・40過ぎてパリジェンヌの思うこと
著者:カトリーヌ・ド・メグレ、ソフィ・マス 訳:古谷ゆう子
出版:早川書房
ネットでどなたかが「こういう本を書いてみたい」と書かれてるのを読んで、チョット気になってたんですよね。
何かの拍子に見かけて、購入。
ナカナカ興味深く読ませてもらいました。
40歳を過ぎたパイジェンヌが、年齢を重ねる…ということを、ユーモアを交えつつ、本音に近いところで、いろんなスタイルで記したもの。
…って感じでしょうか?
<年を重ねるということは、必ずしも楽しいことばかりではないかもしれない。でも、人生で起こる他のあらゆることと同じように、笑い飛ばしてしまったほうがずっと軽やかに、うまく付き合えるようになる。
装いにきらめきをもたらすかのごとく、それがどんなシチュエーションであっても、ユーモアは深刻さを吹き飛ばし、少しの喜びをもたらしてくれる。
どんなこともリアルに、正直に語ってくれた先人たちに魅せられ、影響を受けてきた。
だから、私たちも彼女たちと同じように、経験してきたことを包み隠さず、素直に打ち明けたいと思う。>
最近だと、ジェーン・スーさんあたりが「等身大」の自分を語ろうと開いてるのにスタンスは近いかな?
でもスーさんの場合、なんとなく「説明」「分析」「解説」…みたいなところもありますからね。
本書はもっとスタイルが自由な感じ。
エッセイっぽいものやら、格言っぽいものやら、メイクアップ談義、恋愛論、セックストークetc,etc
チョット洒落た写真なんかも交えつつ、ポンポンポンと並べられていて、それでいて全体的にスタイルを感じさせる。
「やるな、パリジェンヌ」w。
(基本的にはクスクス、ニヤニヤ読ませてもらいました)
こういうの「50過ぎのおっさん」(僕を含む)だと、チョット書けないんじゃないかなぁ。
あんまりジェンダーで区別しちゃいかんのだけど、感覚的にはもっと「説教」じみたもんになるか、「人生訓」のりになるか、ひたすら「下品路線」に行っちゃうか。
ま、偏見かもしれんし、それはそれで楽しかったりもするんですがw。
「歳をとる」
ってのは、もう仕方のないことなんだけど、そこにもなんらかの「スタンス」のようなものを持っていたい。
でもそれが自分の「枷」になるんじゃなくて、そのスタンスの中で、年を経たなりの「自由」を自分自身に与えていき、それでいて他人から見て、「見苦しい」ものがないようになりたい。
…なんか、そんな感じを本書を読みながら受けました。
振り返って自分の書いたものをFBで読んでみると、それはそれで忸怩たるものがあったりもするんですけどねw。
こういうのって妻はどんな風に読むんだろ?
読むのかどうかもわかんないけどw、チョット感想を聞いてみたい気もします。
#読書感想文
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