・最後の授業 完全版 大林宣彦
・最後の授業 完全版 西原理恵子
出版:主婦の友社
NHKで放映した「最後の授業」を書籍化した2冊。
…って番組の方は見てないんですけどw。
まあ、当たり前の話ですが、「相変わらずですなぁ」って感じではあります。
西原さんは「女の子の自立」について、やや過激&下品wな話っぷりで、でもまあ的を射た話をしています。
土佐女子退学から、エロ本挿画時代、身銭を切った体験漫画に、アルコール依存症&DV旦那…とサバイバーとしてはかなりの経験をお持ちですので。
個人的には鴨ちゃんの話を美談にし過ぎたのと、ダーリン(高須さん)を放置し過ぎってのがマイナスですがw。
「娘に…」
と思って購入したんですが、この「下品っぷり」にはちょっと躊躇しちゃいます。
(妻は「いいんじゃない」と言ってますw)
大林監督もまあ、「相変わらず」。
ただここまで「反戦」を強く打ち出したのは(書籍では)あまりなかったかも。
個人的には「映画におけるフィロソフィー」のあり方ってのには思うところもあるんですが、大林監督について言えば、確かに一本筋が通ってる。
3.11以降はさらにその傾向が強くなって、結果として僕について言えば、大林作品から足が遠のいちゃてると言う…w。(内容より、上映時間かな、ハードルは)
「余命宣告」されながら作品を撮り上げ(花筐)、「最後の授業」(放映は2018年)から、更に新作を完成させてらっしゃいます。
なんかマダマダお元気な気もしなくもない(そうあって欲しい)。
「海辺の映画館」、観に行こうかな。
2冊とも気楽に読めて、それでいてエッセンスは伝わる本になってます。
この二人の話は、どっかでは聞いといた方が良いと思いますし。
そういう意味じゃ、入門書としてイイじゃないかなぁ。