鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

もうちょい「背景」が知りたい:映画評「ノー・タイム・トゥ・ダイ」

ダニエル・クレイグ版「007/ジェームズ・ボンド」最終作。 僕はダニエル・クレイグ版は結構どれも好きなんですが、振り返ってみるとヤッパリ「スカイフォール」の出来が飛び抜けてるかな、と。 まあ、Mを退場させるという裏技を使って、シリーズとしては違う…

「山下達郎」と「角松敏生」がプレイリストに入らないのは大欠陥w:読書録「『シティポップの基本』がこの100枚でわかる!」

・「シティポップの基本」がこの100枚でわかる! 著者:栗本斉 出版:星海社新書(Kindle版) 最近、僕が聴くのは、大きく分けるとこんなミュージシャン・曲たちです。 ①学生時代に聴いていたジャンル、ミュージシャン 洋・邦楽、ロック、ポップ、ジャズ、歌…

話が上手すぎて、なんかストーリー忘れちゃうんですよね。:読書録「ペッパーズ・ゴースト」

・ペッパーズ・ゴースト 著者:伊坂幸太郎 出版:朝日新聞出版 いやもう、ホント上手いよね。 何作読んでも、その度に話運びの巧さに感心させられます。 あまりにも上手すぎて、少し経ったらストーリーを忘れちゃうっていう「副作用」も(僕には)あるんです…

スーさんと堀井美香さんのポッドキャストのこと、思い出しました:読書録「日本移民日記」

・日本移民日記 著者:MOMENT JOON 出版:岩波書店 ピーター・バラカンさんのポッドキャストやら、対談本やらを読んで、 「在留外国人から見た日本」 について、ちょっと読んでみたいなと思ってたところ、ネットで見かけたので購入。 大阪在住(阪大に通って…

続編はないんだろうね。:読書録「かくして彼女は宴で語る」

・かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖 著者:宮内悠介 出版:幻冬舎 SF作家であり、三島由紀夫賞作家でもある宮内悠介が、アシモフの「黒後家蜘蛛の会」を模して書いた推理短編集。 明治末期に実在した耽美派芸術家の会「牧神(パン)の会」を舞台に、…

むっちゃ、「天才」やん!:読書録「フォン・ノイマンの哲学」

・フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔 著者:高橋昌一郎 出版:講談社現代新書(Kindle版) どなたかが面白いって言ってるのを見かけて、ちょっと前にAmazonでポチってた本。 忘れてたんですが、出先で手元の本を読み終えちゃった時にライブラリー…

ライバル登場!…でも「日常系」w:読書録「殺し屋、続けてます。」

・殺し屋、続けてます。 著者:石持浅海 出版:文春文庫 「殺し屋」を探偵役にした「日常系ミステリ」。 前作「殺し屋、やってます。」に続いてのシリーズ第2作です。 「経営コンサルタント」をオモテの職業とする主人公の他に、「アート系の通信販売」を本…

創設譚は、「重い」話でした。:映画評「キングスマン:ファースト・エージェント」

Disney+にて視聴。 結局、解約のタイミングをドンドン失していますw。 「キングスマン」シリーズの特徴って、個人的には、 ①テンポの良い演出と物語運び ②キレの良いアクション ③シャープなカメラワーク ④どぎついギャグ …と思ってたんですが、この創設譚に…

50過ぎのおっさんが書くと、こんな風にはならんやろうね:読書録「40過ぎてパリジェンヌの思うこと」

・40過ぎてパリジェンヌの思うこと 著者:カトリーヌ・ド・メグレ、ソフィ・マス 訳:古谷ゆう子 出版:早川書房 ネットでどなたかが「こういう本を書いてみたい」と書かれてるのを読んで、チョット気になってたんですよね。 何かの拍子に見かけて、購入。 …

外国人に雑談とかで、「日本人がどうしてこういう感じなのか」を話すとしたら、役に立ちそう:読書録「ふしぎな日本人」

・ふしぎな日本人 外国人に理解されないのはなぜか 著者:塚谷泰生、ピーター・バラカン 出版:筑摩新書(Kindle版) ここのところSpotifyでバラカンさんのプログラムを聴くことが多かったので、その流れで。 音楽がらみじゃなくて、「日本人論」みたいな内…

「舞台」じゃないんだ。「コンサート」だ!:映画評「アメリカン・ユートピア」

トーキング・ヘッズの「ストップ・メーキング・センス」を観たのは、吉祥寺のミニシアターだったか、ビデオの方が先だったか。 何となく背伸びしなきゃいけないような気がしてたトーキング・ヘッズのライブが、面白くって、ポップで、カッコいいことに気付か…

どういう風に映画にまとまってるのかしらん?

「ドライブ・マイ・カー」。 評判がいいのは知ってましたが、アカデミー賞候補になるとは! 「観に行こうかな〜」 とも思ってたんですが、上映時間3時間ってのに恐れを成しまして…。 「コロナ」って言い訳もありましたしw。 で、改めて原作の方を読みました…

OL版「HIGH & LOW」翔んで埼玉風w:映画評「地獄の花園」

バカリズム脚本のコメディ。 娘の希望でレンタル視聴。 いや、面白かったですよ。 妻も一緒に見たんですが、3人でゲラゲラ笑いながら見ました。 まあ、「コメディだからええやん!」ってのは別として、「このヤンキー表現、何よ」「こんな昭和風OLって…」っ…

圧倒的な<絵>の力!…でも話はここからw:映画評「DUNE 砂の惑星 part one」

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の「DUNE」。 映画館で観たかったんですけどね〜。 いや、観るべきでした。 僕はヴィルヌーヴ作品は「ボーダーライン」「メッセージ」「ブレードランナー2049」を観てますが、とにかく「絵を見せる」力は頭抜けています。 SF作品で…

痛烈な一撃!…だが…:読書録「おっさんの掟」

・おっさんの掟 「大阪のおばちゃん」が見た日本ラグビー協会「失敗の本質」 著者:谷口真由美 出版:小学館新書(Kindle版) 森喜朗総理の「わきまえない女」発言に対する内部告発! …みたいな本かと思ってたら、全然違いましたw。 まあ、帯じゃ煽ってるし…

後鳥羽上皇が「出来る人」だったのに、なぜ破れてしまったのか…という点に「ターニングポイント」の意味がある:読書録「承久の乱」

・承久の乱 日本史のターニングポイント 著者:本郷和人 出版:文春新書(Kindle版) 「鎌倉殿の13人」アンチョコ本を読む…のシリーズw。 新書では中公新書でも「承久の乱」が出てるんですけどね。 「読みやすそう」 というので、こっちをチョイスしました。…