鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

日本国憲法の成立背景としては、こんなところでしょう:映画評「日本独立」

「日本のいちばん長い日」みたいな緊張感のある展開を期待したんですが、それは「望みすぎ」でしたかね。

まあ歴史的な意義とは別に、「画面」としては地味にならざるを得ませんからw。

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もっと「右寄り」の「日本国憲法、けしからん!」「絶対改憲!」みたいな映画かと危惧もしてたんですが、そうでもないかな。

まあ「アメリカ」サイドの演技が酷すぎて、そこに「苛っ」と来るってのはありますw。

それを除けば、比較的「憲法成立」の流れは押さえられてるように思いました(これを見ただけでは「?」ってとこも少なくないでしょうが)。

むしろ保守層が「ほら、こんなに酷いんですよ!知らなかったでしょう!」とか思ってるんだとしたら、それは思い違い。

多分、憲法改正の争点はそこ(成立過程)にはないんだと思います。

(僕は改憲支持ですが、憲法の成立過程に対して異議を申し立てるから…ではありません)

 


作品的には「戦艦大和ノ最期」を絡ませてるあたりが目新しいところかも。

この作品の出版に白洲次郎や正子が関与してるのは史実です。

ただその「絡ませ方」がどうも分かりづらい。

回想シーンでの大和艦内での騒動が、脚本的には「絡ませ」になるんでしょうが、いかにもそこが芝居じみていて…。

「歴史ドラマを見たい」という僕の希望からすると、この「戦艦大和ノ最期」のエピソードは「余計」なんですが、「映画」としてはここをもっと上手くやれば、違った印象の、エモーショナルな仕上がりになったかもしれません。

そうなると、「日本独立」とは違った映画になっちゃうかもしれませんがw。

 


まあ、この題材を2時間でやるのは無理があるかな。

事前知識もかなり必要ですし、現代への影響にまで言及しようとすると、もっと幅広い視野が必要となります。

1話60分、全6話くらいのミニシリーズに向いてる題材だと思うんですが、誰も作ってくれそうもないですね、そんなのw。

きっちり作れば、面白いと思うんだけどな〜。(思想性はできる限り排除して作れば)

 


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