鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

いやもう、やっぱり<絵>が…:映画評「DUNE 砂の惑星 PART TWO」

一作目もそうでしたが、もうやっぱり<絵>が圧倒的…。
本作は映画館で観ましたが、惹き込まれっぱなしでした。
上映時間166分。
全然退屈せん!

f:id:aso4045:20240323201630j:image


まあ、よく考えたら、
「えっと、これってどうしてこうなるんだっけ?」
ってとこもあるんですけどね。
で、一歩引いてみると、
「父親を殺されたポールと母親が砂漠に逃げ、砂漠の民に同化して、母親は教母に、ポール自身は救世主となって、父親の仇を討ち、その裏にいた皇帝を倒す」
…っちゅう、シンプルなストーリー。
このストーリーを追うだけなら、こんな尺はいりませんがなw。
つまりは、
「ストーリーじゃない」
だから、「観なきゃ話にならない」って映画です。
ま、ヴィルヌーヴ監督の映画って、多かれ少なかれ、そんななんですけど。


もちろんテーマ的には原作は結構深いところ突いてて、そこもヴィルヌーヴはフォローしています。
<南>に向かうことを逡巡するポールの姿や、振り切ったポールを見るチャニの<眼>とか、ね。
ラストのチャニ(ゼンデイヤ)の表情は秀逸。
これだけで、
「終わってないやん、これ!」
って気持ちになっちゃいました。
ま、計画はあるようですので、3作目も是非。


初見は大画面がオススメ。
とにかくウォーム(砂虫)が最高です。
ラストの襲撃のシーンとか、声上げたくなります。
それがポールの望みではなかったにせよ。