鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

手堅くまとまってる。…良くも悪くも:映画評「クレイジークルーズ」

「怪物」「カルテット」の脚本家・坂元裕二さんがNetflixと契約して発表した作品。
主演:吉沢亮、宮崎あおい
共演:吉田羊、高岡早紀、安田顕、菊地凛子、永山絢斗、長谷川初範
…と豪華役者陣でのミステリー・ロマンティック・コメディです。

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まあ、「そのまんま」なんですよね。
<豪華役者陣でのミステリー・ロマンティック・コメディ>
吉沢亮は豪華客船のバトラーで、彼の恋人の浮気相手の恋人が宮崎あおい。
お互いの恋人の恋仲がSNS(LINE)で進展するのをヤキモキしながら見つつ、彼ら自身の中もなんとなくいい感じに
…ってのと並行して、金持ち医者の殺人事件が発生する
という流れになってます。

 

<ミステリー>と<ロマンティック・コメディ>
比重の方は<ロマンティック・コメディ>にかなり偏ってて、<ミステリー>の方は味付け程度…というか、アノ「仄めかし」はあまりにもバレバレでしょうw。
容疑者が少なすぎて、結構あたりがついちゃうし…

 

 

でもまあ、この作品はそれでいいんでしょう。
メインは<ロマンティック・コメディ>。
吉沢亮と宮崎あおいの<恋の行方>を楽しむ映画です。
笑いも程良くまぶされてますしね。

 

 

残念といえば、「坂元裕二」らしさがあんまり感じられないことかなぁ。
まあ、そこまで僕は坂元作品を見てるわけじゃないんですけどw、「怪物」の底知れなさに比べると、いかにも<軽い>。
「軽さ」の向こうに怖さを見せるくらいのことはやってのける実力派だと思うんですが、そこは「敢えて」なのか軽く仕上げています。
セリフの妙はそこここにあって、それはそれで楽しめるんですけどね。
(SNSから妄想が暴走するあたり、好きですw)

 

 

お気楽に楽しめる映画なのは間違いありません。
役者陣も達者。
そこで良しとするか、坂元作品に付加価値期待しちゃうか。
それで評価は分かれちゃうかな。
楽しかったんだから、いいじゃん…と言えばそうなんだけどさ。

 

#映画感想文

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