鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

これ、終わってないですよね?:ドラマ評「殺し屋たちの店」

Disney+で配信されている韓国ドラマ(全8話)。
「トッケビ」で<死神>役を演じていた二枚目イ・ドンウクが謎多き叔父チョン・ジンマンを演じます。
…って、僕は「トッケビ」は見てないんですけどねw。
ネットの評判が良さそうなので見始めて、ラスト(?)までお付き合いしました。

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両親と同居していた祖母の死後、叔父のチョン・ジンマンに育てられていたチョン・ジアンの元に、チョン・ジンマンが自殺したとの知らせが来る。
故郷に帰ったジアンは、叔父が自宅で銃器等を闇サイトを通じて販売していたことを知る。
混乱するジアンを、さらに殺し屋たちが襲撃してくる。
ジンマンの仲間、ジアンの幼なじみ、傭兵や殺し屋たちが入り乱れる中、ジアンは生き残りの術を叔父から教えられてきたことに気づき、叔父の<過去>を知ることになる…

 


メインとなるストーリーはシンプルで、
「自宅の倉庫(ここが武器庫になっている)に退避したジアンを、傭兵たちが襲撃してくるのを撃退する」
と言うもの。
ここに
・両親が死んだジアンをジンマンが引き取って育てる
・ジンマンがジアンに「身を守る術」を教える
と言う過去が並行して描かれ、さらにそこに
・ジンマンの過去
・ジンマンとベイルという傭兵の因縁
が重なり、
この<ジンマンvsベイル>の戦いが過去から現在に至るまでいかに影響しているかが、解き明かされる構成になっています。
ここら辺の錯綜ぶりが「複雑なんだけど、謎解きっぽくて面白い」ってことになります。

 


ま、正直いうと、前半はちょっとこの<行きつ戻りつ>がテンポを悪くしている感じもあって、ちょっと退屈でもあったんですけどねw。
それが4話のラストで「ある人物」の裏切りが明らかになって、そっからジンマンの過去が解き明かされ…とラストまで一気でした。

 

登場人物たちのキャラ立ちもなかなかのもので楽しませてくれます。
「ミンヘ」なんかは、「こう言うの好きでしょ〜」って製作陣のいやらしい目配せもわかるんですが、まあ「好きですよ。それが何か」w。
ジアンと最後対決する「ソンジョ」なんか、実力はむちゃくちゃあるけど、どっかいかゲンなとこもあって、それでいて独自の哲学も持ってる…って「美味しい役」。
ジアンの幼馴染の「ジョンミン」もねぇ…

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…でもこれ、終わってないですよね。
ラストショットを考えたら、本作の最後の<対決>の裏では別の激闘が繰り広げられてますよね。
そっちの方はどうなったの?
もしかして「シーズン2」とか…?


と言うことで見終わったらモヤモヤ…って作品でもありました。
好きですけどね〜、こういうの。