・女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと
著者:西原理恵子
出版:角川書店
- 作者: 西原理恵子,西村弘美
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/06/02
- メディア: 単行本
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「毎日かあさん」の最終巻を読んで、ラストにウルっときたけどw、ちょっと違和感というか、スッキリしないものを覚えました。
「う〜ん、こりゃ何かなぁ…」
と思って、少し前に買ってた本書を手に。
この線の作品だと西原さんには「この世でいちばん大事な『カネ』の話」という極め付けがありますからね。まあ、あれを越えるのはないかな、と先送りにしてたんですよ、こっちは。
1時間弱で読了w。
でも、読んでよかったな。
「毎日かあさん」で、喉に引っかかったものが取れたように思います。
鴨ちゃんのネガティブな記憶
鴨ちゃんの死去後の子供達との世界旅行の背景
高須先生との関係と娘の反抗期
息子の反抗期と留学…
特に「鴨ちゃん」の話はね。
「毎日かあさん」の鴨志田穣の死の前後の話は、どう考えても全巻の中の白眉。
でもそれは、
<お父さんのいい記憶だけ残したくて、私も相当ウソ付きまくりましたからね。>
…だよな〜。
「描かれなかったこと」の深みの影がほんの少しだけ、本書では触れられています。(それでも、なんかホロっとさせるところもあったりするところが罪なんだけど)
「毎日かあさん」の最終巻には鴨ちゃんも表紙に載っています。そして高須先生はなし。
…「辞めどき」だった、っちゅうことかな、と。
もう少し娘が大きくなったら、「この世でいちばん〜」と本書は読んでくれるといいな。「読んでほしい」と思うときは、多分、僕から本を勧められるのは嫌なときかもしれないけどw。
あと、おっさん連中も読んどいた方がいい。
心に留めるべきことがアレやコレや。
ホントはこんな「アドバイス」が必要ない世の中になるのが一番。
で、そのために心すべきは、我々おっさんの方です。
…いや、マジで。