開は今年3月。

コロナの影響があるのかどうか、興行成績はパッとせずに終わっています。

もともとシリーズ化が前提だったようですが、続編が作られるかどうかは微妙…らしいですが、「まあ、そうだろうな〜」とw。

退屈するわけじゃないんですけどね。

でも「続編見たいか」って言われると、「どっちでも良い」ってトコロです。

 


もしかしたらヴィン・ディーゼルには「ワイスピ」後のシリーズってのが念頭にあったのかもしれませんが、それはチョット厳しいだろうなって内容でした。

馬鹿馬鹿しさは圧倒的に「ワイスピ」の方が上なんですがw。

 


「死んだ兵士が、テクノロジーで不死の戦士となるが、記憶を操られ、<暗殺者>として使われる」

 


ってのが基本設定。

ヒーロー映画なんですが、チョットひねった設定。

…なんですが、その「ひねり具合」がヒーロー映画としての明快さをそこなちゃっています。

ここら辺、複雑な設定&関係を、<ヒーロー映画>として消化してた「アベンジャーズ」シリーズの出来の良さを改めて再確認させられたりもしてw。

 


<以下、若干のネタバレを含みます。観る方は読まないでください>

 

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前半は結構面白いんですよ。(「サイコキラー」の使い方とかw)

「記憶」を操られていることが分かってからの「繰り返し」なんかも、手際よく処理してて、感心もしました。

でも後半に入ると…。

 


まあ、脚本が整理されきってないんですよね。

アクションとか、CGとか、バーチャル空間の使い方とか、「見せどころ」は結構あるだけに、ここを使い切れていないことが実に残念。

 


あとは悪役(ガイ・ピアーズ)の「動機」がセコすぎる。

「技術を独り占めするため、協力者を主人公を使って暗殺していく」

…って。

これはやっぱり「国家的陰謀」をマクガフィンとしてでも入れとくべきでしょう。

作品全体のスケール感が一気に萎んじゃいましたからね、アレで。

 


ピンでシリーズを張っていくなら、ヴィン・ディーゼルはもうチョイ脚本を選んだ方がいいんじゃないかなぁ。

まあ、十分成功しているし、「ヴィン・ディーゼル」以外は演じれそうもないんで、こういう作品でファン・サービスでやっていく…って線なのかもしれませんがね。

 


それだったら、僕はもういいかなぁ。