・豊臣兄弟 天下を獲った処世術
著者:磯田道史
出版:文春新書(Kindle版)

大河ドラマ「豊臣兄弟!」第一回を観て、
「当分は観続けよう」
と思ったので、呉座勇一さんの本に続いて、もう一冊副読本として選んだのがこれ。
呉座さんの本が豊臣家の滅亡までをカバーしてるのに比べて、この本は豊臣秀長の死で締められています。
ドラマの副読本っぽいのはこっちの方ですかねw。
(ChatGPT)
作品概要
裸一貫に近いところから天下人になった秀吉と、弟・秀長(「天下一の補佐役」とされる)をセットで見て、「どうやって人と組織を動かして天下統一を成し遂げたのか」を、史料+最新研究で解きほぐす本。
本の“売り”の言葉としては、現代にも通じる「人を動かす極意」を抽出する、という立て付け。具体例として「人と技術に投資」「最速は最強に通ず」「稼ぐ知恵を配る」「分身を活用」「トップ自らおもてなし」などが挙げられてる。
目次
はじめに──歴史から得られるヒント
第1章 豊臣兄弟の謎
第2章 類まれな経済センス
第3章 強さの秘密
第4章 天下人への道
第5章 秀吉の「分身」

ちょっと「現代」に役に立つことに引っ掛けようってところが逆に鼻につくってとこはるんですけどね。
あんまり評判の良くない「奈良借」を産業投資の側面から評価して奈良出身の高市総理に提言する下りなんかは「やりすぎ」でしょうw。
ただまあ、「大河ドラマ」の副読本としては人物中心の内容になってて、悪くないと思います。
やっぱり研究し尽くされてるところがあって、そんなに目新しいところがあるわけじゃないんだけど、それでもドラマのこれからを考えながら、
「ああ、そう言えばこうなるんだよな」
と思い返しながら読むのは中々楽しかったです。
多くは秀吉の事跡として記憶されてるところを、秀長という存在からスポットが当て直されてるのもよかったです。
あ、「本能寺の変」について、「四国説」ってのは知らなかったので、興味深かったです。
三木城の攻城戦はドラマでも絶対に焦点があたるところでしょうから、ここら辺がどう描かれるのかってのは、改めて楽しみになりました。
人心掌握術は秀吉の得意技ですが、武将たちの饗応の記録なんかをみると秀長の方も中々のもの。
こういうのもどう描かれることになりますのやら。
<仮に、秀長が長生きし、秀吉の死後、豊臣家を支えていれば、どうだったでしょう。豊臣家は滅んだでしょうか。それはわかりません。
しかし、豊臣家は兄弟がそろっていた時は上り坂で、秀長が欠けてからは、ずっと下り坂でした。兄弟そろってこその豊臣政権成立だったのは確かな史実といえましょう。秀長なくして、秀吉はなかったのです。>
呉座さんよりは磯田さんは秀長の評価が高いかな?
大河ドラマを意識したリップサービスかもしれないけどw。
でもそういう見方をする方が、大河ドラマが楽しめるのも確か。
さてさて、最終回までお付き合いできるかなぁ。
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